Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 および PERC S300 ユーザーズガイド
メモ、注意、警告 メモ:コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意:手順に従わないと、ハードウェアの損傷やデータの損失につながる可能性が あることを示しています。 警告:物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示してい ます。 ____________________ 本書の内容は予告なく変更されることがあります。 © 2008 - 2011 すべての著作権は Dell Inc. にあります。 Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。 本書に使用されている商標:Dell™、DELL ロゴ、PowerEdge™、および OpenManage™ は、 Dell Inc. の商標です。Intel™ は米国およびその他の国における Intel Corporation の登録商標です。 AMD® は Advanced Micro Devices, Inc. の登録商標です。AMD Opteron™、AMD Phenom™、 AMD Sempron™ は Advanced Micro Devices, Inc.
目次 1 警告:安全にお使いいただくために . . . . . . . . . . 7 安全について:一般的注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 安全について:システム内部の作業を行う場合 . . . . . . . . . 8 静電気放出への対処 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 2 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 概要、対象読者、および使用の前提条件 . . . . . . . . . . . . 11 関連マニュアル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12 PERC S100 アダプタ / PERC S300 アダプタの説明 . . . . . . .
物理ディスクの PERC S300 アダプタへの接続 . . . . . . . . . . 35 ハードウェアの取り付けの完了 . . . . . . . . . . . . . . . . . 35 5 ドライバのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . Microsoft Windows ドライバのインストール . 6 RAID 構成と RAID 管理 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . コントローラの設定:PERC Virtual Disk Management ユーティリティの使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 トラブルシューティング . 目次 37 47 47 59 システム起動時の問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 59 警告メッセージ:Dell Inc. PERC S100 アダプタまたは Dell Inc.
9 付録 B . 81 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . RAID テクノロジ - ディスクアレイと仮想ディスク について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 付録 C . 89 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 認可機関の情報. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89 FCC 規定(米国 のみ) . 90 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Industry Canada 規定(カナダのみ). . . . . . . . . . . . . . . 91 CE 規定(EU). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
目次
警告:安全にお使いいただく ために ご自身の身体の安全を守り、システムおよび作業環境を保護するために、以下の 安全に関するガイドラインに従ってください。 警告:Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) S300 アダプタに液体が かからないようにしてください。発火を防止するため、S300 コントローラが取り 付けられがシステムの通気孔をふさいだり、物を押し込んだりしないでください。 コントローラは、隙間のない実装部に取り付けないでください。オーバーヒートの 原因になります。 警告:コントローラが落下したり、損傷した場合は、動作させないでください。 警告:コントローラは、システムの他のすべての電子部品と同様に、静電気によっ て損傷する可能性があります。正しく静電気を除去してください。静電気防止用接 地リストバンドを着用し、コントローラを取り付ける前にシステムのコンセントを 外すことをお勧めします。 注意:ケーブルコネクタは、PERC S300 アダプタのコネクタに慎重に嵌め合わせる 必要があります。コネクタは、誤って挿入されないように設計されています
安全について:システム内部の作業を行う場合 システムカバーを取り外す前に、以下の手順を順番に行ってください。 警告:デルのマニュアルで別途明示的に記載されている場合を除き、トレーニング を受けたサービス技術者以外は、システムからカバーを外したりコンピュータ内の 部品に触れないでください。 注意:システム基板を損傷する危険を避けるため、システムの電源切断後 5 秒間 待ってから、コントローラを取り外してください。 1 システムを含むすべての装置の電源を切ります。 2 正しく静電気が除去された静電気防止用リストバンドを着用してからシステ ムの内部に触ります。 3 作業中も定期的にシャーシの塗装されていない金属面に触れて、内部構成部 品を破損する可能性のある静電気を除去してください。 4 システムと各デバイスの電源プラグをコンセントから外します。けがや感電 の危険を防止するために、すべての通信関連のケーブルをシステムから外し ます。 さらに、該当する場合には、以下の点にもご注意ください。 • ケーブルを外すときは、ケーブル自体を引っ張らずに、コネクタやストレ インリリーフループを持って抜いてく
さらに、静電気放出による損傷を防止するために、以下の手順を実行することも お勧めします。 • コントローラを出荷用梱包から取り出す場合は、コントローラを取り付ける 用意ができるまでは、コントローラを静電気防止梱包材から取り出さないで ください。静電気防止パッケージを開梱する直前に、必ず身体から静電気を 除去してください。 • 静電気に敏感な部品の取り扱いは、静電気の発生しない場所で行ってくだ さい。なるべく静電気防止用のフロアパッドと作業台パッドを使用してく ださい。 警告:安全にお使いいただくために 9
警告:安全にお使いいただくために
概要 はじめに Dell PowerEdge RAID コントローラ(PERC)S300 は、Dell PowerEdge Value Server に統合ソフトウェアによる RAID ソリューションを提供します。 PERC S300 コントローラは、SAS インタフェースおよび SATA インタフェー スをサポートします。それぞれ 4 個のポートを持つ 2 個の内蔵コネクタを含む PERC S300 アダプタは、ポートあたり最大 3Gbps のバースト速度でドライブ を接続する 8 個のポートを装備しています。 PERC S100 アダプタは、Dell PowerEdge Value Server 向けの低コスト RAID ソリューションとして提供される製品です。ソリューションは、SATA ハードディスクドライブ(HDD)およびソリッドステートディスク(SSD)ド ライブをサポートします。PERC S100 アダプタ PERC S100 アダプタは、追加 のハードウェアを必要とせず、プラットフォームのマザーボードの I/O コント ロラーハブ(ICH)またはプラットフォームコントローラハブ(PCH)チップ
関連マニュアル PERC S100 アダプタまたは PERC S300 アダプタおよび Dell OpenManage Server Administrator Storage Management のマニュアルとの関係の詳細に ついては、デルサポートサイト support.jp.dell.
対応プラットフォーム 表 2-1.
PERC S100 コントローラと PERC S300 コントローラの プラットフォーム要件 表 2-2.
表 2-2.
表 2-2.
