Dell PowerEdge RAID コントローラ (PERC) S110 ユーザーズガイド
メモ、注意、警告 メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意は、手順に従わない場合は、ハードウェアの損傷やデータの損 失の可能性があることを示しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示 しています。 ____________________ Copyright © 2014 Dell Inc. All rights reserved. この製品は、米国 および国際著作権 法、ならびに米国および国際知的財産法で保護されています。Dell™ および Dell のロゴ は米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。本書で使用されて いるその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2014 年 4 月 Rev.
目次 1 概要 . 関連マニュアル 2 機能 . 3 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . RAID テクノロジ - ディスクアレイと仮想デ ィスクについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . PERC S110 アダプタの RAID コントローラ 機能 . 3 ドライバのインストール . . . . . . . . . . . . . 5 8 8 17 12G システムでの Windows Server 2008、 2008 R2、2012 および 2012 R2 のインストール手順の概要 . . . . . . . . . . . . . . 17 コントローラドライバのインストール前の 要件 . . . . . . . . . . . . . . .
コントローラの設定:DELL PERC S110 設定ユーティリティの使用 . . . . . . . . . 5 トラブルシューティング . システム起動時の問題. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 警告メッセージ :Dell Inc. PERC S110 アダプタ BIOS 画面 . . . . . . . . . . . . 目次 41 41 43 仮想ディスク関連のエラー . . . . . . . . . . . . . . 47 物理ディスク関連のエラー . . . . . . . . . . . . . . 52 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . RAID について 2 37 . . . . . . 6 付録 A 索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
概要 Dell PowerEdge RAID コントローラ (PERC) S110 は、低コストの RAID ソリューションとして Dell PowerEdge バリューシステムを対象として います。 PERC S110 ソリューションには次の特徴があります。 • SATA ハードディスクドライブ (HDD) および SATA ソリッドステー トドライブ (SSD) 対応 • プラットフォームシステム基板上の I/O コントローラハブ (ICH) ま たはプラットフォームコントローラハブ (PCH) チップセットから 実行され、追加ハードウェアが不要 • 最大 4 台の物理ドライブをサポート • ソフトウェア RAID レベル 0、1、5、および 10 対応 • PERC S110 の管理用に Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) および Human Interface Infrastructure (HII) をサポート • 単一のコントローラ上での SATA HDD および SATA SSD の混在が 可能 • 同じタイプ (S
PERC S110 コントローラのプラットフォーム要件 プロセッサ 500 MHz 以上の x86、32 ビット互換プロセッサ メモリ 512 MB 以上 物理ディスク 少なくとも 1 台の SATA ハードディスクドライブ (HDD) または SATA ソリッドステートドライブ (SSD) 。 メモ:PERC S110 コントローラは、SATA HDD 4 台または SATA SSD 4 台の 物理ディスクのケーブル接続による構成をサポートします。 • SATA-II HDD 物理ディスクは、PERC S110 アダプタで使用できます。 • SATA-II SSD 物理ディスクは、PERC S110 アダプタで使用できます。 オペレーティングシステム • Microsoft Windows Server 2012 R2 • Microsoft Windows Server 2012 • Microsoft Windows Server 2008 R2(64 ビット、Hyper-V 仮想化を 含む) • Microsoft Windows Server 2008 (64 ビット、
サポートされているデバイス PERC S110 アダプタは、デルがサポートする SATA ベースのテープデバ イスおよび SATA オプティカルディスクデバイスに対応します。 メモ:PERC S110 アダプタは、内蔵 Dell RD1000 テープデバイスを使用し たテープからのシステム起動に対応します。BIOS Configuration Utility () 実行中に Continue(続行)を選択して、RD1000 を起動順序 の先頭に維持します。 が選択されていると、RD1000 オ プションは起動順序リストの最後に移動し、RD1000 から起動することが できなくなります。 関連マニュアル • ストレージコントローラおよび PCIe SSD の全マニュアルについて は、dell.com/storagecontrollermanuals にアクセスしてくだ さい。 • Dell OpenManage の全マニュアルについては、 dell.
6 概要
機能 本項では、Dell PowerEdge PERC S110 RAID コントローラの機能 に ついて説明します。 メモ:バックグラウンドアレイスキャン (BAS) 、仮想ディスクのバックグラ ウンド初期化 (BGI) 、整合性チェック (CC) 、およびオンライン容量拡張 / 再 設定 (OCE/Reconfigure) は、オペレーティングシステム上でのみ動作します。 仮想ディスクの自動再構築 この機能にホットスペアが割り当てられていると、問題が検出されたと きに冗長仮想ディスクが自動的に再構築されます。 バックグラウンドアレイスキャン (BAS) 仮想ディスクのミラー、ボリューム、パリティデータについて、修正可 能なメディアのエラーを検証、修正します。オペレーティングシステム 内で、仮想ディスクが作成された時、BAS は、自動で開始されます。 仮想ディスクのバックグラウンド初期化 (BGI) 冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化は、パリティデータを作成 します。このパリティデータにより、仮想ディスクは自身の冗長データ を保持することができ、物理ディスクに障害が発生しても存続すること が可能
RAID テクノロジ - ディスクアレイと仮想 ディスクについて Dell PowerEdge PERC S110 RAID コントローラ により以下が可能に なります。 • SATA HDD、および / または SATA SSD 物理ディスクを単一コント ローラ上で共存させることができます。 • 同じ種類 (SATA HDD、SATA SSD) だが、容量の異なる物理ディスク。 • 仮想ディスクを、同じコントローラ上の異なる RAID レベルとする が、同じグループの物理ディスクでサポートされないようにする。 PERC S110 アダプタの RAID コントローラ 機能 劣化仮想ディスクの起動サポート 劣化状態の冗長仮想ディスク(RAID 1、RAID 5、または RAID 10)から のシステムの起動を可能にします。 仮想ディスクのキャシュサポート 次ののキャッシュオプションをサポートします: • 読み取り先行 / ライトバック • 読み取り先行なし / ライトバック • 読み取り先行 / ライトスルー • 読み取り先行なし / ライトスルー PERC S110 では、
コマンドキューイング コマンドキューイングとは、SATA 物理ディスクによって使用されるコ マンドプロトコルであり、PERC S110 によってサポートされています。 コマンドキューイングにより、ホストは、複数の入力 / 出力要求をディ スクに同時に発行できます。その場合、それらのコマンドを処理する順 序は、最大のパフォーマンスが得られるようにディスクが決定します。 整合性チェック (CC) 整合性チェックは、フォールトトレラントの物理ディスクのミラーデー タまたはパリティデータを検証および修正するバックグラウンド操作で す。物理ディスクに対して定期的に整合性チェックを実行することをお 勧めします。 デフォルトでは、整合性チェックによってミラーまたはパリティの不整 合が修正されます。データが修正された後、ミラーセットのプライマリ 物理ディスク上のデータは正しいデータであると見なされ、そのミラー セットのセカンダリ物理ディスクに書き込まれます。 整合性チェックは、PERC S110 アダプタ ユーティリティでユーザーが 開 始 す る こ と は で き ま せ ん。し か し、Dell OpenManage
RAID 1(ミラー)の片側で障害が発生した場合、ミラーのもう一方の側 の物理ディスクを使用してデータを再構築できます。 RAID 5 の 1 台の物理ディスクが故障した場合、パリティデータは残りの 物理ディスク上に存在します。このデータを使用して、ホットスペアとし て設定された新しい交換用の物理ディスクにデータを復元できます。 RAID 10 の場合、1 台の物理ディスクが故障しても、仮想ディスクの機 能は失われず、故障していないミラーリングされた物理ディスクから データが読み取られます。ミラーリングのセットごとに 1 台のディスク が故障したとしても、その故障の仕方によっては機能が維持されます。 ミラーの再構築 RAID ミラー設定は、新しい物理ディスクが挿入され、その物理ディス クをホットスペアに指定した後に再構築できます。システムを再起動す る必要はありません。 オンライン容量拡張 / 再設定(OCE/ 再設定) OCE/ 再設定とは、既存の仮想ディスクに対するストレージ容量の追加を 可能にするプロセスです。ほとんどの場合、追加のストレージ容量は、シ ステムをオフラインにしなくても追加できます。し
メモ:仮想ディスク内の物理ディスクは、インタフェースとドライブが同 じ種類(HDD または SSD)でなければなりません。例えば、同じ仮想ディ スク内に HDD および SSD 物理ディスクを混在させることはできません。 RAID 0 と RAID 5 には最大 4 台の物理ディスクを使用できます。RAID 1 には最大 2 台の物理ディスクを使用できます。RAID 10 には最大 4 台の 物理ディスクを使用できます。 システム起動時に物理ディスクで障害が発生すると、障害の発生した物 理ディスクがコントローラによって次のように識別されます。 • PERC S110 アダプタ ユーティリティによる、仮想ディスク内の障 害が発生した物理ディスクの赤いハイライト表示。 • Dell Inc.
