Users Guide
メモ: システムを再起動する必要はありません。
フォールトトレランス
PERC S130 では、次のフォールトトレランス機能を使用できます。
• 物理ディスクの障害検出(自動)
• ホットスペアを使用した仮想ディスクの再構築(この機能用にホットスペアが設定されている場合は自動)
• パリティの生成とチェック(RAID 5 のみ)。
• システムを再起動せずに物理ディスクを手動で交換するホットスワップ(ホットスワップが可能なバックプレーンを持つシステ
ムの場合のみ)
RAID 1(ミラー)の片側で障害が発生した場合、ミラーのもう一方の側の物理ディスクを使用してデータを再構築できます。
RAID 5 の 1 台の物理ディスクが故障した場合、パリティデータは残りの物理ディスク上に存在します。このデータを使用して、ホ
ットスペアとして設定された新しい交換用の物理ディスクにデータを復元できます。
RAID 10 の物理ディスクが故障した場合、仮想ディスクは機能し続け、残ったミラーリングされた物理ディスクからデータが読み取
られます。各ミラーセット内で単一のディスク障害が発生した場合、その故障の仕方によっては機能が維持されます。
自己監視および報告テクノロジ
自己監視および報告テクノロジ(SMART)機能は、予測可能な物理ディスク障害の検知に役立てるため、すべてのモニタ、ヘッ
ド、および物理ディスク電子機器における特定の物理的側面を監視します。SMART 対応の物理ディスクのデータをモニタし、値の
変化を識別して、値が限界値の範囲内かどうかを判断できます。多くの機械的および電気的な不具合では、不具合が発生する前に
パフォーマンスの劣化が見られます。
SMART の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合には、ベアリングの不具合、読み取り / 書き込みヘッ
ドの故障、スピンアップレートの変化など、多数の要因があります。また、シークエラーレートや大量の不良セクターなど、読み取
り / 書き込み面の不具合に関連する要因もあります。
メモ: SCSI インタフェースの仕様に関する詳細は、t10.org を、SATA インタフェースの仕様に関する詳細は t13.org を参照し
てください。
ネイティブコマンドキューイング
ネイティブコマンドキューイング (NCQ) とは、SATA 物理ディスクによって使用されるコマンドプロトコルで、S130 コントローラ
にサポートされています。NCQ により、ホストはディスクに対して同時に複数の入力 / 出力要求を提供できます。ディスクがパフ
ォーマンスを最適にするためのコマンドを処理する順序決定します。
4Kn ドライブサポート
S130 はセクタサイズとして 4,096 バイトのディスクを可能にする、4 Kn セクタサイズをサポートします。これは 512 バイトセクタ
サイズの追加サポートです。
メモ: S130 UEFI 設定ユーティリティのみ使用して、起動前処理中に 4Kn セクタドライブを設定するようにします。
メモ: 仮想ディスクでの 512 バイトのネイティブドライブと 512 バイトのエミュレートドライブの混在は許可されますが、512
バイトのドライブと 4 KB のネイティブドライブの混在は許可されません。
物理ディスク書き込みキャッシュポリシー
物理ディスク書き込みキャッシュ ポリシーの機能により、ディスクは最初にデータをキャッシュに格納し、格納したデータをバッ
クグラウンドでストレージ デバイスに書き込むことができます。物理ディスク書き込みキャッシュ ポリシーの管理に関する詳細
は、「物理ディスク書き込みキャッシュポリシーの管理」を参照してください。
メモ: UEFI またはオプション ROM(OPROM)を使用して、物理ディスク書き込みキャッシュポリシーを設定できます。
メモ: RAID 非対応ディスクの物理ディスク書き込みキャッシュポリシーは設定できません。
物理ディスク 11