Reference Guide
暗号化が有効であるアプライアンスでのドライブの転用
このタスクについて
自動暗号化ドライブ(SED)は、アプライアンスが初期化された場合、またはすでに初期化されているアプライアンスに挿入され
た場合はロックされます。ドライブは、最初にアンロックしなければ、別のシステムで使用できません。ロックされたドライブ
は、別のアプライアンスに挿入されると使用できなくなり、新しいアプライアンスでは、その暗号化ステータスが Foreign と表
示されます。ドライブは、新しいアプライアンス用に転用できますが、ドライブ上の既存のデータはすべて失われます。
アプライアンスで Foreign という暗号化ステータスを持つドライブを転用するには、次の手順を実行します。
手順
1. ドライブの背面にあるラベルに記載されている PSID(物理セキュリティ ID)を記録します。PSID は、転用プロセスの一部とし
て入力する必要があります。
2. PowerStore Manager で、Hardware をクリックし、アプライアンスを選択してから、Hardware カードを選択します。
3. 転用するドライブを選択します。
ドライブの Encryption Status が Foreign と表示されます。
4. Repurpose Drive をクリックします。
Repurpose Drive スライドが表示されます。
5. ドライブの PSID を入力し、Apply をクリックします。
タスクの結果
ドライブは、新しいドライブとしてアプライアンスで転用され、転用プロセスが完了すると、その暗号化ステータスが Encrypted
に変わります。
暗号化が有効なシステムのベース エンクロージャとノード
の交換
暗号化が有効になっているアプライアンスの base enclosure および nodes で交換を実行するには、サービス契約が必要です。
アプライアンスを工場出荷時設定にリセットする
サービス スクリプト、svc_factory_reset により、シングル アプライアンス クラスターが工場出荷時の状態に戻され、すべて
のユーザー データと持続的な構成が削除されます。
マルチ アプライアンス クラスターの場合、svc_factory_reset はセカンダリー アプライアンスでは実行できません。代わりに、
サービス スクリプト、svc_remove_appliance を実行する必要があります。このスクリプトは、セカンダリー アプライアンスを
出荷時の状態に戻し、すべてのユーザー データと持続的な構成を削除します。プライマリー アプライアンスのみがクラスターに残
っている場合は、svc_factory_reset を実行してそのアプライアンスをリセットすることができます。
メモ: これらのスクリプトは、認定されたサービス プロバイダーのみによって実行することを推奨します。
これらのスクリプトの詳細については、PowerStore Service Scripts Guide を参照してください。
38 データ セキュリティ設定