メモ:物理ディスクをホットスワッピングするとき、新しいディスクが、 交換される物理ディスクと同等またはそれ以上の容量を持つことを確認し てください。 物理ディスクのローミング このコントローラは、同じコントローラ上のバックプレーンスロット間 またはケーブル接続間での物理ディスクの移動をサポートしています。 コントローラは、位置が変更された物理ディスクを自動的に認識し、適 切な順序で論理的に配置します。 警告:Storage Management で OCE/ 再設定を実行中にディスクローミン グを行うと、仮想ディスクが失われます。 メモ:システムを開けて部品を取り付ける方法の詳細については、『オー ナ ー ズ マ ニ ュ ア ル』を 参 照 し て く だ さ い。こ の マ ニ ュ ア ル は、 dell.
PERC S110 アダプタ により以下が可能になります。 • 単一のコントローラ上での異なる RAID レベルの仮想ディスクの作成。 メモ:同じ物理ディスクでの RAID レベルの混合は許可されません。 • アプリケーションごとに特性の異なるさまざまな仮想ディスクの 構築。 PERC S110 アダプタ では次のことはできません。 • 異なる種類の物理ディスクが混在する仮想ディスクの作成。例えば、 RAID 10 の仮想ディスクを、2 台の SATA-II HDD 物理ディスクと 1 台 の SATA SSD 物理ディスクから作成することはできません。すべての 物理ディスクは、同じドライブタイプ(HDD または SSD)である必 要があります。 • 他の物理ディスクと異なる種類の物理ディスクを専用ホットスペ アとして選択。 仮想ディスクとは、コントローラによって 1 台または複数台の物理ディ スクから作成されるデータストレージのことです。仮想ディスクは複数 台の物理ディスクから作成できますが、オペレーティングシステムから は単一のディスクとして認識されます。 仮想ディスクの容量は、いずれの
仮想ディスクの移行 1 ソースコントローラが搭載されているシステムの電源を切ります。 2 ターゲットシステムが物理ディスクのホット挿入をサポートしな い場合は、ターゲットシステムの電源を切ります。 3 適切な物理ディスクをソースコントローラからターゲットシステ ム内のターゲットコントローラに移します。物理ディスクは、ター ゲットシステムの同じスロットに挿入する必要はありません。 4 ターゲットシステムの電源を切った場合は、電源を入れます。 注意:BIOS 設定ユーティリティ () で「Pause if degraded」 (劣 化の場合は一時停止)オプションを選択した場合、BIOS 設定ユーティリティ () が一時停止し、劣化仮想ディスクのための処置を求めるプロ ンプトが表示されます。 注意:移行が行われた後、すべての物理ディスクが移行されており、適切 な仮想ディスク内に設置されていることを確認します。 仮想ディスクの RAID レベル 異なる RAID レベルの仮想ディスクを作成することもできます。 仮想ディスクの変換 仮想ディスクの変換には、次のものがあります。
表 2-1.
16 機能
ドライバのインストール Dell PowerEdge PERC S110 RAID コントローラ には、サポートされ ているオペレーティングシステムで動作するためにコントローラドライ バが必要です。 PERC S110 カードドライバのインストール方法は、お使いのシステムのタ イプおよびシステムにインストールしている Microsoft Windows オペ レーティングシステムのタイプによって異なります。 12G シ ス テ ム で の Windows Server 2008、 2008 R2、2012 および 2012 R2 のインストー ル手順の概要 1 PERC S110 カードドライバのダウンロード。18 ページの「Microsoft Windows ドライバのダウロード」 を参照してください。 2 SATA コントローラの RAID モードへの設定。19 ページの「SATA コントローラの RAID モードへの設定」 を参照してください。 3 物理ディスクの初期化。19 ページの「物理ディスクの初期化(必 要な場合)」を参照してください。 4 ブータブル仮想ディスクの作成。19 ページの「ブータ
8 Microsoft Windows Server 2012 R 2 をサポートするデルの第 12 世代 (12G) のすべてのシステムには、手動で bccfg3.sys ドライバ を追加インストールする必要があります。22 ページの「bccfg3.sys ドライバのインストール」 を参照してください。 メ モ:こ の 手 順 は、Microsoft Windows Server 2012、Microsoft Windows Server 2012 R2、お よ び Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1 オ ペ レ ー ティングシステムをサポートする Dell PowerEdge R 220 システムにも適用 されます。 コントローラドライバのインストール前の 要件 • お使いのシステムに搭載された BIOS、およびファームウェアが、 dell.
7 適切なコントローラドライバの Download File(ファイルをダウ ンロード)を選択します。 メモ: システムに空の光学メディア(CD-ROM または DVD)をロー ドします。 8 空の光学メディアに ISO イメージを書き込みます。 9 PERC S110 用のファイルを、CD-ROM、DVD、または USB フラッ シュドライブにダウンロードします。 コントローラドライバのインストール前の 手順 SATA コントローラの RAID モードへの設定 Dell PowerEdge システムウィンドウで設定を確認または変更する 1 システムを起動します。Dell Power-On Self-Test (POST) 画面が 表示されたら、 を押します。 2 Dell PowerEdge システムウィンドウが表示されたら、SATA Settings (SATA 設定)にスクロールし、 を押します。サブ画面で、SATA Controller(SATA コントローラ)が RAID モードに設定されている ことを確認します。 メモ:必要に応じて、スペースバーを使用して設定を変更しま
コントローラオプションと起動リストの優先順位を確認 1 Virtual Disks(仮想ディスク)フィールドで、作成した起動可 能な仮想ディスクが最初にリストされている仮想ディスクになっ ていることを確認します。 起 動 可 能 な 仮 想 デ ィ ス ク が 最 初 に リ ス ト さ れ て い な い 場 合、 32 ページの「2 つの仮想ディスクの交換」を参照してください。 メ モ: 非 RAID 仮 想 デ ィ ス ク が 使 用 さ れ て い る(か つ Virtual Disks(仮想ディスク)リストに表示されている)場合は、システム に RAID 対応物理ディスクが存在する場合にのみ、Swap Two Virtual Disks(2 つの仮想ディスクの交換)オプションが有効になります。 2 Continue to Boot(起動の続行) を選択して、 を押します。 3 21 ページの「オペレーティングシステムインストール中のコント ローラドライバのインストール」に進みます。 デバイスの起動優先順位リストの変更(該当する場合) デバイス(CD-ROM、光学 DVD な
オペレーティングシステムインストール中のコントローラドライ バのインストール 注意: コントローラソフトウェアのアップグレード時には、常に最新の ファームウェア、ドライバ、およびアプリケーションをインストールする 必要があります。前のバージョンのドライバは最新のコントローラソフト ウェアでは機能せず、同様に前のバージョンのコントローラソフトウェア は最新のドライバでは機能しません。 1 システムを再起動します。POST 画面が表示されたら、 を押 します。 2 Windows オペレーティングシステムメディアをシステムの光学ド ライブに挿入します。 3 BIOS 起動マネージャまたは起動デバイスメニューが表示されたら、 Embedded SATA...