RAID について RAID ディスクアレイとは複数の独立した物理ディスクによるグループで、デー タの保存やデータへのアクセスに使用するドライブの数を増やすことでパフォー マンスを高めます。RAID ディスクのサブシステムは、I/O パフォーマンスとデー タの可用性を高めます。この物理ディスクは、ホストシステムからは、単一のス トレージユニットまたは複数の論理ユニットとして認識されます。複数のディス クに同時にアクセスできるため、データスループットが向上します。RAID シス テムを使用することで、データストレージの可用性とフォールトトレランスも向 上します。物理ディスクに障害が発生してデータが失われても、失われたデータ をデータまたはパリティが保存されている残りの物理ディスクから再構築するこ とで復旧が可能です。 メモ:RAID 0 仮想ディスクの物理ディスクで障害が発生した場合、この RAID レ ベルには冗長性がないので、データは失われます。ただし、RAID 1、RAID 5 また は RAID 10 内の 物理ディスクに障害が発生した場合、これらの RAID レベルには 冗長性があるため、データは保存
RAID の用語 ディスクストライピング ディスクストライピングを使用すると、1 台の物理ディスクだけでなく、複数の 物理ディスクにまたがってデータを書き込むことができます。ディスクストライ ピングでは、各物理ディスクのストレージ容量を、異なるサイズのストライプに パーティション化します。これらのストライプは、連続して、繰り返しインタ リーブされます。1 台の物理ディスク上のストライプの一部は、ストライプエレ メントと呼ばれます。 たとえば、RAID レベル 0 のようにディスクストライピングのみを使用する 4 台 のディスクからなるシステムでは、セグメント 1 はディスク 1 に、セグメント 2 はディスク 2 に、というように書き込まれます。ディスクストライピングによっ てパフォーマンスが向上するのは、複数のディスクに同時にアクセスが行われる からですが、ディスクストライピングではデータの冗長性は提供されません。 ディスクストライピングの一例を 図 2-1 に示します。 図 2-1.
ディスクミラーリング ミラーリング(RAID 1 で使用)では、1 台のディスクに書き込まれるデータが同 時に別のディスクにも書き込まれます。あるディスクに障害が発生しても、別の ディスクを使用してシステムの動作を続行し、障害の発生した物理ディスクをリ ビルドできます。ディスクミラーリングの主な利点は、100 パーセントのデータ 冗長性を提供することです。ディスクの中身が 2 台目のディスクに完全に書き込 まれるため、1 台のディスクに障害が発生しても問題とはなりません。両方の ディスクに常に同じデータが格納されているからです。どちらの物理ディスクも 動作可能な物理ディスクとして機能します。ディスクミラーリングは 100 パー セントの冗長性を実現しますが、システム内の各物理ディスクを複製しなければ ならないため、高価になります。 ディスクミラーリングの一例を 図 2-2 に示します。 メモ:ミラーリングされた物理ディスクは、読み取りの負荷分散により、読み取り のパフォーマンスを高めることができます。 メモ:PERC S300 コントローラは、物理ディスク(SAS および SATA)のみをサ ポートしま
パリティデータ パリティデータは、特定の RAID レベル内にフォールトトレランスを提供するた めに生成された冗長データです。ドライブで障害が発生した場合、コントローラ はパリティデータを使用してユーザーデータを再生できます。パリティデータは、 RAID 5 ディスクアレイ専用です。 パリティデータは、システム内のすべての物理ディスクに分散しています。 1 台の物理ディスクに障害が発生しても、残りの物理ディスク上にあるパリ ティとデータからディスクを再構築できます。図 2-3 に示すように、RAID 5 では分散パリティとディスクストライピングが組み合わされています。パリ ティでは、1 台の物理ディスクに不具合が生じても対応できる冗長性が提供さ れる一方で、すべての物理ディスクの内容を複製する必要はありません。 図 2-3.
機能 一般的な機能 Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 と PERC S300 アダプタの 機能が表 3-1 に説明されています。 メモ:BAS、BGI、CC および、OCE は、オペレーティングシステムでのみ実行さ れます。 表 3-1.
表 3-1.
表 3-1.
表 3-1.
表 3-1.
表 3-1. PERC S100 コントローラおよび PERC S300 コントローラの機能 (続き) RAID コントローラ機能 説明 物理ディスクのロー ミング このコントローラは、同じコントローラ上のバックプレーンス ロット間またはケーブル接続間での物理ディスクの移動をサ ポートしています。コントローラは、位置が変更された物理 ディスクを自動的に認識し、適切な順序で論理的に配置します。 警告:Storage Management で OCE が動作しているとき にディスクローミングを実行すると、仮想ディスクは失 われます。 メモ:システムを開けて部品を取り付ける方法の詳細について は、『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 このマニュアルは、デルサポートサイト support.jp.dell.
表 3-1.
表 3-1.
仕様 表 3-2 は、PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタの仕様を比較してい ます。 表 3-2.
表 3-2.
ハードウェアの取り付け 作業を開始する前に この章では、Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S300 アダプタを取り 付ける方法を説明します。 メモ:PERC S100 コントローラは、マザーボードの重要コンポーネントです。 PERC S100 コントローラ搭載システムでは、ハードウェアの取り付け手順は必要 ありません。 一般的な考慮事項 警告:本章の手順を開始する前に、お使いのシステムに同梱の、安全にお使いいた だくための注意に従ってください。安全にお使いいただくための注意の詳細は、 dell.com/regulatory_compliance の dell.
PERC S300 アダプタの取り付け メモ:システムによっては、システムを開いて部品を追加する手順が異なる場合が あります。詳細については、デルサポートサイト (support.jp.dell.com/manuals)でシステムの『ハードウェアオーナーズマニュ アル』を参照してください。 1 PERC S300 アダプタを箱から取り出し、損傷していないか確認します。 メモ : PERC S300 アダプタが損傷している場合は、デルサポート (support.jp.dell.com)にご連絡ください。 2 システムと周辺機器の電源を切ります。システムの電源ケーブルをコン セントから外します。電源装置の詳細については、 support.jp.dell.
図 4-1.
図 4-2.
物理ディスクの PERC S300 アダプタへの接続 警告:取り付け担当者が正しく静電気を除去して静電気放出(ESD)を防止してい ない場合、重要なシステム部品が損傷する恐れがあります。 メモ:標準電源コネクタまたは SATA/SATA II 電源コネクタ(電源装置で使用可能 な場合)のいずれかを使用してください。両方は使用しないでください。 メモ:システムから前面パネルを取り外すことによって、PERC S300 コントロー ラ を使用するシステムの物理ディスク LED を確認できます。 メモ:コントローラは、各物理ディスクのスピンアップを順次調整する機能をサ ポートします。この機能によって、物理ディスクの起動間隔を十分に確保でき、 電源が過重電流を流さないようにします。 1 システムへの物理ディスクの取り付け。 2 物理ディスクから(またはバックプレーンから)コントローラに複数コネク タのケーブルを接続します。 メモ:システムに PERC S300 コントローラが搭載されており、ホットスワップ機 能に対応したバックプレーンを持つ場合、ケーブルを物理ディスクに直接挿入する ことはできません。(キャリア
ハードウェアの取り付け
ドライバのインストール Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 または PERC S100 アダプタ には、サポートされているオペレーティングシステムで動作するためにコント ローラドライバが必要です。 本章では、以下のオペレーティングシステムに対応したコントローラドライバを インストールする手順を説明します。 • • • Microsoft Windows Server 2008 Microsoft Windows Server 2008 R2 Microsoft Windows Server 2003 SP2 メモ:Microsoft Windows Server 2003 R2 はサポートされていません。 Microsoft Windows ドライバのインストール コントローラドライバメディアのダウンロード 1 support.jp.dell.
