Users Guide
エア フィルタの保守
制御モジュールと拡張モジュールには、フロント ドアの上下 2 個所にエア フィルタが設置されています。テープ ドライブの総数と運用環境が、フィルタの汚れ方に大きく影響します。
通常のデータ センター環境で運用中のライブラリに、収容量の上限までテープ ドライブを取り付けている場合は、フィルタを 2 年に 1 回チェックする必要があります。フィルタの装置内に向けた面に汚
れが見られる場合は、マイルドな石鹸で水洗いしてエア フィルタの汚れを落とします。フィルタ内の素材は、製品ライフの終わりまで効力が持続することになっています。ただし、汚れ方が異常な場合は
フィルタを交換することができます。サービス担当者に連絡して注文してください。
管理者ユーザのための保守アクション
管理者ユーザは Tools(ツール) メニューのコマンドを使用することができます。このメニューを使用して、スナップショットの取得、ソフトウェアのアップデートの他にもドライブのテストを行い、また
Teach ツールにもこのメニューからアクセスします。Tools(ツール) メニューの Service Wizard(サービス ウィザード) はトラブルシューティング用のツールです。このメニューの使用方法の
詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。
ドライブの設定とテスト
Tools(ツール) メニューにある Drives(ドライブ) コマンドを使用すると、ドライブをリセットできます。
1. Administrator(管理者)としてログインします。
2. View(表示) メニューを使用して物理ライブラリを選択します。選択方法については、「ライブラリまたはパーティションの選択」を参照してください。
3. Tools(ツール) -> Drives(ドライブ) を選択します。
Drives(ドライブ) ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックス内で、ドライブを、その状態、メディアの種類、位置で特徴付けます。現在のライブラリが物理ライブラリ
の場合は、メディアの種類をフィルタできます。
4. リセット、再設定、または識別するドライブを選択します。
5. 以下の表で説明する操作のいずれかを実行します。
表 9. Tools -> Drives ダイアログ ボックスの表示
6. ダイアログ ボックスを閉じるには、Cancel(キャンセル) をクリックします。
ドライブ テスト エラーの詳細の取得
Tools(ツール) メニューからテストを起動し、ライブラリ システム内のエラー状態を検索します。システム ステータス ボタンを押すと、エラー状態が発生した場合にその内容を報告します。
報告されたエラーの詳細を確認するには、Tools( ツール) -> Service(サービス) を選択します。詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。
スナップショットの取得
Capture Snapshot(スナップショットの取得) コマンドを使用すると、システム全体の状態についての詳しい情報を取得し、それを保存できます。デフォルトでは、すべてのシステム コンポーネント
の情報が収集されます。
1. Administrator(管理者)としてログオンします。
2. View(表示) メニューを使用して物理ライブラリを選択します。選択方法については、「ライブラリまたはパーティションの選択」を参照してください。
3. 物理ライブラリをオフラインにします。方法については、「モードの選択」を参照してください。
4. Tools(ツール) -> Capture Snapshot(スナップショットの取得) を選択します。
Capture Snapshot(スナップショットの取得) ダイアログ ボックスが表示されます。
5. 詳しいステータス情報を取得するコンポーネントを選択します。次のような選択オプションがあります。
¡ All(デフォルトの選択オプション)
¡ MCB
¡ RCU
¡ All I/O blades
コマンド グループ
コマンド
記述
Settings(設定)
Configures Speed(速度の設
定)
LTO-2 FC ドライブのスピードを設定します。1 Gb/s、2 Gb/s、Auto が選択オプションです。
Configure Port Mode(ポート
モードの設定)
LTO-2 ドライブのポート モードを設定します。N_Port(ループ不可)、NL_Port(ループ可)、Auto が選択オプション
です。
Control(コントロ
ール)
Power Cycle(電源の切り入
り)
1
ドライブ電源を切り入りします。
Reset Drive(ドライブのリセッ
ト)
1
電源を入り切りせずにドライブをリフレッシュします。
Vary Off(オフに変更)
ドライブの現在の状態をダイアログ ボックスに表示し、Vary Off(オフに変更) ボタンを選択するたびに他のドライブの
状態表示に切り替えます。この設定はドライブをホット スワップする場合に使用します。
識別
ドライブの LED をフラッシュするので、ドライブを識別できます。
Self Test(セルフ
テスト)
テスト セットは現在使用できません。
1
通常は、ドライブ電源を入り切りする前にドライブをリセットしてください。