8 オペレーティングシステムインストールの残りの手順を実行しま す。一部の Windows では、ユーザ固有のパスワードとシステム情 報の入力が必要です。必要に応じて、IT 管理者にお問い合わせくだ さい。 メモ:オペレーティングシステムのインストールプロセスが完了したら、 手順 5 で挿入したインストールメディアを取り出します。 bccfg3.sys ドライバのインストール bccfg3.
RAID 構成と RAID 管理 Dell PowerEdge PERC S110 RAID コントローラは PERC S110 BIOS 設定 ユーティリティを使って設定さ れます。このユーティリティには、 システムの起動時に を押すように求めるプロンプトが表示 されたときにアクセスできます。 メモ:PERC S110 を Dell OpenManage Server Administrator Storage Management で設定するには、dell.
• 2 つの仮想ディスクの交換 任意の順序でロードできるように仮想ディスクを交換します。 • ホットスペアの管理 グローバル、または専用ホットスペアの作成、または削除を可能に します。 • 物理ディスクの詳細の表示 接続されている物理ディスクの詳細情報を表示できるようにします。 • 仮想ディスクの詳細の表示 仮想ディスクの詳細情報を表示できるようにします。 • ディスクの再スキャン ディスクを再スキャンして、新しい、または削除された物理ディス クや仮想ディスクを検出します。 • コントローラオプション 起動や仮想ディスクの警告など、選択されているコントローラオプ ションを変更します。 • 起動の続行 PERC BIOS 設定 ユーティリティの使用後に、システムが起動を続 行できるようします。 ユーティリティへのアクセス PERC BIOS 設定 1 システムを起動し、Press to Configure(設定す るには を押してください)と表示されるまで待機します。 2 を押します。 を押すまでに 3
メモ:システムで PERC S110 を使用しており、PERC BIOS 設定 ユーティリ ティが表示されない場合は、 を押して Dell システム BIOS にアクセス します。SATA Settings(SATA の設定)フィールドで、SATA Controller (SATA コントローラ)が RAID Mode(RAID モード)に設定されていること を確認します。設定に誤りがなく、それでも PERC BIOS 設定 ユーティリティ が表示されない場合は、dell.
• 緑色テキスト:選択されているアイテムを示します。 • 水色テキスト:そのアイテムが選択不可であることを示します。 • 赤紫色テキスト:ホットスペアまたは起動オプションに関係するア イテムを示します。 • 赤色テキスト:障害の発生した仮想ディスクまたは物理ディスク、 あるいは警告を示します。たとえば、オプションを使用できない場 合は、情報テキストが赤色になります。 物理ディスクの初期化 新しい物理ディスクは、使用前に RAID 対応ディスクに変換する必要が あります。ディスクを RAID 対応ディスクに変換すると、物理ディスク にコントローラの設定情報が書き込まれます。 次のステータスの物理ディスクは、初期化することができます。 • Non-RAID(非 RAID)— PERC S110 以外のもので設定された物理 ディスク。 • Ready(準備完了)— 保存されたデータはないが、PERC S110 の設 定情報が保存されている。 Online(オンライン)の物理ディスクは、非 RAID または RAID 対応 ディスクのいずれにも変換できません。 1 システムの電源を入れて、起動
メモ:複数の物理ディスクを選択し、初期化できます。物理ディスク は 1 つずつ初期化する必要はありません。 8 を押して、選択した物理ディスクを非 RAID または RAID 対応ディスクに変換します。 メモ: 物理ディスクが Non-RAID(非 RAID)に変換されたら、その ディスクは PERC S110 BIOS 設定ユーティリティの Physical Disks(物 理ディスク)フィールドに Non-RAID(非 RAID)として表示されま す。非 RAID 仮想ディスクも作成され、Virtual Disks(仮想ディスク) フィールドに表示されます。 9 物理ディスクを初期化すると、物理ディスク上のデータが永久的に 失われることを警告するダイアログボックスが表示されます。 キーを押して初期化を続けるか、 を押してキャンセルします。 初期化には、1 つの物理ディスクごとに 10 ~ 15 秒かかります。ステー タスインジケータによって、どの物理ディスクが初期化されているかが わかります。初期化が完了すると、ステータスインジケータが消え、す べてのチャネルが自動的
詳細 仮想ディスクを作成する場合、将来的に仮想ディスクの容量を増やす必 要があるかどうかを検討してください。 Microsoft Windows オペレーティングシステムでは、New Technology File System (NTFS) で仮想ディスクをフォーマットします。Microsoft Corporation は、 未使用の隣接容量ならどれでも NTFS ファイルシステムを 動的に拡張できるユーティリティ (diskpart.exe) を提供しています。 仮想ディスクごとに 1 つのパーティションを使用することによって、非 常に容易に拡張できることも重要です。 メモ:diskpart.exe ユーティリティのバージョンは、動作している Windows オペレーティングシステムのバージョンによって異なります。 メモ:Windows オペレーティングシステムの一部のバージョンでは、CD に diskpart.exe ユーティリティが収録されています。他のバージョンについ ては、Microsoft Corporation のウェブサイト (microsoft.
b 仮想ディスクに組み込む物理ディスクを選択したら、 を 押します。 5 User Input(ユーザー入力)フィールドで、矢印キーを使用して仮 想ディスクのタイプ(RAID レベル)を選択します。 を押 します。(選択した物理ディスクで作成できる仮想ディスクのタイ プだけが示され、白色のテキストでハイライト表示されます)。 6 ホットスペアが適用可能な場合は、次の手順を実行します。 a User Input(ユーザー入力)フィールドで、矢印キーを使用し て専用ホットスペアを選択します。 を押します。 メモ:ホットスペアは、仮想ディスクの作成後に Manage Hot Spare(s) (ホットスペアの管理)オプションを選択することによって割り当て ることができます。 b Physical Disks(物理ディスク)フィールドで、ホットスペア として使用する物理ディスクを選択します(適用する場合)。 を押して、物理ディスクを選択します。 c を押して、ホットスペアを追加します。 キーを押 して、変更を確認します。
仮想ディスクサイズの選択 • サイズが 2.199 TB 未満の仮想ディスクの作成 a キーまたは キーを使用して、大きい 間隔でサイズを選択します。 または 上矢印や下矢印を使用して、小さい間隔でサイズを選択します。 b • 27 ページの「仮想ディスクの作成」に進みます。 サイズが 2.