表 5-1. オペレーティングシステムとデバイスドライバメディア オペレーティングシステム 使用するドライバメディア(CD-ROM、DVD、USB フラッ シュドライブ、またはフロッピーディスク) Windows Server 2008、 32 ビットまたは 64 ビット:すべてのファイルを CD-ROM、 Windows Server 2008 R2 DVD、USB フラッシュドライブ、またはフロッピーディスク にコピーします。 Windows Server 2003 32 ビットまたは 64 ビット:すべてのファイルをフロッピー ディスクにコピーします。 メモ:Windows Server 2003 バージョン SP1 以前では、 USB キーを使用したオペレーティングシステムインストー ルのためのドライバロードがサポートされています。 コントローラドライバのインストール前の要件 • お使いのシステムに搭載された BIOS、およびファームウェアが、デルサ ポートサイト support.jp.dell.
表 5-2.
表 5-2.
表 5-2.
オペレーティングシステムインストール時のコントローラドライバの インストール:PERC S100 アダプタ搭載システム 注意:コントローラソフトウェアがアップグレードされたときは必ず、最新の ファームウェア、ドライバ、およびアプリケーションをインストールする必要があり ます。前のバージョンのドライバは最新のコントローラソフトウェアでは機能せず、 同様に前のバージョンのコントローラソフトウェアは最新のドライバでは機能しませ ん。 メモ:外付けの USB フロッピーディスクドライブを使用する場合は、手順 1 を始 める前に、必ずシステムの電源がオフのときにそのドライブをシステムに接続して ください。そうしないと、外付けの USB フロッピーディスクドライブがシステム に認識されない場合があります。 1 システムを再起動します。POST 画面が表示されたら、 を押します。 2 Windows オペレーティングシステムメディアをシステムの光学ドライブに 挿入します。 3 BIOS 起動マネージャまたは起動デバイスメニューが表示されたら、 Embedded SATA...
c d Windows Setup(Windows セットアップ)ウィンドウに S = Specify Additional Device(S = 追加デバイスの指定)と表 示されるまで待機します。キーボードの を押します。 要求されたメディアディスクを挿入し(該当する場合)、 を押します。 6 次の Select the driver to be installed(インストールするドライバを 選択してください)というウィンドウで、Dell PERC S100 S300 Controller...
オペレーティングシステムインストール時のコントローラドライバの インストール:PERC S100 アダプタ搭載システム 注意:コントローラソフトウェアがアップグレードされたときは必ず、最新の ファームウェア、ドライバ、およびアプリケーションをインストールする必要があり ます。前のバージョンのドライバは最新のコントローラソフトウェアでは機能せず、 同様に前のバージョンのコントローラソフトウェアは最新のドライバでは機能しませ ん。 メモ:外付けの USB フロッピーディスクドライブを使用する場合は、手順 1 を始 める前に、必ずシステムの電源がオフのときにそのドライブをシステムに接続して ください。 1 システムを再起動します。POST 画面が表示されたら、 を押します。 2 Windows オペレーティングシステムメディアをシステムの光学ドライブに 挿入します。 3 BIOS Boot Manager(BIOS 起動マネージャ)ウィンドウが表示された ら、SATA Optical Drive...
Microsoft Windows Server 2003 の場合: a 37 ページの「コントローラドライバメディアのダウンロード」でコ ピーしたファイルが保存されているフロッピーディスクを挿入します (お使いのシステムにフロッピーディスクドライブが内蔵されていない 場合は、外付けの USB フロッピーディスクドライブを使用できます)。 b c d Windows セットアップの開始の画面が表示されたら、キーボードの を押します。 Windows Setup(Windows セットアップ)ウィンドウに S = Specify Additional Device(S = 追加デバイスの指定)と表 示されるまで待機します。キーボードの を押します。 要求されたメディアディスクを挿入し(該当する場合)、 を押 します。 8 Select the driver to be installed(インストールするドライバを選択 してください)というウィンドウで、Dell PERC S100, S300 Controller...
PERC S100 コントローラまたは PERC S300 コントローラ管理セットアッ プ手順の実行 PERC S100 アダプタまたは PERC S300 アダプタ管理セットアップ手順について は、Dell OpenManage Server Administrator Storage Management に説 明があります。お使いのシステムへの PERC S100 アダプタまたは PERC S300 ア ダプタのセットアップについては、デルサポートサイト support.jp.dell.
RAID 構成と RAID 管理 Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 および PERC S100 アダプタ は、PERC S100 Virtual Disk Management ユーティリティまたは PERC S300 Virtual Disk Management ユーティリティを使って設定されています。この ユーティリティには、システムの起動時に を押すように求めるプロン プトが表示されたときにアクセスできます。 メモ:特に記載のある場合を除き、PERC Virtual Disk Management ユーティリ ティという用語は、PERC S100 Virtual Disk Management ユーティリティおよび PERC S300 Virtual Disk Management ユーティリティの両方を指します。 メモ:Dell OpenManage Server Administrator Storage Management を使用して PERC S100 アダプタまたは PERC S300 アダプタを設定する方法については、
表 6-1.
ユーティリティには、次のフィールドがあります。 • 情報フィールド(黄色または赤色のテキスト):ウィンドウ名と現在のビル ド番号の下にあります。 • Virtual Disks(仮想ディスク):作成されている仮想ディスクと、それ らの仮想ディスクに関する仮想ディスク番号、RAID レベル、仮想ディスク サイズ、仮想ディスクステータス、およびキャッシングモードステータスな どの情報を表示します。 • Main Menu(メインメニュー):主な PERC Virtual Disk Management ユーティリティ操作を示します。 • Physical Disks(物理ディスク):物理ディスクまたは ATAPI デバイス の情報を表示します。 • Available Keys(使用可能なキー):テキスト行の選択または操作の実行 に使用するキーボードのキーを示します。 メモ:仮想ディスクと物理ディスクの状態の詳細については、デルサポートサイト support.jp.dell.
