Users Guide
機能
以下のサブセクションで Dell PowerVault 160T の機能について説明します。
拡張性
ライブラリには、約 264 のストレージ セルを使用できる 1 つの制御モジュールを構成することができます。 3 つの拡張モジュールまで追加することが可能であり、モジュールごとに 350 以上のストレ
ージ スロットがあるので、ストレージ全体では最大 1344 カートリッジとなります。
密度
このライブラリは、1 m
2
当たり 720 個の LTO カートリッジのストレージ密度があります。 ストレージ密度の数値は、ドライブの種類により異なります。 各モジュールまたはフレームには、2 つのスト
レージ ラック(ドライブ側とドア側に各 1 個)が付いています。 各ストレージ ラックは 10 個のセクションに分けられています。 セクションのサイズは、指定されたメディアの種類のマガジン サイズとなっ
ています。 LTO の場合は、各セクションごとに 6 列です。 セクションの幅にそれぞれ対応するコラムは、ラックを越えて割り当てられます。
集中管理
ライブラリ管理コンソールから、 ロボティクス、ドライブ、ネットワーク接続などのすべてのコンポーネントを表示できます。 このグラフィカル ユーザ インターフェイスは、ローカルとリモートのどちらでも実
行できます。 このインターフェイスは、確実で強力な、単純で直感的なグラフィカル スタイルで表示されます。 それにより、ネイティブなパーティショニング機能とリッチ SNBM(Simple Network
Management Protocol)に基づいたポリシー エンジンをライブラリ管理から使用できるようになります。
可用性の事前チェック
ライブラリは事前に問題点を警告します。 バックアップの開始前に、ライブラリが機能していることを確認するために、ユーザが定義した間隔で完全データパスがチェックされます。 ドライブ、電源部、ロ
ボティクス、冷却機能、接続性、制御の 主要な 6 つのサブシステムのすべてをシステムが監視します。 問題点の通知先を、ライブラリ管理コンソール クライアント、電子メール アカウント、または直接
Dell のサポート担当者に設定することができます。 ライブラリの監視機能とレポート機能の詳細については、「ライブラリの保守」を参照してください。
信頼性
このライブラリは、業界トップクラスの信頼性の高い機能を備えています。 すべてのドライブ、電源、冷却ファンは、ホット スワップできます。 余剰電源供給が標準となっています。
バックアップ システムとバックアップ パスは、ほとんどの時間休止しています。 バックアップが開始されると、最大帯域幅でシステムが集中的に使用されます。 ライブラリが発行する事前警告機能によ
り、バックアップの開始前にすべての問題点が把握され、解決されます。 ライブラリの信頼性機能の詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。
SAN(ストレージ エリア ネットワーク)のバックアップ
ストレージ ネットワーキングへの対応はライブラリに組み込まれています。 ファイバ チャネルのスループットにより、大量のデータをすばやく安全に格納することができます。
制御モジュール
制御モジュールは必須のライブラリ コンポーネントです。 このモジュールには以下のコンポーネントが含まれています(図 2 を参照)。