注意:物理ディスクがシステムから取り外されても、現在の PERC S110 アダプタ 設定情報(メタデータ)はディスク上に維持されます。物理ディ スクを取り外したことによって仮想ディスクに障害が発生し、その仮想 ディスクを削除して再スキャンを実行すると、物理ディスクを再挿入した ときに、PERC S110 BIOS 設定ユーティリティによってその物理ディスク の設定情報と既存の設定情報がマージされます。以前に削除した仮想ディ スクが PERC S110 BIOS 設定ユーティリティに再度表示されます。 注意:仮想ディスクを削除する前に、仮想ディスクに属するすべての物理 ディスクがシステムにあることを確認してください。 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC BIOS 設定 ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Delete Virtual Disk(s) (仮想ディスクの削除)を選択します。 を押します。 4 次のいずれかの手順を実行してください。 • Virtu
2 つの仮想ディスクの交換 PERC BIOS 設定 ユーティリティの Swap Two Virtual Disks(2 つの 仮想ディスクの交換)オプションを使用して、仮想ディスクを異なる順 序に並び替えます。 注意:Virtual Disks(仮想ディスク)のリストの先頭にある仮想ディスク がシステムのブータブル仮想ディスクである場合、この仮想ディスクは交 換しないでください。ブータブル仮想ディスクは常に、Virtual Disks(仮 想ディスク)のリストの先頭にある仮想ディスクであることが必要です。 作業を開始する前に • システム内に初期化された物理ディスクが 1 つ以上存在する場合の み、Swap Two Virtual Disks(2 つの仮想ディスクの交換)オプ ションが有効になります。たとえば、システム内のすべての物理ディ スクが 非 RAID である場合、Swap Two Virtual Disks(2 つの仮 想ディスクの交換)オプションは無効になります。 • 仮想ディスク内の物理ディスクに障害が発生した場合にデータを 保存するため、ブータブル仮想ディスクは、RAID 1、RA
6 を押して、仮想ディスクを交換します。 ホットスペアの管理 このオプションでは、選択した物理ディスクからホットスペアを作成し たり、ホットスペアを削除したりすることができます。 メモ:ホットスペアは、物理ディスクが Physical Disks(物理ディスク) フィールドで Ready(準備完了)ステータスまたは Normal(正常)ステー タスである場合にのみ作成できます。物理ディスクが Online(オンライン) ステータスである場合には、仮想ディスクによって使用されており、ホッ トスペアとして選択することはできません。 グローバルホットスペアの作成 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC BIOS 設定 ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Manage Hot Spare(s) (ホットスペアの管理)を選択します。 を押します。 4 Assign Global Hot Spare(s)(グローバルホットスペアの割り当 て)を選択します。
6 上矢印キーまたは下矢印キーを使用して、専用ホットスペアとして 使用する物理ディスクを選択します。 を押します。 7 を押して、専用ホットスペアを追加します。 8 キーを押して、操作を確認します。 ホットスペアの削除 1 システムの電源を入れて、起動を開始します。 2 プロンプトが表示されたら、 キーを押して PERC BIOS 設定 ユーティリティにアクセスします。 3 Main Menu(メインメニュー)フィールドで、Manage Hot Spare(s) (ホットスペアの管理)を選択します。 を押します。 4 Unassign Hot Spare(s)(ホットスペアの割り当て解除)を選択し ます。 を押します。 5 上矢印キーまたは下矢印キーを使用して、ホットスペアの割り当てを 解除する物理ディスクを選択します。 を押します。 6 を押して、ホットスペアを削除します。 7 キーを押して、操作を確認します。 物理ディスクの詳細の表示 1 システムの電源を入れて、起動を開始しま
• 製造元とモデル番号 • ワールドワイドアドレス • SATA キャッシュポリシー(有効または無効) • S.M.A.R.T. 状態:エラー(S.M.A.R.T.
• 再スキャンを実行するには、Main Menu(メインメニュー)フィー ルドから Rescan Disks(ディスクの再スキャン)を選択して、 を押します。(ウィンドウの最上部にある情報フィールド のアクティビティインジケータは、物理ディスクのポーリング中に スピンします)。 • Rescan Disks(ディスクの再スキャン)オプションでは、すべて のチャネルが再スキャンされ、新規または削除済みの物理ディスク が検索され、各物理ディスクから設定情報が再び読み取られます。 メモ:物理ディスクに障害が発生した場合には、再スキャンを通じて オンラインにすることができます。 コントローラオプション Controller Options(コントローラオプション)機能を利用すると、INT 13 起動サポートを選択し、エラーが発生したときに起動プロセスを一時 停止するかどうかを選択することができます。Pause if...(...
3 を押してメインウィンドウに戻ります。 起動の続行 PERC BIOS 設定 ユーティリティ を使用した後は、Mein Menu(メイ ンメニュー)フィールドの Continue to Boot(起動の続行)を選択し て、 を押すことにより、システムが通常の起動プロセスに戻り ます。 コントローラの設定:DELL PERC S110 設定 ユーティリティの使用 DELL PERC S110 設 定 ユ ー テ ィ リ テ ィ は、UEFI Human Interface Infrastructure(HII)と呼ばれるテクノロジを使用し、RAID コントロー ラおよびその他デバイスの設定および管理を可能にします。HII インタ フェースはオペレーティングシステムに依存しません。 次の項では、DELL PERC S110 設定ユーティリティの使用について説明 します。 DELL PERC S110 設定ユーティリティを起動するには: 1 システムの電源を入れます。 2 起動中に を押して、セットアップユーティリティ を起動します。 System Setup Main
• Controller Management(コントローラ管理) :コントローラの プロパティを管理し、物理ディスクの非 RAID または RAID 対応 ディスクへの変換や物理ディスクと仮想ディスクの再スキャンな ど、その他のハイレベルなコントローラ機能を実行します。 • Virtual Disk Management(仮想ディスク管理) :仮想ディスクを 作成または削除し、仮想ディスクのプロパティを管理します。 • Physical Disk Management(物理ディスク管理):物理ディス クのプロパティを表示し、ホットスペアの割り当てまたは割り当て 解除、および物理ディスクの非 RAID または RAID 対応ディスクへ の変換などの操作を行います。 メモ:オプションすべてに対するヘルプテキストは、ブラウザ画面の右上 角にある Help(ヘルプ)をクリックすることによって表示できます。また、 各オプションをスクロールダウンすることによって、個々のオプションメ ニューのヘルプテキストを表示することもできます。 コントローラ管理 Controller Management(コントローラ管
メモ:オプションすべてに対するヘルプテキストは、ブラウザ画面の右上 角にある Help(ヘルプ)をクリックすることによって表示できます。また、 各オプションをスクロールダウンすることによって、個々のオプションメ ニューのヘルプテキストを表示することもできます。 仮想ディスク管理 Virtual Disk Management(仮想ディスク管理)メニューは、コントロー ラ上での仮想ディスクの作成および管理に使用できます。Virtual Disk Management(仮想ディスク管理)で実行できる機能は次のとおりです。 これらの機能には、それぞれ独自の選択可能なメニューオプションがあ ります。 • Create Virtual Disk(仮想ディスクの作成) :RAID レベル、物理ディ スク、および仮想ディスクパラメータを選択して仮想ディスクを作成 します。 • Manage Virtual Disk Properties(管理ディスクプロパティの管 理) :仮想ディスクプロパテイの表示と管理、関連する物理ディス クの表示、および専用ホットスペアの管理を行います。 • Select Virtual
• View Physical Disk Properties(物理ディスクプロパティの表 示):物理ディスクの状態を含む物理ディスクに関する情報を表示 します。 • Select Physical Disk Operations(物理ディスク操作の選択) : ホットスペアの割り当て / 割り当て解除、および物理ディスクの非 RAID / RAID 対応ディスクへの変換を含む、物理ディスク操作を選 択および実行します。 • View Global Hot Spares(グローバルホットスペアの表示) :コン トローラ上の割り当て済みグローバルホットスペアを表示します。 メモ:コントローラが機能をサポートしていない場合、または機能はサ ポートされているが、特定の設定で使用できない場合、ほとんどの物理ディ スク管理メニューオプションは無効です。 メモ:オプションすべてに対するヘルプテキストは、ブラウザ画面の右上 角にある Help(ヘルプ)をクリックすることによって表示できます。また、 各オプションをスクロールダウンすることによって、個々のオプションメ ニューのヘルプテキストを表示することもできます。
トラブルシューティング お使いの Dell PowerEdge PERC S110 RAID コントローラ についてサ ポートが必要なときは、デルテクニカルサービス代理店にお問い合わせ いただくか、または dell.com/support のデルサポートサイトにアクセ スしてください。 本章では、トラブルシューティングを次の 4 つの主要なカテゴリに分け て説明します。 • システム起動時に実行できない通常タスク • Dell Inc.