物理ディスクの初期化 新しい物理ディスクは、使用する前に初期化する必要があります。初期化によっ て、物理ディスクにコントローラの設定情報が書き込まれます。 次のステータスの物理ディスクは、初期化することができます。 • Non-RAID(非 RAID)— 非 PERC S100 アダプタ または PERC S300 アダ プタ で設定された物理ディスク。 • Ready(準備完了)— 保存されたデータはないが、PERC S100 アダプタ ま たは PERC S300 アダプタ の設定情報が保存されている。 Online(オンライン)の物理ディスクは初期化できません。 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC Virtual Disk Management ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、矢印キーを使用して Initialize Physical Disk(s)(物理ディスクの初期化)オプションを 選択します。 4 を押します。 5 矢印キーを使
注意:物理ディスクに仮想ディスクが存在する場合、その物理ディスクを初期化の 対象として選択することはできません。その物理ディスクを初期化するには、必ず 仮想ディスクを削除してください。物理ディスク上のすべてのデータ(PERC S100 アダプタ または PERC S300 アダプタ の設定情報を含む)が削除されるため、本当 に初期化してよいかどうか確認してください。 メモ:Non-RAID 物理ディスクをシステムに取り付けたときに、PERC S100 アダ プタ または PERC S300 アダプタ でその物理ディスクを使用するには、関連付けら れている Non-RAID 仮想ディスクを削除する必要があります。Non-RAID 仮想ディ スクを削除すると、Non-RAID 物理ディスクが初期化され、それらのステータスが Ready(準備完了)になります。 メモ:通常は、次の手順「仮想ディスクの作成」に進みます。 仮想ディスクの作成 物理ディスクを初期化した後は、特に仮想ディスクがシステムのブータブル仮想 ディスクである場合には、仮想ディスクを作成できます。使用する RAID レベル が決まっていない場合は
5 User Input(ユーザー入力)フィールドで、矢印キーを使用して仮想ディ スクのタイプ(RAID レベル)を選択します。 を押します。(選択 した物理ディスクに作成できる仮想ディスクのタイプだけが示され、白色の テキストでハイライト表示されます)。 6 ホットスペアが適用可能な場合は、次の手順を実行します。 a User Input(ユーザー入力)フィールドで、矢印キーを使用して専用 ホットスペアを選択します。 を押します。 メモ:Manage Global Hot Spare(s)(グローバルホットスペアの管理)オプ ションを選択すると、仮想ディスクを作成した後に、グローバルホットスペ アを割り当てることができます。 b Physical Disks(物理ディスク)フィールドで、ホットスペアとし て使用する物理ディスクを選択します(適用する場合)。 を押 して、物理ディスクを選択します。 c を押して、ホットスペアを追加します。 キーを押して、 変更を確認します。 7 物理ディスクの利用可能な空き領域によって、仮想ディス
表 6-3. 仮想ディスクサイズの選択 このサイズの仮想 実行するタスク ディスクを作成 < 2.199 TB キーまたは キーを使用して、大きい間 隔でサイズを選択します。 または 上矢印や下矢印を使用して、小さい間隔でサイズを選択します。 51 ページの「仮想ディスクの作成」に進みます。 > 2.
1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC Virtual Disk Management ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Delete Virtual (仮想ディスクの削除)を選択します。 を押します。 Disk(s) 4 次のいずれかの手順を実行してください。 • Virtual Disks(仮想ディスク)フィールドで、削除する各仮想ディ スクを選択します。 を押して、選択ごとに確認します。 または • を押して、すべての仮想ディスクを削除対象として選択します。 メモ:選択した仮想ディスクのテキストの色は、緑色に変わります。 5 を押します。 注意:選択した仮想ディスクの削除による影響を示す、ダイアログボックスが表示 されます。仮想ディスクを永久的に削除すると、その仮想ディスク上のすべての データと仮想ディスク自体が破壊されます。この操作は取り消せません。 6 キーを押して、削除を確認します。 2 つの
• • 起動デバイスと起動順序は、ユーザーが選択できます。 交換機能は、PERC Virtual Disk Management ユーティリティでのみ利用 できます。 メモ:一度に交換できる仮想ディスクは 2 つだけです。 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC Virtual Disk Management ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Swap Two Virtual Disks(2 つの仮想ディスクの交換)を選択します。 を押します。 4 矢印キーを使用して、Virtual Disk(仮想ディスク)フィールドの仮想 ディスクをハイライト表示します。 を押します。 5 矢印キーを使用して、もう 1 つの仮想ディスクをハイライト表示します。 を押します。 6 を押して、仮想ディスクを交換します。 グローバルホットスペアの管理 このオプションでは、選択した物理ディスクからグローバルホットスペアを作成 した
グローバルホットスペアの削除 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC Virtual Disk Management ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Manage Global Spare(s)(グローバルスペアの管理)を選択します。 を押し ます。 4 Unassign Global Hot Spare(s)(グローバルホットスペアの割り当て 解除)を選択します。 を押します。 5 上矢印キーまたは下矢印キーを使用して、グローバルホットスペアとして削 除する物理ディスクを選択します。 を押します。 6 を押して、グローバルホットスペアを削除します。 7 キーを押して、操作を確認します。 物理ディスクの詳細の表示 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC Virtual Disk Management ユーティリティにアクセ
3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、View Virtual Disk Details(仮想ディスクの詳細の表示)を選択します。 を押し ます。 4 矢印キーを使用して、仮想ディスクを選択します。 5 ウィンドウの最上部と Virtual Disks(仮想ディスク)フィールドに、次 の仮想ディスク情報が表示されます。 仮想ディスク番号 RAID レベル サイズ ステータス(R/W、R、NA) 終了したら、 を押してメインウィンドウに戻ります。 • • • • 6 メモ:Physical Disks(物理ディスク)フィールドには、仮想ディスクに 含まれる物理ディスクが緑色にハイライト表示されたテキストで示されます。 ディスクの再スキャン このオプションでは、すべてのチャネルを再スキャンして、新規または削除済み の物理ディスクまたは仮想ディスクを検出できます。 • 再スキャンを実行するには、Main Menu(メインメニュー)フィールドか ら Rescan Disks(ディスクの再スキャン)を選択して、 を押し ます(ウィンドウの最上部にあ
1 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、矢印キーを使用して Controller Options(コントローラオプション)を選択します。 を押します。 2 Controller Options(コントローラオプション)フィールドで、上矢印 キーまたは下矢印キーを使用して、必要なコントローラオプションまでスク ロールします。 表 6-4 を参照してください。 3 終了したら、 を押してメインウィンドウに戻ります。 表 6-4.
