Users Guide
ディスクエラーの検知と監視
アプライアンスの RAID 構成を用いたストレージの保護を最適化するには、ハードディスク障害を即座に検知
することが重要です。障害の発生したディスクを直ちに交換すれば、計画外のダウンタイムや重要なデータ
が失われるリスクを軽減できます。
次の方法で、ディスクの状態を監視できます。
• ハードドライブインジケータ — サーバーおよびストレージエンクロージャの各ドライブには、ドラ
イブアクティビティと特定の不具合のステータスを示すステータス LED が装備されています。
support.dell.com/manuals
にあるサーバーとストレージエンクロージャの『ハードウェアオーナーズマ
ニュアル』を参照してください。
• Dell OpenManage Server Administrator — Server Administrator は、内部と外部の両方の直接接続されたデ
ィスクの状態を監視することができます。「ディスクの交換」を参照してください。
• Dell Management Console(DMC) — DMC は Dell システムの状態を一元的に監視します。DMC のイン
ストールと使い方の詳細については、support.dell.com/manuals
で Dell Management Console の『ユーザ
ーズガイド』を参照してください。
単一ディスクエラーからのリカバリ
RAID グループ内の障害があるディスクドライブを交換した後に、アプライアンスによりディスクグループが
自動的にリビルドされます。ディスクグループ内の仮想ディスク上のデータは、引き続きアプライアンスで
利用でき、アプライアンスは中断なく稼動します。アプライアンスはリビルド操作が完了するまで劣化モー
ドで動作します。
注意: リビルド中に同じ RAID 1 または RAID 5 ディスクグループ内の別のディスクに不具合が発生する
と、データロスが発生します。
Server Administrator
を使用して RAID リビルドの進捗とステータスを監視します。リビルドが自動的に開始さ
れない場合は、support.dell.com/manuals で Dell OpenManage Server Administrator の『ユーザーズガイド』を参
照して、リビルドを手動で開始してください。Server Administrator は、リビルド中の RAID グループのステー
タスと進捗を報告します。
複数のディスクエラーからのリカバリ
サーバーの RAID 1 グループ内の両方のディスク、RAID 5 グループの 2 つ以上のディスク、または RAID 6 グル
ープの 3 つ以上のディスクに障害が発生すると、データロスが発生します。障害のあるディスクを交換した
ら、障害の発生した RAID グループに応じて、次の方法から適したものを選択し、リカバリを完了します。
• サーバーディスクグループの障害 — サーバーの RAID 1 グループには OS、CommVault Simpana、およ
び DL Backup to Disk Appliance アプリケーションが含まれています。「システムリカバリマップ」を参
照し、オペレーティングシステムの障害タイプの手順に従ってください。オプションの内蔵バックア
ップデータ RAID ディスクグループで障害が発生した場合は、ストレージアレイディスクグループの
障害に関する次の手順に従ってください。
• ストレージアレイディスクグループの障害 — テープにアーカイブされたバックアップセットを復元
することができます。プライマリアプライアンスを保護しているセカンダリアプライアンスからバ
ックアップセットを復元することもできます。障害復旧計画の手順の詳細については、CommVault
Simpana Backup and Recovery の文書を参照してください。
ディスクの交換
ディスクを交換する場合は、『Dell
PowerVault DL Backup to Disk Appliance Interoperability Guide』(Dell PowerVault
DL Backup to Disk Appliance 相互運用性ガイド)で特定されている、サポートされるディスクのみを使用して
ください。障害の発生したディスクは、必ず同等かそれ以上の容量がある新しいディスクと交換してくださ
32