起動モード、起動シーケンス、または起動シーケンスの再試行が誤って設定 されている 1 システム起動時、Dell POST 画面が表示されたときに、 を押 して Dell Inc.
3 必要に応じて、Swap Two Virtual Disks(2 つの仮想ディスクの 交換)オプションを使用して、仮想ディスクの位置を変更します。 再起動時の非 RAID 仮想ディスクの起動順序 システムの再起動後、PERC BIOS 設定ユーティリティに最初にリストさ れる非 RAID 仮想ディスクではなくなった。 メモ:非 RAID 仮想ディスクから起動した場合、Dell OpenManage Server Administrator Storage Management で仮想ディスクを作成すると、仮想ディ スクの順序が変化し、起動可能な仮想ディスクがリストの最初から移動され ます。その場合、PERC S110 は、最初の仮想ディスクから起動することを試 みます。 メモ:非 RAID 仮想ディスクは非 RAID 物理ディスク(PERC S110 以外で初 期化された物理ディスク)から作成することが可能です。 1 システム起動時にプロンプトが表示されたら、 を押して PERC BIOS 設定 ユーティリティにアクセスします。 2 Virtual Disks(仮想ディスク)をチェックし
ただし、仮想ディスクのステータスが Degraded(劣化)または Failed (障害あり)の場合、または Controller Options(コントローラオプ ション)フィールド の特定のオプションが PERC BIOS 設定 ユーティリ ティで以前変更されたことがある場合、起動シーケンス中に次の警告 メッセージが表示されます。その他の問題については、46 ページの 「BIOS に表示されるその他のエラー」を参照してください。 警告:劣化状態の仮想ディスクの検知 この警告メッセージは、少なくとも 1 つの仮想ディスクが Degraded (劣化)状態で、Pause if Degraded(劣化の場合は一時停止)が PERC BIOS 設定 ユーティリティで ON(オン)に設定されている場合に表示 されます。 この警告が表示された後に次のメッセージが表示されます。 --- Press to continue, or to enter setup ---( を押して続行するか、 と を押してセッ トアップを起動します)
仮想ディスクが Degraded(劣化)ステータスから回復するには、障害 の発生した物理ディスクを交換した後、Dell OpenManage Server Administrator Storage Management を使用して仮想ディスクをリビル ドしなければなりません。再構築が完了すると、仮想ディスクのステー タスは Degraded(劣化)から Ready(準備完了)に変わります。再構 築機能の詳細については、dell.
警告:劣化および障害発生状態の仮想ディスクの検知 この警告メッセージは、複数の仮想ディスクが Degraded(劣化)およ び Failed(障害あり)の状態で、Pause if Degraded(劣化の場合は 一時停止)または Pause if Failed(障害ありの場合は一時停止)が PERC BIOS 設定 ユーティリティで ON(オン)に設定されている場合に 表示されます。 この警告が表示された後に次のメッセージが表示されます。 --- Press to continue, or to enter setup ---( を押して続行するか、 と を押してセッ トアップを起動します) を 押 し て オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム の 起 動 を 続 行 す る か、 を押して PERC BIOS 設定 ユーティリティを起動し、Degraded (劣化)および Failed(障害あり)の仮想ディスクの原因を調べます。 メモ:起動仮想ディスクが Failed(障害あり)状態の場合、オ
対応処置:最後に追加したもの(複数)を除く、すべての物理ディスクを 取り外します。続いて、不要な仮想ディスクを削除します。現在使用中の 仮想ディスクを考慮することも忘れないようにしてください。 システム内に 8 を超える仮想ディスクが存在する場合、仮想ディスクを削除 できない。 推定原因:機能がサポートされていません。 対応処置:最後に追加したもの(複数)を除く、すべての物理ディスクを 取り外します。続いて、不要な仮想ディスクを削除します。現在使用中の 仮想ディスクを考慮することも忘れないようにしてください。 BIOS 設定ユーティリティ () 内での仮想ディスク再構築ス テータス 推定原因:BIOS 設定ユーティリティ () で再構築がサポート されていません。 対応処置:サポートされているオペレーティングシステムを起動します。 再構築が開始されます。再構築のステータスを表示するには、サポート されているストレージアプリケーションをインストールします。 仮想ディスク関連のエラー 障害の状態 仮想ディスクが Failed(障害あり)となるか、Degraded(劣化)と
仮想ディスクの RAID レベルによる障害の状態 RAID 1、RAID 5 • 劣化:1 台の物理ディスクが故障。 RAID 10 • 劣化:1 つ、または複数のミラーリングセットで 1 台の物理ディス クが故障。 ボリューム、RAID 0 • 障害あり:1 台の物理ディスクが故障。 RAID 1 または RAID 5 • 障害あり:2 台以上の物理ディスクが故障。 RAID 10 • 障害あり:1 つのミラーリングセットで 2 台の物理ディスクが故障。 次の情報をガイドラインとして使用し、コントローラのトラブルシューティ ングを行います。 仮想ディスクの作成の失敗 次の理由で、ユーザーが仮想ディスクを作成できない可能性があり、物理 ディスクが表示されないエラーメッセージが表示される場合があります。 • コントローラが物理ディスクと通信できない。 • ケーブルが緩んでいるか、損傷している。 • 物理ディスクが SAS ドライブである可能性がある。 バックプレーンの物理ディスクを装着しなおし、それらのケーブルをチェックし ます。 選択された物理ディスクの空き領域が不十分である。
目的の物理ディスクが使用不可能である。 物理ディスクが次の状態になっていないか確認します。 • 専用スペアになっていて、他の仮想ディスクに使用できない。 • 一杯になっているか、使用可能な容量が不十分である。 システム内の仮想ディスクの数がすでに上限の 8 つに達している。 使用されていない仮想ディスクを削除します。 注意:仮想ディスクを削除すると、その仮想ディスク上のすべてのデータ が破壊されます。 仮想ディスクが Failed(障害あり)状態 仮想ディスクが 1 台以上の物理ディスクを失った。 障害の発生した物理ディスクを交換し、データをバックアップのスト レージソースから復元します。 仮想ディスク内の物理ディスクに障害が発生しているか、取り外されている。 • 物理ディスクが誤って取り外されていた場合は、元の物理ディスクを 再度取り付けます。再スキャンを実行します。 • 仮想ディスク内の物理ディスクのステータスを確認します。必要に 応じて、障害の発生したディスクを交換します。データをバック アップのストレージソースから復元します。 すべての変更を行った後、再スキャンを実行して、デ
仮想ディスクが劣化状態 物理ディスクが取り外された。 • 元の物理ディスクを取り付けるか(物理ディスクが誤って取り外さ れていた場合)、新品または中古の物理ディスクと交換します。 • 新しい物理ディスクを初期化します。交換されたすべての物理ディ スクに Rescan(再スキャン)を実行します。 • 物理ディスクが取り外されていなかった場合は、ケーブルが正しく 取り付けられていることを確認します。 物理ディスクに関する物理的または機械的な問題 • 仮想ディスク内の物理ディスクで障害が発生していないかどうかを 確認します。 • 物理ディスクが最近取り外されたか、交換されていた場合、その物 理ディスクがバックプレーンに正しく配置されていることを確認 します。物理ディスクとマザーボードでのケーブル接続を確認しま す。再スキャンを実行します。 仮想ディスクの冗長性が失われている。 • 仮想ディスク内の 1 台以上の物理ディスクで障害が発生していま す。故障した物理ディスクがあるため、仮想ディスクは冗長(ミ ラーまたはパリティ)データを維持しなくなっています。さらに他 の物理ディスクが故障する