トラブルシューティング お使いの Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)PERC S100 と PERC S300 アダプタについてサポートが必要なときは、デルテクニカル サービス代理店にお問い合わせいただくか、またはデルサポートサイト (support.jp.dell.com)にアクセスしてください。 本章では、トラブルシューティングを次の 4 つの主要なカテゴリに分けて説明し ます。 • システム起動時に実行できない通常タスク • Dell Inc. PERC S100 コントローラ BIOS または Dell Inc.
表 7-1. システムが起動しない (続き) 考えられる原因 対応処置 Boot Mode(起動モード)、 Boot Sequence(起動順序)、 Boot Sequence Retry(起動 1 システム起動時、Dell POST 画面が表示されたとき に、 を押して Dell Inc.
表 7-1. システムが起動しない (続き) 考えられる原因 システムの再起動後、PERC Virtual Disk Management ユーティリティに最初にリストさ れる非 RAID 仮想ディスクではな くなった。 メモ:非 RAID 仮想ディスクか ら起動した場合、Dell OpenManage Server Administrator Storage Management で仮想ディスクを 作成すると、仮想ディスクの順序 が変化し、起動可能な仮想ディス クがリストの最初から移動されま す。その場合、 PERC S100 また は PERC S300 アダプタ は、最初 の仮想ディスクから起動すること を試みます。 メモ:非 RAID 仮想ディスクは、 非 RAID 物理ディスク (PERC S100 または PERC S300 アダプ タ 以外のアダプタで初期化され る物理ディスク)から作成でき ます。 表 7-2.
警告メッセージ:Dell Inc. PERC S100 アダプタ または Dell Inc. PERC S300 アダプタの BIOS 画面 Dell Inc. PERC S100 コントローラ BIOS 画面または Dell Inc.
表 7-3. 警告メッセージ:Dell Inc.
表 7-4. 警告メッセージ:Dell Inc.
表 7-5. 警告メッセージ:Dell Inc.
表 7-6. 警告メッセージ:Dell Inc.
表 7-6. 警告メッセージ:Dell Inc. PERC S100 または PERC S300 アダプタの BIOS (続き) 警告メッセージ 対応処置 6 を押します。 7 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、矢印キーを使 用して Continue to Boot(起動の続行)までスクロールし ます。 を押します。 メモ:システム起動順序は、オペレーティングシステムが起動す るまで続きます。 表 7-7.
表 7-7.
表 7-8. 仮想ディスクを作成できない (続き) 考えられる原因 対応処置 目的の RAID レベルに対して選択 RAID レベルの詳細、および各 RAID レベルで使用可 された物理ディスクの台数が正し 能な物理ディスクの台数については、デルサポートサ くない。 イト (support.jp.dell.com/manuals) にある 『RAID Technology Guide』(RAID テクノロジガイ ド)の「Understanding RAID Levels」(RAID レ ベルの理解)を参照してください。 目的の物理ディスクが使用不可能 物理ディスクが次の状態になっていないかどうか確認 である。 します。 • 専用スペアになっていて、他の仮想ディスクに使用 できない。 • 一杯になっているか、使用可能な容量が不十分で ある。 システム内の仮想ディスクの数が 使用されていない仮想ディスクを削除します。 すでに上限の 8 つに達している。 警告:仮想ディスクを削除すると、その仮想ディス ク上のすべてのデータが破壊されます。 表 7-9.
表 7-9. 仮想ディスクが障害発生状態 考えられる原因 対応処置 仮想ディスクが、RAID レベルご 1 台以上の物理ディスクで障害が発生しました。 との物理ディスクの最大許容台数 – 仮想ディスクが非冗長の場合、1 台の物理ディス を失った。 クの障害によって、仮想ディスクが障害あり状態 になる可能性があります。 – 仮想ディスクが冗長の場合、2 台以上の物理ディ スクで障害が発生しているため、仮想ディスクを リビルドできません。 新しい仮想ディスクを作成します。データをバック アップのストレージソースから復元します。 表 7-10.
表 7-10. 仮想ディスクが劣化状態 考えられる原因 仮想ディスクの冗長性が失われて いる。 仮想ディスク内のメタデータの 破損 対応処置 • 仮想ディスク内の 1 台以上の物理ディスクで障害が 発生しています。障害の発生した物理ディスクがあ るため、仮想ディスクは冗長(ミラーまたはパリ ティ)データを維持しなくなっています。さらに他 の物理ディスクで障害が発生すると、データが失わ れます。 • 障害の発生した物理ディスクを交換します。 Storage Management を使用して物理ディスク をリビルドします。デルサポートサイト (support.jp.dell.
表 7-11.
表 7-12.
表 7-13. 物理ディスクの障害 (続き) 考えられる原因 対応処置 PERC Virtual Disk • 物理ディスクを交換します。仮想ディスクの RAID レベルによっては、データが失われる可能性 Management ユーティリティで 物理ディスクが赤色にハイライト 表示される。 表 7-14.
表 7-16.
トラブルシューティング
付録 A コントローラの仕様 本 項 で は 、 Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 コントローラおよ び S300 アダプタの仕様について説明します。 • 読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシー • 物理ディスクおよび仮想ディスクのタスク • 仮想ディスクの仕様 • サポートされる RAID レベル 読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシー 表 A-1 は、PERC S100 アダプタおよび PERC S300 アダプタでサポートされる、 またはサポートされない 読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーを示し ます。 表 A-1.
コントローラタスク 表 A-2 は、PERC S100 アダプタおよび PERC S300 アダプタでサポートされる、 またはサポートされないタスクを示します。 表 A-2.
仮想ディスクタスク 表 A-4 は、コントローラでサポートされる、またはサポートされない仮想ディス クのタスクを示します。 表 A-4. 仮想ディスクタスク 仮想ディスクのタスク名 PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタによ るサポート 専用ホットスペアの割り当てと割り当 はい て解除 仮想ディスクの作成 はい 再構成 はい (すべての)仮想ディスクの削除 はい 整合性チェックの開始 はい 整合性チェックのキャンセル はい 仮想ディスクの初期化 いいえ(PERC Virtual Disk Management ユーティリティを使用する場合) はい(Storage Management で BGI を実行す る場合) サポートされる RAID レベル 表 A-5 に、PERC S100 アダプタおよび PERC S300 アダプタでサポートされる RAID レベルを示します。 表 A-5.
