Users Guide
仮想ディスク
PERC S140 に接続された物理ディスクの論理的なグループ化により、仮想ディスクの最大数 30 を超えることなく、同じ RAID レベ
ルの仮想ディスクを複数作成できます。
PERC S140 コントローラーでは次のことが可能です。
● S140 コントローラー上にある異なる RAID レベルの仮想ディスクの作成。
メモ: 同じ物理ディスク内で、RAID レベルを混在させないようにしてください。
● アプリケーションごとに特性の異なるさまざまな仮想ディスクの構築。
● NVMe PCIe SSD 2.5 インチ SFF および NVMe PCIe SSD アダプタの混在状態からの仮想ディスクの作成。
PERC S140 コントローラーでは、次の操作を実行できません。
● 異なる種類の物理ディスクから仮想ディスクを作成する場合。例えば、RAID 10 仮想ディスクは、2 台の SATA HDD 物理ディス
クと SATA SSD 物理ディスクからは作成できません。すべての物理ディスクは、同じドライブ タイプ(HDD/SSD/NVMe PCIe
SSD)でなければなりません。
● 物理ディスクが仮想ディスクの物理ディスクとタイプが異なる場合、その物理ディスクを専用ホット スペアとして選択するこ
と。
仮想ディスクとは、コントローラが 1 つまたは複数の物理ディスクを使用して作成する、データ ストレージのことを指します。
メモ: 仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成することができ、オペレーティング システムは、1 台のディスクと見なしま
す。
仮想ディスクの容量は、いずれの RAID レベルでもオンラインで拡張でき、オペレーティング システムを再起動する必要はありま
せん。
メモ: 起動 VD が異なる SATA コントローラーに存在する場合、Windows ハードウェア品質ラボのテスト(WHQL)が実行され、
DF-前後の I/O を伴う再インストール(信頼性)は、2 台の SATA コントローラーがあるサーバーで失敗します。
トピック:
• 仮想ディスクの機能
仮想ディスクの機能
SATA SSD に対する TRIM
TRIM コマンドを使用すると、オペレーティングシステムで使用されていないと見なされる 1 つのデータブロックを SATA SSD から
削除することができます。TRIM は、サポートされているオペレーティングシステムの増幅書き込み問題を解決します。オペレーテ
ィングシステムがファイルを削除すると、ファイルはファイルシステム内で削除用にマークされますが、ディスク上のコンテンツ
は実際には削除されません。その結果、SSD は、以前使用されていた論理ブロックアドレッシング(LBA)ファイルが消去可能で
あることを認識しません。TRIM の導入によりファイルが削除されると、オペレーティングシステムは、TRIM コマンドを発行する
と同時に、有効なデータが含まれていない LBA を送信します。
メモ: TRIM 機能は、パススルー SSD でのみサポートされています。
メモ: TRIM 機能は、NVMe PCIe SSD ではサポートされていません。
パススルーの SSD 上の TRIM を実行するには
1. パススルーの SSD ドライブ上でボリュームを作成します。
2. Windows オペレーティングシステムで、ドライブの最適化とデフラグ ツールに移動します。
3. パススルー SSD 上で作成されたボリュームを選択し、[最適化]をクリックします。
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