専用ホットスペアを仮想ディスクに割り当てられない 専用ホットスペアを作成できない RAID レベルを使用している。 ボリュームまたは RAID 0 の仮想ディスクでは、ホットスペアを作成できません。 指定された物理ディスクに、専用ホットスペアになるための十分な容量がない。 専用ホットスペア用に選択される物理ディスクの容量は、仮想ディスク内で最も 小さい物理ディスクの容量と同じかそれ以上にする必要があります。 たとえば、専用ホットスペア用に選択された物理ディスクが 160 GB で、仮想 ディスク内の物理ディスクが 80 GB、160 GB、および 500 GB の場合は、専用 ホットスペアを割り当てることができます。これは、専用ホットスペア用に選択 されている物理ディスクが、仮想ディスク内の最少(80 GB)物理ディスクより 大きいためです。 対象の物理ディスクがすでに仮想ディスクに含まれている。 専用ホットスペアは、別の仮想ディスクに割り当てることはできません。 物理ディスクの種類が同じでない。 専用ホットスペアとして使用される物理ディスクは、すでに仮想ディスクの一部 である物理ディスクと同じタイプで
対象の物理ディスクがすでに仮想ディスクに含まれている。 すでに既存仮想ディスクの一部である物理ディスクは、ホットスペアに 選択できません。 グローバルホットスペアに割り当てられた物理ディスクで障害が発生して いる。 システム起動時にプロンプトが表示されたら、 を押して PERC BIOS 設定 ユーティリティにアクセスします。 PERC BIOS 設定 ユーティリティで、View Virtual Disk Details (仮想ディスクの詳細の表示)を選択し、 を押します。グローバ ルホットスペアに指定された物理ディスクのステータスが Failed(障害 あり)かどうか確認します。 • 物理ディスクが故障したり、物理的な接続が外されていないか確認 します。 • 別の物理ディスクをグローバルホットスペアに割り当てます。 グローバルホットスペアに割り当てられた物理ディスクが見つからない。 • 物理ディスクがバックプレーンやケーブル接続から取り外されて いないか、コントローラから物理ディスクまでのケーブルが切断さ れていないか、ケーブルに欠陥がないかを確認します。
• 物理ディスクが SAS ドライブである可能性がないかチェックします。 • Rescan(再スキャン)を実行して、(a) コントローラに接続されて いるストレージデバイスのステータスを更新するか、(b) 仮想ディ スクの削除または初期化により発生したエラーを修正します。 • PERC BIOS 設定 ユーティリティで物理ディスクが赤色にハイライ ト表示される。 • 物理ディスクを交換します。仮想ディスクの RAID レベルによって は、データが失われる可能性があります。 • 再スキャンを実行して、新しいディスクが検出されたことを確認し ます。 専用ホットスペアが故障した コントローラがホットスペアと通信できない。 • コントローラから物理ディスクまでのケーブルが正しく接続され ているか確認します。 • 物理ディスクがグローバルまたは専用ホットスペアとしてまだ割 り当てられていることを確認します。 • ホットスペアに割り当てられた物理ディスクが故障していないか 確認します。 専用スペアが PERC BIOS 設定ユーティリティで認識されないか、オフラ インになっている。 誤
物理ディスクを初期化できない 初期化できない物理ディスクである。 物理ディスクが次に該当するかどうか確認します。 • すでに仮想ディスクに含まれている。 • 現在、グローバルまたは専用のホットスペアである。 • Offline(オフライン)状態である。 初期化できるのは、Ready(準備完了)状態の物理ディスクのみです。 ディスクキャリア LED インジケータ 物理ディスクキャリア上の LED は、各物理ディスクの状態を示します。エンク ロージャ内の各ディスクキャリアには、アクティビティ LED(緑色)とステータ ス LED(緑色 / 橙色の 2 色)という 2 つの LED があります(図 5-1 を参照)。ア クティビティ LED はディスクへのアクセスが行われている時は常にアクティブ になり、ステータス LED はディスクがスピンアップまたは再構築されている、ま たは故障状態であることを示します。 図 5-1.
仮想ディスクの作成、または仮想ディスクでのオンライン容量拡 張 / 再設定に失敗 選択した物理ディスクに仮想ディスクを作成できない これらの物理 / 仮想ディスクが、RAID レベルが混在したレガシーコント ローラから移行されたものかどうかをチェックします。そうである場合、 これらの物理ディスクでの追加仮想ディスクの作成は許可されません。 仮想ディスクでオンライン容量拡張を実行できません。これらの物理 / 仮想ディスクが、RAID レベルが混在したレガシーコントローラから移行 されたものかどうかをチェックします。そうである場合、そのような物 理ディスクセットへの物理ディスクの追加によるオンライン容量拡張 / 再設定は許可されません。 ステータス LED ステータス LED が動作しない システムがオペレーティングシステムで起動していることを確認してく ださい。Dell Open Manage Server Administrator 管理ユーティリティ バージョン 7.
56 トラブルシューティング
付録 A RAID について RAID ディスクアレイとは複数の独立した物理ディスクによるグループ で、データの保存やデータへのアクセスに使用するドライブの数を増や すことでパフォーマンスを高めます。RAID ディスクのサブシステムは、 I/O パフォーマンスとデータの可用性を高めます。この物理ディスクは、 ホストシステムからは、単一のストレージユニットまたは複数の論理ユ ニットとして認識されます。複数のディスクに同時にアクセスできるた め、データスループットが向上します。RAID システムを使用すること で、データストレージの可用性とフォールトトレランスも向上します。 物理ディスクに障害が発生してデータが失われても、失われたデータを データまたはパリティが保存されている残りの物理ディスクから再構築 することで復旧が可能です。 メモ:RAID 0 仮想ディスクの物理ディスクが故障した場合、この RAID レ ベルには冗長性がないので、データは失われます。ただし、RAID 1、RAID 5 または RAID 10 内の物理ディスクが故障した場合、これらの RAID レベル には冗長性があるため、データは保存され
RAID レベルについて PERC S110 アダプタ は、次の RAID レベルをサポートします。 RAID 0(ストライピング) 最高のパフォーマンスを提供しますが、データの冗長性は提供しません。 仮想ディスク内のデータは、2 台以上の物理ディスクにまたがってスト ライピング(分散)されます。 RAID 0 仮想ディスクは、パフォーマンスが非常に重要視されるものの、 冗長性は重要視されない情報(オペレーティングシステムのページング ファイルなど)を保持する際に役立ちます。 RAID 1(ミラーリング) 1 台の物理ディスク上のデータを別のディスクにミラーリングし、基本 的な冗長性を提供します。 1 台の物理ディスクが故障した場合でも、データの 2 番目のコピーが存 在します。このコピーを使用して、新しい交換用の物理ディスクにデー タを復元することができます。 2 台の物理ディスクしか使用できず、データの整合性がストレージ容量 よりも重要な場合に役立ちます。 RAID 10(ストライピングされたミラーセット) ミラーリングセットとストライピングセットを組み合わせます。つまり データは、物理ディスクのミ
• RAID 10 仮想ディスの物理ディスクで障害が発生した場合でも、仮 想ディスクは動作を続けます。データは、動作しているミラーリン グディスクから読み取ります。 RAID 5(パリティ付きストライピング) 仮想ディスク内のすべの物理ディスクにわたってデータおよびパリティを ストライピングします。パリティ情報は、仮想ディスクわたって組み入れ られます。 1 台の物理ディスクが故障した場合でも、パリティデータが残りの物理 ディスクに存在しています。このデータを使用して、新しい交換用の物 理ディスクにデータを復元することができます。 • 優れた読み取りパフォーマンスおよび冗長性を提供します。 • 冗長性を提供するために必要となる追加の物理ディスクは、1 台の みです。 • 3 台以上の物理ディスクを備えるシステムのほとんどは、RAID 5 が 最適な RAID レベルです。 サポートされる RAID レベル 表 6-1 に、PERC S110 アダプタでサポートされる RAID レベルを示し ます。 表 6-1.