仮想ディスクの仕様 表 A-6 に、および に適用される仮想ディスクの仕様を示します。 表 A-6.
付録 B RAID テクノロジ - ディスクアレイと仮想ディス クについて ディスクアレイは、コントローラに接続されている物理ディスクで構成されます。 仮想ディスクとは、コントローラが 1 台または複数台の物理ディスクから作成す るデータストレージのことです。 仮想ディスクは、オペレーティングシステムで 単一のディスクとして認識されます。 Dell PowerEdge RAID Controller(PERC)S100 コントローラおよび PERC S300 コントローラを使用すると、次のことが可能になります。 • SAS HDD(PERC S300 アダプタのみ)、SATA HDD、および / または SATA SSD(PERC S100 アダプタのみ)物理ディスクを単一のコントロー ラ上で共存させる。 • 同じ種類(SAS HDD、SATA HDD、SATA SSD)だが、容量の異なる物理 ディスク。 • 仮想ディスクを、同じコントローラ上の異なる RAID レベルとするが、同じ グループの物理ディスクでサポートされないようにする。 一部の RAID レベルはパフォーマンスを向上させ、他の
RAID レベルについて PERC S100 アダプタまたは PERC S300 アダプタは、次の RAID レベルをサポー トします。 表 B-1.
表 B-1.
ディスクの状態 - 仮想ディスクと物理ディスク 次の表は、PERC Virtual Disk Management ユーティリティで表示される状態 を示します。 表 B-2.
障害の状態 仮想ディスクが Failed(障害あり)となるか、Degraded(劣化)となるか は、仮想ディスクの RAID レベル、そして障害が発生した仮想ディスクの物理 ディスクの台数によって決まります。表 B-4 は、状態の変化を示します。 物理ディスクを取り外したあとですべてのチャネルの再スキャンを実行した場合、 取り外した物理ディスクを使用していた各仮想ディスクの状態が Ready(準備 完了)状態から Failed(障害あり)または Degraded(劣化)のいずれかの状 態に変わります。どちらの状態になるかは、仮想ディスクの RAID レベルによっ て異なります。 ストレージ構成の変更をアップデートするための再スキャンの詳細については、 デルサポートサイト(support.jp.dell.com/manuals)の OpenManage に関するマニュアルを参照してください。 表 B-4.
メモ:一部のバージョンの Windows オペレーティングシステムは、CD に diskpart.exe ユーティリティが収録されています。他のバージョンについては、 Microsoft Corporation のウェブサイト(microsoft.com)から入手してくださ い。お使いのオペレーティングシステムに合った CD をご使用ください。 物理ディスクについて 物理ディスクの状態 管理アプリケーション内では、物理ディスクは 1 台または複数の仮想ディスクの 一部となり、次の状態で存在することができます。 表 B-5.
専用ホットスペアは、任意の冗長仮想ディスクに割り当てることができ、最大 4 個のホットスペアを仮想ディスクに割り当てることができます。しかし仮想ディ スクでのタスクの実行中には、専用ホットスペアを割り当てることはできません。 グローバルホットスペアは、仮想ディスクが PERC Virtual Disk Management ユーティリティで作成されているときに割り当てることができます。グローバル ホットスペアは、Storage Management が使用されているときにはいつでも追 加できます。 専用ホットスペアに十分なスペースがあり、ディスク障害が発生した場合、仮想 ディスクのリビルドプロセスが自動的に開始されます。 専用ホットスペアの割り当ては、非冗長仮想ディスクには適用されません。 メモ:物理ディスクが Failed(障害あり)状態を報告する場合、または物理ディ スクに接続された SAS/SATA ケーブルまたは電源ケーブルが外された場合、仮想 ディスクは Failed(障害あり)または Degraded(劣化)です。 多くの場合、専用ホットスペアはグローバルホットスペアよりも好まれます。特 に重要デ
付録 B
付録 C 認可機関の情報 電磁波障害(EMI)とは、自由空間に放射される信号や、電源コード、信号線な どを伝導する信号や放射電磁波のことで、無線航法やその他の安全が要求される サービスを危険にさらしたり、認可された無線通信サービスで著しい質の低下、 電波妨害、通信の中断などの問題を発生させる原因となります。無線通信サービ スとは、AM/FM の商業放送、テレビ、および携帯電話の各種サービス、レー ダー、航空交通管制、ポケットベル、Personal Communication Services (PCS)などがありますが、これらに限定されません。これらの認可サービスは、 コンピュータを含むデジタル装置などの電波放射を目的としない装置とともに、 電磁環境に影響を与えます。 電磁的両立性は、電子接続のアイテムが電子環境で正しく機能できることです。 本システムは、認可機関の EMI に関する制限に準拠する設計がなされており、 適合していますが、特定の設置条件で干渉が発生しないという保証はありません。 本装置が無線通信サービスに対して干渉するかどうかはその装置の電源をオンま たはオフにすることによって判定できますので、
シールド付き信号ケーブルに関する注意:機器をデル製の機器に接続するには シールド付きケーブルのみを使用して、無線通信サービスとの干渉の可能性を減 らしてください。シールドケーブルの使用により、目的とする環境に適した電磁 的両立性分類基準が満たされます。ケーブルは、デル(dell.
本装置がラジオやテレビの受信に電波障害を引き起こすかどうかは装置の電源を オンまたはオフにすることによって判定できますので、以下の方法を 1 つ、また はそれ以上実行して問題を解決してください。 • 受信アンテナの方向を変える。 • 受信機に注意してシステムの位置を変える。 • システムを受信機から離して置く。 • システムを別のコンセントに差し込み、システムと受信機の分岐回路が異な るようにする。 必要に応じて、デルの担当者またはラジオ / テレビの技術者に相談する。 次の情報は、FCC 規則に準拠する本書で取り扱う装置に関するものです。 製品名 PERC S100、PERC S300 会社名: Dell Inc.
