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付録:RAID の説明
RAID とは、データの保存やデータへのアクセスに使用するディスクの数を増やすことでパフォーマンスを高める、複数の独立した
物理ディスクのグループです。
注意: 物理ディスクに障害が発生すると、RAID 0 の仮想ディスクは壊れ、データロスを招きます。
RAID ディスクサブシステムでは、次の利点を提供します。
● I/O パフォーマンスとデータの可用性の向上。
● 複数のディスクに同時にアクセスできるため、データ スループットが向上します。物理ディスク グループは、単一のストレージ
ユニット、複数の論理ユニットとしてホスト システムに表示されます。
● データ ストレージの可用性とフォールト トレランスが改善します。物理ディスクの障害によるデータ損失の場合も、データまた
はパリティを含む残りの物理ディスクからデータをリビルドすることにより復元できます。
トピック:
• RAID レベルの概要
• RAID の用語
RAID レベルの概要
以下は、PERC 10 シリーズのカードでサポートされている RAID レベルの一覧です。
● RAID 0 は、特にデータの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを扱う際に、ディスクストライピングを使用して高いデ
ータスループットを提供します。
● RAID 1 は、ディスク ミラーリングを使用して、1 台の物理ディスクに書き込まれたデータを別の物理ディスクにも同時に書き込
みます。RAID 1 は、小さな容量および完全なデータ冗長性を必要とする小規模のデータベースやその他のアプリケーションに適
しています。
● RAID 5 では、すべての物理ディスク全体にディスクストライピングとパリティデータ(分散パリティ)が使用され、特に小さ
なランダムアクセスに対して高いデータスループットとデータの冗長性を提供します。
● RAID 6 は RAID 5 の拡張機能で、追加のパリティ ブロックを使用します。RAID 6 は、メンバー ディスク全体に分散された 2 つ
のパリティ ブロックで、ブロックレベル ストライピングを使用します。RAID 6 は、二重ディスク障害、および 1 台のディスク
の再構築中の障害に対する保護を提供します。アレイを 1 つだけ使用している場合、RAID 6 の導入は、ホット スペア ディスク
の導入よりも効率的です。
● Raid 10 は、RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで、ミラー化されたディスク間でのディスク ストライピングを使用します。これは、
高いデータ スループットと完全なデータ冗長性を提供します。
● RAID 50 は、RAID 0 と RAID 5 の組み合わせで、RAID 0 アレイが RAID 5 のエレメント全体にストライプされます。RAID 50 には
少なくとも 6 台のディスクが必要です。
● RAID 60 は、RAID 0 と RAID 6 の組み合わせで、RAID 0 アレイが RAID 6 のエレメント全体にストライプされます。RAID 60 には
少なくとも 8 台のディスクが必要です。
次の表は、各 RAID レベルでサポートされる最小および最大ディスクのリストです。
表 19. 各 RAID レベルでサポートされる最小および最大ディスク
RAID レベル 最小ディスク 最大ディスク
0 1 32
1 2 2
5 3 32
6 4 32
10 4 240
50 6 240
10
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