物理ディスクの状態 • ATAPI:物理ディスクではない周辺機器(CD-ROM、DVD、または テープドライブ)を示します。ATAPI デバイスを初期化したり、仮 想ディスクに追加することはできません。 • Online(オンライン):物理ディスクが RAID 対応に変換されてお り、仮想ディスクの一部になっています。 • Ready(準備完了):物理ディスクは RAID 対応に変換されていま すが、現在仮想ディスクでは使用されていません。 • Failed(障害あり) :障害の発生した物理ディスクは、(a) View Virtual Disk Details(仮想ディスク詳細の表示)が選択されており、かつ (b) その物理ディスクが属する仮想ディスクが選択されている場合にの み、Failed(障害あり)と表示されます。Failed(障害あり)ステー タスは、物理ディスクが仮想ディスクの一部である場合のみ報告され ます。 • Hot Spare(ホットスペア):専用またはグローバルホットスペア として割り当てられた物理ディスクです。 仮想ディスクの状態 60 • Degraded(
物理ディスクについて 物理ディスクの状態 管理アプリケーション内では、物理ディスクは 1 台または複数の仮想 ディスクの一部となり、次の状態で存在することができます。 表 6-2.
専用ホットスペアは、任意の冗長仮想ディスクに割り当てることができ、 最大 4 個のホットスペアを仮想ディスクに割り当てることができます。 しかし仮想ディスクでのタスクの実行中には、専用ホットスペアを割り 当てることはできません。 グローバルホットスペアは、仮想ディスクが PERC BIOS 設定 ユーティ リティで作成されているときに割り当てることができます。グローバル ホットスペアは、Storage Management が使用されているときにはい つでも追加できます。 専用ホットスペアに十分なスペースがあり、ディスク障害が発生した場 合、仮想ディスクのリビルドプロセスが自動的に開始されます。 専用ホットスペアの割り当ては、非冗長仮想ディスクには適用されません。 メモ:物理ディスクが Failed(障害あり)状態を報告する場合、または物 理ディスクに接続された SAS/SATA ケーブルまたは電源ケーブルが外され た場合、仮想ディスクは Failed(障害あり)または Degraded(劣化)です。 多くの場合、専用ホットスペアはグローバルホットスペアよりも好まれ ます。特に重要データでは、専用ホットスペア
索引 B え BIOS 設定ユーティリティ使用 後のシステムの起動 , 37 エラー、仮想ディスク 障害ありステータス , 49 BIOS、主要機能 , 23 D Dell システム BIOS チップセットの設定 , 19 お オプション コントローラオプションの 変更 , 36 オプション、コントローラ , 36 P PERC BIOS 設定ユーティリティ 主要機能 , 23 オペレーティングシステムとド ライバのインストール、 PERC S110 アダプタ , 21 PERC S110 BIOS 設定ユーティ リティ アクセス , 24 か PERC S110 アダプタの機能 , 7 仮想ディスク 2 台のディスクの順番の 交換 , 32 PERC S110 BIOS 設定ユーティ リティ , 24 移行 , 13 エラー , 47 概要 , 12 キャッシュサポート , 8 詳細の表示 , 35 トラブルシューティング , 47 バックグラウンド初期化 , 7 PERC S110 コントローラ、管理 セットアップ , 22 PERC S110 でサポートされる RAID レベル
変換 , 14 劣化状態の仮想ディスクのブー トサポート , 8 仮想ディスク、仮想ディスクに ついて , 8 コントローラオプション、それ らを変更 , 36 コントローラオプション、 変更 , 36 管理セットアップ , 22 コントローラドライバ、インス トール前の要件 , 18 き コントローラドライバのインス トール、PERC S110 アダプ タ , 21 起動優先順位リスト コントローラオプションの チェック , 20 変更 , 20 キャッシュポリシー , 14 コントローラの設定 PERC S110 BIOS 設定ユーティ リティの使用 , 23 さ 再スキャン 状態の変化を反映 , 61 く グローバルホットスペア , 62 グローバルホットスペア , 管理 , 33 サポート、ドライバの サポート , 12 し け システムの起動の続行 , 37 警告メッセージ PERC S110 コントローラ BIOS 画面 初期化、物理ディスク , 9 警告メッセージ , 43 劣化状態の仮想ディスクが検出 された , 44 こ コマンドキューイング , 9 64
ち チェックポイント , 8 チップセット、Dell システム BIOS での設定 , 19 て テキストの色 PERC S110 BIOS 設定ユーティ リティ , 25 ブートサポート、 RAID レベル , 7 物理ディスク エラー , 52 自動再構築 , 7 トラブルシューティング , 52 物理ディスク、概要 , 10 物理ディスク、ディスクの詳細 の表示 , 34 物理ディスクの初期化 , 9 ディスクアレイ、ディスクアレ イについて , 8 物理ディスクのホ ットスワップ , 11 デバイスドライバのインストー ル手順 , 17 物理ディスクのローミング , 12 ディスクのローミング , 12 ディスクの再スキャン , 35 と トラブルシューティング、 PERC S110 アダプタ , 41 ドライバ インストール , 21 へ 変換、仮想ディスク , 14 ほ ホットスペア グローバル , 62 専用 , 61 ホットスペア、グローバル、 管理 , 33 は ホットスワップ , 11 バックグラウンド初期化 , 7 み ふ ミラーの再構築 , 10 フォ
よ 読み取りポリシー , 14 れ 劣化状態の仮想ディスク、警告 メッセージ , 44 66 索引
用語集 A H C I — シリアル ATA ホストコントローラ(ホストバスアダプタとも呼ばれ ます)の動作を非実装時固有の方法で定義するプログラミング仕様。この仕様 は、コンピュータのハードウェアベンダーがホストシステムメモリと取り付けら れているストレージデバイスとの間でデータを交換するためのシステムメモリ 構造を示しています。 ATA( A D V A N C E D TE C H N O L O G Y A T T A C H M E N T )— CD-ROM お よ び ハ ー ド ディスクドライブなどシステムのストレージデバイスを接続するための標準イ ンタフェース。 ATA P I ( ATA P A C K E T I N T E R F A C E )— システムとその内蔵ストレージ周辺 機器(CD-ROM、DVD、またはテープドライブなど)の間のパケットプロトコ ルを定義するインタフェース標準。ATAPI は、IDE インタフェースを介してデバ イスを制御するためのコマンドセットを提供します。 B A S( B A C K G R O U N D A R R A Y S C A N )—
J B O D ( J U S T A B U N C H O F D I S K S ( D R I V E S ))— 単一または複数の独立し たディスクドライブを使用するストレージサブシステム。 L E D( L I G H T E M I T T I N G D I O D E )— 電源を入れると点灯する電子部品。 M B — megabyte(メガバイト)の略語。1 メガバイト は 1,048,576 バイト (2^20 バイト)です。ただし、ハードドライブの容量を表すときには多くの場 合、概数にして 100 万バイトを意味します。 N A S( N E T W O R K A T T A C H E D S T O R A G E )— ファイルを処理するためにオペ レーティングシステムを実行するサーバ。このサーバには、TCP/IP などのプロ トコルを使用して、LAN で直接アクセスできます。 N C Q( N A T I V E C O M M A N D Q U E U I N G )— シリアル ATA のコマンドプロトコ ル。複数の未処理コマンドを、ドライブで同時にアクティブ化できます