CE 規定(EU) このマークは、Dell システムが EU の電磁両立性規定(89/336/EEC)および低 電圧規定(73/23/EEC)に準拠していることを示しています。このマークは、 Dell システムが次の技術標準に準拠していることを示すものです。 • EN 55022 —「情報技術装置(ITE)— 電波障害の特性 — 測定に関する制 限および方法」 • EN 55024 —「情報技術装置(ITE)— 不活性態特性 — 測定に関する制限 • EN 61000-3-2 —「電磁両立性 — パート 3:制限 — 第 2 項:高調波電流放 出制限(フェーズあたり 16A 以下の機器)」 EN 61000-3-3 —「電磁両立性 — パート 3 :制限 — 第 3 項:定格電流が 16 A 以下の装置用の低電圧供給装置における電圧の動揺およびフリッカの • および方法」 制限」 • EN 60950 —「技術情報装置の安全性」 EN 55022 電波放出要件は、次の 2 つに分類されます。 • クラス A — 主として商工業環境用 • クラス B — 主として住宅環境用 ご使用のシステムが
CE マーク規制 本装置は、EU 1999/5/EC 指令の必須条件に適合しています。 付録 C 93
付録 C
付録 D デルへのお問い合わせ 米国にお住まいの方は、800-WWW-DELL(800-999-3355)までお電話くだ さい。 メモ:お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、購入時 の納品書、出荷伝票、請求書、またはデルの製品カタログで連絡先をご確認くだ さい。 デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複 数提供しています。サポートやサービスの提供状況は国や製品ごとに異なり、 国 / 地域によってはご利用いただけないサービスもございます。デルのセール ス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問い 合わせいただけます。 1 support.jp.dell.
付録 D
索引 B O BIOS 設定ユーティリティ使用後の システムの起動 , 58 OCE , 23 BIOS 、主要機能 , 47 P CE 規定( EU ) , 92 PERC S100 Virtual Disk Management ユーティリ ティと PERC S300 Virtual Disk Management ユーティリティアクセス , 48 D PERC S100 アダプタと PERC S300 のアダプタ仮想ディスク の仕様 , 80 C CE マーク規制 , 93 Dell システム BIOS チップセットの設定 , 39 E ESD への対処 , 8 F PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタでサポートされ る RAID レベル , 79 PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタでサポートされ るコントローラのタスク , 78 PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタでサポートされ る仮想ディスクのタスク , 79 FCC 規定(米国 のみ) , 90 PERC S100 アダプタと PERC S
PERC S300 アダプタ 取り付け , 32 PERC S300 コントローラ、 管理セットアップ , 46 PERC Virtual Disk Management ユーティリ ティ 主要機能 , 47 オペレーティングシステムとドラ イバのインストール、 PERC S300 アダプタ , 44 オンライン容量拡張 , 23 か R RAID の構成と管理 , 47 RAID テクノロジ , 81 RAID レベルのサポート , 21 あ 安全について システム内部の作業を行う場合 , 8 安全にお使いいただくために , 7 一般的注意 , 7 エラー , 仮想ディスク Failed(障害あり) ステータス , 69 仮想ディスクが削除された , 72 エラー , 物理ディスク Failed(障害あり)ステータスが 表示された , 73 専用ホットスペアで障害が発生し たか、エラーが発生した , 74 オフラインの仮想ディスク、警告 メッセージ , 64 オプション コントローラオプションの 変更 , 57 オプション、コントローラ , 57 98 オペレーティングシステムとドラ イバのイン
起動優先順位リスト コントローラオプションの チェック , 40 変更 , 41 キャッシュポリシー , 77 コントローラドライバのインス トール、 PERC S300 アダプタ , 44 グローバルホットスペア , 87 さ グローバルホットスペア , 管理 , 55 再スキャン 状態の変化を反映 , 86 警告メッセージ BIOS がインストールされない、 ユーザーが INT13 BIOS ロー ドを無効にしました , 66 PERC S100 コントローラ BIOS 画 面と PERC S300 コントローラ BIOS 画面 警告メッセージ , 62 オフラインの仮想ディスクが検出 された , 64 使用できる起動デバイスが ない , 66 劣化状態の仮想ディスクが検出 された , 63 コマンドキューイング , 22 サポート、ドライバの サポート , 26 システムの起動の続行 , 58 仕様、仮想ディスク , 80 仕様、 PERC S100 アダプタ、 PERC S300 アダプタ , 77 初期化、物理ディスク , 22 ストライプサイズ , 26 整合性チェック , 22 静
デバイスドライバのインストール 手順 , 37 物理ディスク、ディスクの詳細の 表示 , 56 トラブルシューティング、 PERC S100 アダプタ、 PERC S300 アダプタ , 59 物理ディスクの詳細 , 表示 , 56 取り付け PERC S300 アダプタ , 32 ドライバ インストール , 42, 44 な 認可機関の情報 , 89 CE マーク規制 , 93 CE 規定(EU) , 92 FCC 規定(米国のみ) , 90 物理ディスクの初期化 , 22 物理ディスクのホット スワッピング , 25 物理ディスクのローミング , 26 変換、仮想ディスク , 28 ホットスペア グローバル , 87 専用 , 86 ホットスペア、グローバル、 管理 , 55 ホットスワップ , 25 Industry Canada (カナダのみ) , 91 ま ミラーリビルディング , 23 は ハードウェアの取り付け PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタ , 31 一般的な考慮事項 , 31 完了 , 35 や バックグラウンド初期化 , 21 ら
用語集 AHCI — シリアル ATA ホストコントローラ(ホストバスアダプタとも呼ばれます)の動 作を非実装時固有の方法で定義するプログラミング仕様。この仕様は、コンピュータの ハードウェアベンダーがホストシステムメモリと取り付けられているストレージデバイス との間でデータを交換するためのシステムメモリ構造を示しています。 ATA(ADVANCED TECHNOLOGY ATTACHMENT)— CD-ROM およびハードディスクドライブな どシステムのストレージデバイスを接続するための標準インタフェース。 ATAPI(ATA PACKET INTERFACE)— システムとその内蔵ストレージ周辺機器(CD-ROM、 DVD、またはテープドライブなど)の間のパケットプロトコルを定義するインタフェー ス標準。ATAPI は、IDE インタフェースを介してデバイスを制御するためのコマンド セットを提供します。 BAS(BACKGROUND ARRAY SCAN)— バックグラウンドアレイスキャンは、100 ミリ秒間 隔でバックグラウンドで実行される操作で、仮想ディスクのミラー、ボリューム、パリ ティデー
MANAGEMENT ユーティリティ — PERC S100 Virtual Disk Management ユーティリ ティまたは PERC S300 Virtual Disk Management ユーティリティ(PERC Virtual Disk Management ユーティリティとも呼ばれます)は、RAID 仮想ディスクの構成お よびメンテナンスを行い、RAID システムを管理します。このユーティリティはコント ローラ BIOS 内にあるため、その動作はオペレーティングシステムに依存しません。起動 時に と を押すとアクセスできる PERC Virtual Disk Management ユー ティリティは、コントロールと呼ばれる要素構成されています。 各コントロールが 1 つ の機能を実行します。物理ディスクと仮想ディスクの設定に使う手順も、このユーティリ ティの機能の 1 つです。PERC Virtual Disk Management ユーティリティと Dell Inc.
