Users Guide
ミラーの再構築
RAID ミラー設定は、新しい物理ディスクが挿入され、その物理ディスクをホットスペアに指定した後に再構築できます。
メモ: システムを再起動する必要はありません。
フォールトトレランス
PERC S140 では、次のフォールトトレランス機能を使用できます。
● 物理ディスクの障害検出(自動)
● ホットスペアを使用した仮想ディスクの再構築(この機能用にホットスペアが設定されている場合は自動)
● パリティの生成とチェック(RAID 5 のみ)。
● システムを再起動せずに物理ディスクを手動で交換するホットスワップ(ホットスワップが可能なバックプレーンを持つシステ
ムの場合のみ)
RAID 1(ミラー)の片側で障害が発生した場合、ミラーのもう一方の側の物理ディスクを使用してデータを再構築できます。
RAID 5 の 1 台の物理ディスクが故障した場合、パリティデータは残りの物理ディスク上に存在します。このデータを使用して、ホ
ットスペアとして設定された新しい交換用の物理ディスクにデータを復元できます。
RAID 10 の物理ディスクで障害が起きても、仮想ディスクの動作は中断されません。データはミラーリングされた障害の発生してい
ない物理ディスクから読み取られます。ミラーセットの障害に応じて、各ミラーセット内の 1 台のディスク障害に対応できます。
自己モニタリングおよび報告テクノロジー
Self Monitoring and Reporting Technology(SMART)機能はすべてのモーター、ヘッド、および物理ディスクのエレクトロニクスの
特定の物理アスペクトを監視し、予測可能な物理ディスクの障害を検出します。SMART 対応の物理ディスクのデータをモニタし、
値の変化を識別して、値が限界値の範囲内かどうかを判断できます。多くの機械的および電気的な不具合では、不具合が発生する
前にパフォーマンスの劣化が見られます。
SMART 検出の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合には、ベアリングの不具合、読み書きヘッドの故
障、スピンアップ レートの変化など、関係する要因が多数あります。また、シーク エラー レートや大量の不良セクターなど、読み
取り/書き込み面の不良に関連する要因もあります。
メモ: SCSI インターフェイスの仕様に関する詳細については「t10.org」を、SATA インターフェイスの仕様に関する詳細について
は「t13.org」を参照してください。
ネイティブコマンドキューイング
ネイティブコマンドキューイング(NCQ)とは、SATA 物理ディスクによって使用されるコマンドプロトコルで、S140 コントロー
ラでサポートされています。NCQ により、ホストは、複数の入出力要求をディスクに同時に提供することができます。ディスク
は、最大のパフォーマンスを実現するための、コマンドを処理する順序を決定します。
NVMe PCIe SSD のサポート
S140 では、NVMe PCIe SSD 2.5 インチ スモール フォーム ファクター(SFF)および NVMe PCIe SSD アダプターを含む、NVMe PCIe
SSD がサポートされます。
S140 を使用すると、NVMe PCIe SSD 2.5 インチ SFF および NVMe PCIe SSD アダプターを RAID 構成で使用できます。NVMe PCIe
SSD は、ボリューム、RAID 0、RAID 1、RAID 5、および RAID 10 をサポートします。S140 では、RAID 非対応 NVMe ボリュームを Dell
EMC のオープン管理コンソールから削除するための削除の準備機能もサポートされています。
メモ: NVMe ドライブをサポートするために推奨される最小バージョンを次に示します。
ドライブ
S140 オペレーティング システム ドライ
バー
S140 UEFI ドライバー
Samsung PM1733/PM1735 5.5.2.0008 5.5.2.0006
物理ディスク 13