Deployment Guide

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ネットワーク使用帯域幅の調整の使用
ネットワーク使用帯域幅の調整は、DPM がレプリカを作成したり同期化したりする際に使用で
きるネットワーク帯域幅を制限します。この調整により、ネットワーク帯域幅が DPM 以外の
アプリケーションで確実に使用されるようにできます。
ネットワーク使用帯域幅の調整を使用することの利点は、同期化ジョブが消費できるネットワ
ークリソースの量に制限を加えることができるという点です。欠点は、各同期化ジョブにかか
る時間が長くなるという点です。
ネットワーク使用帯域幅の調整は、各保護対象コンピュータに対して構成されます。ネットワ
ーク使用帯域幅の調整では、1 秒に転送可能な最大データ量を設定します。
ネットワーク使用帯域幅の調整を有効にするには
1. DPM 管理者コンソールで、ナビゲーションバーの 管理 をクリックします。
2. エージェント タブをクリックします。
3. 表示 ウィンドウで、サーバーを選択します。
4. 操作 ウインドウで、コンピュータの調整 をクリックします
5. ネットワークの使用帯域幅の調整を有効にする をクリックします。
ネットワークの使用帯域幅の調整は、作業時間と非作業時間別々に構成できます。
また、保護対象コンピュータの作業時間を定義することもできます。作業時間と非作
業時間は、保護対象コンピュータのタイムゾーンを使用します。
ネットワークの使用帯域幅は、グループポリシーの制限も受けます。ローカルコンピュータに
対するグループポリシーの予約可能帯域幅の制限が、DPM を含む、パケットスケジューラを使
用するすべてのプログラムに対する予約可能な全帯域幅を決定します。DPM のネットワーク使
用帯域幅の制限は、DPM がレプリカの作成、同期化、および整合性チェックの実行中に消費で
きるネットワーク帯域幅の量を決定します。DPM の帯域幅の使用制限が、DPM そのものの制
限のみ、または他のプログラムでの制限との合計において、グループポリシーによる予約可能
な帯域幅の制限を超える場合、DPM の使用帯域幅の制限は適用されません。
たとえば、1 Gbps のネットワーク接続を有する DPM コンピュータにグループポリシーの予約
可能帯域幅の 20 パーセントという制限が合った場合に、パケットスケジューラを使用するすべ
てのプログラムに対して 200 Mbps の帯域幅が予約されているとします。DPM の使用帯域幅
最大 150 Mbps に設定され、インターネットインフォメーションサービス(IIS)の帯域幅が最
100 Mbps に設定されている場合、DPM IIS の使用帯域幅の制限の合計がグループポリシ
ーの予約可能な帯域幅の制限を超えるため、DPM の制限は適用されません。
この問題を解決するには、DPM のネットワーク使用帯域幅の調整の設定を低くします。
関連項目
パフォーマンスの改善
負荷の変更