Users Guide
手順
1 システムの電源を入れるか、再起動します。
2 <F2> = System Setup というメッセージが表示されたらすぐに F2 を押します。
3 [システム セットアップ メイン メニュー]>[システム BIOS]>[メモリ設定]をクリックします。
4 [メモリ動作モード]フィールドで、目的のメモリ モードを選択します。
メモリミラーリング
メモリ ミラーリング モードでは、取り付けられたメモリの半分はアクティブな DIMM のミラーリングに使用されます。修正不能なエラーが検出されると、システ
ムはミラー
コピーへの切り替えを行います。このモードでは SDDC とマルチ ビット保護が提供されるほか、他のすべてのモードと比べて最も強固な DIMM
信頼性モードも提供されます。
メモリスペアリング
このモードでは、各チャネルにつき 1 ランクがスペアとして予約されます。いずれかのランクで修正可能なエラーが絶えず検知される場合、そのランクからの
データがスペアランクにコピーされ、障害の発生したランクは無効になります。
メモリ スペアリングが有効になっていると、オペレーティング システムに使用できるシステムメモリはチャネルごとに 1 ランク少なくなります。たとえば、4 GB の
デュアル ランク DIMM を 16 枚使用するデュアル プロセッサー構成では、利用可能なシステムメモリは 3/4(ランク/チャネル)×16(DIMM)×4 GB =
48 GB
であり、16(DIMM)×4 GB = 64 GB にはなりません。
メモ
: メモリスペアリングは、マルチビットの修正不能なエラーには対応できません。
メモ: Advanced ECC/Lockstep(アドバンス ECC/ロックステップ)モードと Optimizer(オプティマイザー)モードは、どちらもメモリ スペアリ
ングをサポートしています。
メモリ最適化(独立チャネル)
このモードでは、使用するデバイス幅が x4 のメモリモジュールの場合のみ SDDC がサポートされます。特定のスロット装着の要件はありません。
アドバンス ECC
Advanced ECC(アドバンス ECC)モードでは、SDDC が x4 DRAM ベースの DIMM から x4 と x8 の両方の DRAM に拡張されます。これにより、通
常動作中のシングル
DRAM チップ障害から保護されます。
メモリ レーンの障害
チャネルのメモリ モジュールを無効にすると、メモリ レーンの障害が生じます。
メモリ レーンの障害は次の理由で発生することがあります。
• システムが最新の BIOS を使用していない。
• メモリ モジュールがシステムの DIMM ソケットに正しく装着されていない。
• システムに不良の DIMM ソケットがある。
修正可能なエラーと修正不可能なエラー
修正可能なエラーは検出と修正が可能です(この機能をチップセットと DIMM がサポートしている場合)。修正可能なエラーは、通常は SBE(シングル
ビット エラー)です。デルのサーバのほとんどは、シングル ビット エラーを検出して修正する機能を備えています。また、アドバンスト ECC モードをサポートし
ているデルのサーバは、マルチ ビット エラーの検出と修正が可能です。
修正可能なエラーは、ハード エラーとソフト エラーに分類できます。ハード エラーは通常、DIMM に問題があることを示します。ハードの修正可能なメモリ
エラーは、システムによって修正され、システムのダウンタイムやデータの破損にはつながりませんが、ハードウェアに問題があることを示します。ソフト エラー
は、
DIMM に問題があることを示すものではありません。DIMM のデータ ビット、ECC ビット、またはその両方が正しくない場合、ソフト エラーが発生しま
すが、DIMM のデータ ビット、ECC ビット、またはその両方が修正された後は、エラーが続けて発生することはありません。
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ハードウェアの問題のトラブルシューティング