R A I D 管 理 ユ ー テ ィ リ テ ィ — RAID 管理ユーティリティ(PERC S110 BIOS 設 定 ユーティリティ)は、物理ディスクや仮想ディスクを構成するために使用さ れます。コントローラにオペレーティングシステムがインストールされていない 場合、PERC S110 BIOS 設定 ユーティリティを使用します。 R A I D( R E D U N D A N T A R R A Y O F I N D E P E N D E N T D I S K S )— 複数の独立した 物理ディスクによるアレイで、組み合わせて管理することにより、1 台の物理 ディスクを使用した場合を上回る信頼性 / パフォーマンスが実現できます。仮想 ディスクは、オペレーティングシステムでは 1 台のストレージユニットとして 認識されます。同時に複数のディスクにアクセスできるため、入出力が高速化さ れます。冗長 RAID レベル(RAID レベル 1、5、および 10)は、データ保護機 能を提供します。 SAN( S T O R A G E A R E A N E T W O R K )— ディスクストレージ
W H Q L( W I N D O W S H A R D W A R E Q U A L I T Y L A B S )— Microsoft 社 製 以 外 の ハ ー ド ウ ェ ア お よ び デ バ イ ス ド ラ イ バ に 対 し て テ ス ト サ ー ビ ス を 提 供 し、 Microsoft オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム と の 整 合 性 お よ び 互 換 性 を 確 保 す る Microsoft Corporation の施設。 ア ダ プ タ — アダプタは 1 つのバスまたはインタフェースのプロトコルを別の プロトコルに変換することで、コンピュータシステムが周辺機器にアクセスでき るようにします。特別な機能を提供する場合もあります。たとえば、RAID コン トローラは RAID 機能を提供するアダプタの一種です。アダプタは、システム基 板上に取り付けられている場合と、アドインカードになっている場合とがありま す。アダプタの他の例として、ネットワークアダプタや SCSI アダプタがありま す。 オ フ ラ イ ン — 物理ディスクが仮想ディスクの一部であるも
キ ャ ッ シ ュ — 最近アクセスしたデータが格納されている高速メモリです。 キャッシュを使うことで、再度同じデータにアクセスする時の反応が速くなりま す。プロセッサからのメモリアクセスに使用される場合が最も多いですが、ネッ トワーク経由でアクセスできるデータのコピーを格納しておくことにも使用で きます。メインメモリ との間でデータの読み書きが行われると、そのコピーも 関連するメインメモリアドレスと共にキャッシュメモリに保存されます。キャッ シュメモリソフトウェアは、要求されたデータがすでにキャッシュメモリ内に格 納されているかどうかを確認するために、それ以降の読み取りのアドレスを監視 します。データがキャッシュメモリに既に存在する場合(「キャッシュヒット」 と言います)、キャッシュメモリからの読み取りがただちに実行され、メインメ モリの読み取りは中止されます(または読み取りが開始されません)。データが キャッシュされていなかった場合(「キャッシュミス」と言います)は、メイン メモリから取り出され、キャッシュメモリに保存されます。 キ ャ ッ シ ン グ — 総合的な読み書きのパフォーマンスを高速化するため
冗 長 仮 想 デ ィ ス ク — 物理ディスク上に、障害の発生した物理ディスクの再構 築に使用できる冗長データを持つ仮想ディスク。仮想ディスクでは、複数の物理 ディスクにまたがるディスクストライプ、または冗長性を実現するディスクミ ラーリングもしくはパリティを使用できます。後者では、物理ディスクに障害が 発生した場合にもデータが保護されます。 冗 長 性 — 障害やエラーに対処する目的で、1 つの機能を実行するのに複数の 交換可能なコンポーネントを用意することです。ハードウェア冗長性の一般的な 形式には、ディスクミラーリング、パリティディスクまたは分散パリティの実装 があります。 ス ト ラ イ ピ ン グ — ディスクストライピングでは、仮想ディスク内のすべての 物理ディスクにまたがってデータが書き込まれます。各ストライプは、連続パ ターンを使用して、固定サイズのユニットで仮想ディスク内の各物理ディスクに マッピングされる連続した仮想ディスクデータのアドレスで構成されています。 たとえば、仮想ディスクに 5 台の物理ディスクが含まれている場合、ストライ プは、どの物理ディスクにも一度だけアクセスして、物理
デ ィ ス ク — 不揮発性、ランダムなアドレッシングが可能で、書き換え可能な 大容量ストレージデバイスです。回転式の磁気 / 光学式ストレージデバイスとソ リッドステートストレージデバイスの両方、または不揮発性の電気ストレージエ レメントが含まれます。 デ ィ ス ク ア レ イ — RAID コントローラに接続されている物理ディスクの集 合。RAID コントローラは、1 つまたは複数のチャネル上の物理ディスクを 1 つ のアレイにグループ化することができます。 デ ィ ス ク グ ル ー プ — 1 台または複数台の仮想ディスクを作成できる RAID コ ントローラに接続しているディスクの論理グループ。 デ ィ ス ク の ロ ー ミ ン グ — ディスクをコントローラの 1 つのスロットから別 のスロットに移動することです。 デ ィ ス ク の 移 行 — 物理ディスクを取り外し、新しいコントローラに取り付け ることによって、仮想ディスクまたはホットスペアを別のコントローラに移動す ること。 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 初 期 化 — バックグラウンド初期化は、物理ディスク上の メディアエラーを検出
非 冗 長 仮 想 デ ィ ス ク — 障害の発生した物理ディスクの再構築に使用できる 冗長データが物理ディスク上に格納されていない仮想ディスクです。RAID 0 の 仮想ディスクは、複数の物理ディスクにまたがってストライプされたデータで構 成されており、ディスクミラーリングやパリティによって冗長性が提供されてい ません。この構成では高いデータスループットが実現する一方で、物理ディスク に障害が発生した場合にデータが保護されません。 フ ァ ー ム ウ ェ ア — ROM(read-only memory)または PROM(Programmable ROM)に格納されたソフトウェアでしす。多くの場合、最初にシステムの電源 が投入された時のシステムの動作はファームウェアが担います。その典型例は、 システム内のモニタープログラムです。モニタープログラムは、ディスクまたは ネットワークから OS 全体をロードし、次に OS に制御を渡します。 フ ォ ー マ ッ ト — 特定の値を物理ディスク上のすべてのデータフィールドに 書き込み、読み取り不能または不良のセクターをマップアウトする処理。ほとん どの物理ディスクは
物 理 デ ィ ス ク — データを格納するための非揮発性のランダムアドレッシン グ可能なデバイス。物理ディスクは書き換え可能で、一般にディスクドライブと 呼ばれています。 分 散 パ リ テ ィ — パリティでは、ストレージ(RAM またはディスク)または 送信におけるエラーを明らかにするために、1 バイトまたは 1 ワードにエキスト ラビットが追加されます。パリティは、複数の親データセットから冗長データ セットを生成するために使用されます。冗長データを使用して、いずれかの親 データセットを再構築できますが、分散パリティでは、パリティデータがシステ ム内のすべての物理ディスクに分散されます。あるディスクに障害が発生して も、残りのディスク上の対応するデータのパリティからディスクをリビルドでき ます。 変 換 — 変換とは、 (1)OCE/ 再設定 を使用した容量拡張(物理ディスクを仮想 ディスクに追加して、1 つまたは複数の仮想ディスクのストレージ容量を増加さ せること)、または(2)再構築(冗長仮想ディスクから、またはホットスペアも しくはバックアップ物理ディスクから、仮想ディスク上にデータを再構築するこ
76 用語集