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高速初期化
仮想ディスクの高速初期化では、仮想ディスクの最初と最後の 8 MB が上書きされ、ブートレコードすべてまたはパーティション情報がクリアされます。この
処理は 23 秒で完了しますが、後続する BGI 処理の完了までは、より長い時間がかかります。HII 設定ユーティリティを使用した高速初期化の実行
については、「
仮想ディスクの初期化」を参照してください。
バックグラウンド初期化
バックグラウンド初期化BGIは、パリティまたはミラーデータを新規に作成された仮想ディスクに書き込む自動的な動作です。BGI RAID 0 仮想ディ
スクでは実行されません。BGI 率は、Dell OpenManage ストレージ管理アプリケーションで制御できます。BGI 率の変更はいずれも次回の BGI の実行
まで適用されません。
メモ
: BGI を永久に無効にすることはできません。BGI をキャンセルすると、 5 分以内に自動的に再スタートします。BGI の停止に関する情報
は、「バックグラウンド初期化」を参照してください。
メモ: 仮想ディスクのフル初期化または高速初期化とは異なり、バックグラウンド初期化を実行しても物理ディスクのデータは消去されません。
メモ: 整合性チェックCC/BGI は通常、操作が完了するまでパフォーマンスをある程度低下させます。
整合性チェックCCおよび BGI はどちらもパリティエラーを修正するという点で似た機能を実行します。ただし、CC はデータの非整合性をイベント通知
を通してレポートしますが、BGI にはそれがありません。CC は手動で開始できますが、BGI はできません。
整合性チェック
整合性チェックCCは、フォールトトレラント仮想ディスクのために、ミラーまたはパリティデータの検証および修正を行うバックグラウンド操作です。整合
性チェックは、仮想ディスクで定期的に実行することが推奨されます。
HII Conguration Utility または Dell OpenManage ストレージ管理アプリケーションを使用して、手動で CC を開始できます。Dell OpenManage スト
レージ管理アプリケーションを使用して、仮想ディスク上で
CC を実行するようにスケジュールできます。HII Conguration Utility を使用して、CC を開
始するには、「データ整合性のチェック」を参照してください。
メモ: CC/BGI は通常、操作が完了するまでパフォーマンスをいくらか低下させます。
整合性チェックCC BGI の両方でパリティ エラーが訂正されます。ただし、CC はイベント通知によってデータの不整合を報告しますが、BGI はそれを
行いません。CC は手動で開始できますが、BGI ではできません。
ディスクのローミング
ディスクローミングでは、物理ディスクをひとつのケーブル接続またはバックプレーンスロットから同一コントローラ上の別の部分に移動させます。コントローラ
は自動的に再配置された物理ディスクを認識し、これらのディスクをディスクグループの一部である仮想ディスクに論理的に配置します。ディスクローミング
は、システムの電源が入っていないときにのみ実行可能です。
注意: ディスクローミングは RAID レベルの移行RLM、またはオンライン容量拡張OCEの実行中には行わないでください。仮想ディスク
を損失する原因となります。
ディスクローミングの使用
ディスクのローミングを使用するには、次の手順を実行します。
1 システム、物理ディスク、エンクロージャ、およびシステムコンポーネントの電源をオフにします。
2 電源コードをシステムから外します。
機能
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