RAID レベル — 仮想ディスク内の物理ディスクに適用され、より優れたデータの高可用 性 / パフォーマンス特性をホスト環境に提供する一連の技術。各仮想ディスクにいずれか の RAID レベルを割り当てる必要があります。 SAN(STORAGE AREA NETWORK)— ディスクストレージサブシステムをサーバーに接続す る、高性能ネットワーク。通常は、エンタープライズレベルのネットワークです。スト レージデバイスは、同時に複数のホストにアクセスできます。 SAS(SERIAL ATTACHED SCSI)— 検証済みの SCSI プロトコルセットを利用する、シリア ルでポイントツーポイントの、エンタープライズレベルのデバイスインタフェースです。 SAS インタフェースは、パラレル SCSI と比較してパフォーマンスに優れ、ケーブル接続 が単純化され、コネクタが小さく、ピンカウントが低く、所要電力も抑えられています。 SAS 物理ディスクは、PERC S300 コントローラのみでサポートされます。 SATA(SERIAL ADVANCED TECHNOLOGY ATTACHMENT)— 物理ストレージ
書き込みキャッシュ有効 — 書き込みキャッシュ有効モードでは、コントローラのキャッ シュがディスク書き込みトランザクションですべてのデータを受信した時に、コントロー ラがデータ転送完了信号をホストに送信します。VD キャッシュはデフォルトで無効に なっていますが、ユーザーがユーザーインタフェースから有効にすることができます。書 き込みキャッシュを有効化する際のリスクは、ストレージデバイスにキャッシュデータが 書き込まれる前に停電が発生すると、キャッシュデータが失われるおそれがあることで す。このリスクは、PERC S100 または S300 システムで無停電電源装置(UPS)を使用 することで低減できます。キャッシュが有効な場合は、UPS の使用を推奨します。 仮想ディスク — 仮想ディスクとは、RAID コントローラが 1 つまたは複数の物理ディス クから作成するストレージのことです。仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成でき ますが、オペレーティングシステムからは単一のディスクとして認識されます。使用する RAID レベルに応じて、仮想ディスクには、ディスクでの障害発生に備えて冗長データを 保持します。
障害の発生した物理ディスク — 機能しなくなった、常に異常に機能する、またはアクセ スできない物理ディスク。 冗長仮想ディスク — 物理ディスク上に、障害の発生した物理ディスクの再構築に使用で きる冗長データを持つ仮想ディスク。仮想ディスクでは、複数の物理ディスクにまたがる ディスクストライプ、または冗長性を実現するディスクミラーリングもしくはパリティ を使用できます。後者では、物理ディスクに障害が発生した場合にもデータが保護され ます。 冗長性 — 障害やエラーに対処する目的で、1 つの機能を実行するのに複数の交換可能な コンポーネントを用意すること。ハードウェア冗長性の一般的な形式には、ディスクミ ラーリング、パリティディスクまたは分散パリティの実装があります。 ストライピング — ディスクストライピングでは、仮想ディスク内のすべての物理ディス クにまたがってデータが書き込まれます。各ストライプは、連続パターンを使用して、固 定サイズのユニットで仮想ディスク内の各物理ディスクにマッピングされる連続した仮想 ディスクデータのアドレスで構成されています。たとえば、仮想ディスクに 5 台の物理 ディスクが含まれ
ディスクの移行 — 物理ディスクを取り外し、新しいコントローラに取り付けることに よって、仮想ディスクまたはホットスペアを別のコントローラに移動すること。 ディスクのローミング — ディスクをコントローラの 1 つのスロットから別のスロットに 移動すること。 バックグラウンド初期化 — バックグラウンド初期化は、物理ディスク上のメディアエ ラーを検出するための自動チェックです。これにより、ストライプされるデータセグメン トが仮想ディスク内のすべての物理ディスク上で必ず同じになります。バックグラウンド 初期化と整合性チェックの違いは、バックグラウンド初期化の場合は新しい仮想ディスク に対して自動的に実行されることです。この動作は、ディスクの作成後に自動的に開始さ れます。 パーティション — オペレーティングシステムが認識可能な物理ディスクまたは仮想ディ スク上にある連続するストレージセグメントの論理構造。 パリティ — ストレージ(RAM またはディスク)または送信におけるエラーを明らかに するために、1 バイトまたは 1 ワードに追加されるエキストラビット。パリティは、複 数の親データセットから冗長データセ
負荷バランシング — 負荷バランシングは、複数のコンピュータ間、ネットワークリンク 間、CPU 間、物理ドライブ間、または他のリソース間で作業を分散させる方法です。負 荷バランシングは、リソースの使用、スループット、又は応答時間を最大化するために使 用します。コントローラでは、バランシングサービスは、ファームウェアによって実行さ れます。負荷バランシング用の単一パスか、「ラウンドロビン」負荷バランシングスキー ムを選択できます。単一パスの場合、ファームウェアはデバイスへの複数のパスを検出で きますが、そのデバイスへの I/O 処理には単一のパスのみを使用します。プライマリパス で障害が検出された場合、セカンダリパスが使用されます。コントローラの負荷バラン シングを有効にすると、ファームウェアによってラウンドロビンスキームが実装され、 冗長パスのデバイスに対して I/O が発行されます。ラウンドロビンスキームでは、1 つの I/O を 1 つのパスに、別の I/O を第 2 のパスにといったように I/O を発行します。 ファームウェアには、最初に選択するパスに関する制限はありません。負荷バランシング を無効に
初期化 — 仮想ディスクのデータフィールドにゼロを書き込む処理。フォールトトレラン ト RAID レベルでは、仮想ディスクを Ready(準備完了)状態にするために対応するパ リティを生成する処理のこと。初期化によってパリティ情報が生成され、仮想ディスクが 冗長化されます。仮想ディスクは、初期化を実行しなくても機能しますが、初期化を実行 して初めて本当の意味で冗長化されます。 ポート — RAID コントローラ、ディスクドライブ、エンクロージャ、または別のデバイ スへの接続ポイント。 ミラーリング — 2 台の物理ディスクを使用し、1 台の物理ディスクに格納されている データの完全なコピーを 2 台目の物理ディスクに維持することで、完全な冗長性を実現 するプロセスです。1 台の物理ディスクに障害が発生しても、もう 1 台の物理ディスク を使用してシステムの整合性を保全し、障害の発生した物理ディスクを再構築できます。 108 用語集