Dell™ PowerVault™ Data Protection Solution ストレージ増設ガイド w w w. d e l l . c o m | s u p p o r t . d e l l .
メモ、注意、警告 メモ:コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明してい ます。 注意:ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回 避するための方法を説明しています。 警告:物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示し ています。 ____________________ 本書の内容は予告なく変更されることがあります。 © 2007 すべての著作権は Dell Inc. にあります。 Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられて います。 本書に使用されている商標:Dell、DELL ロゴ、PowerEdge、PowerVault および Dell OpenManage は Dell Inc.
目次 1 はじめに 2 ディスクストレージの増設 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 . . . . . . . . . . 7 追加のディスクストレージの計画 増設する記憶域の必要容量の見積り RAID アダプタの考慮事項 . . . . . . . ディスクサイズの選択と考慮事項 . . ホットスペアの利点 . . . . . . . . . . Dell OpenManageTM Server Administrator のインストール . 3 物理ディスクの追加 5 . . . . . 7 9 9 10 . . . . . 11 . . . . . . . . . . . . . . . . 13 内蔵ドライブの取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 外付けストレージ用の RAID アダ プタの取り付け . . . . . . . . .
仮想ディスクを DPM 用に設定する方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15 OMSA を使用して仮想ディスクと ホットスペアを設定する方法 . . 使用可能 / 空きディスクを DPM 記憶域プールに追加する方法 . 5 . . . . . . . . . . . 19 . . . . . . . . . . . 23 テープドライブとテープラ イブラリの取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23 DPM でテープドライブとラ イブラリを使用する方法 . . . . . . . . . . . . . . . 24 その他のマニュアルとリソース Microsoft 関係の情報 索引 . 4 15 DPM でテープドライブ とライブラリを使用する方法 . . . . . . . . . . . 23 サポートされているテープドラ イブとライブラリ . . . . . . . . 6 . . . . . . . . . . 目次 . . . . . . .
はじめに お 使 い の IT 環 境 に お け る バ ッ ク ア ッ プ の 必 要 容 量 が DellTM PowerVaultTM Data Protection Solution のストレージ容量を超えると、記憶域の増設が必要になります。保護 されるシステムのバックアップデータを保存するために、Microsoft© System Center Data Protection Manager(DPM)2007 は そ の 記 憶 域 を 必 要 と し ま す。PowerVault Data Protection Solution に記憶域の増設が必要となるのは次の状況です。 • 保護されるシステムを増やす場合 • 保護されるシステム上の保護されるファイルを増やす場合 • 保護されるアプリケーションを増やす場合(たとえば、SQL ServerTM 2005、Microsoft Exchange Server、および Microsoft Office Sharepoint Server 2007) • DPM の復旧ポイントの数を増やす場合 ディスク増設計画のガイドライン、手順、およ
はじめに
ディスクストレージの 増設 本項では、次の方法について説明します。 • 記憶域の増設を計画する • システムに追加のストレージハードウェアを取り付ける • DPM で追加のストレージ容量を使用できるようにする 追加のディスクストレージの計画 IT ニーズが増大し、PowerVault Data Protection Solution の 内部記憶域の標準を超える と、ディスクドライブを増設する必要があります。増大するニーズを満たすには、以下の 要件を考慮した計画を立ててください。 • 追加する DPM 記憶域プールの容量の見積り • 適切な RAID アダプタと RAID 構成の判断 • 増設ディスクドライブを内蔵と外付けのどちらにするかの判断 • ハードウェアの取り付けによるダウンタイムをシステムがいつサポートできるかの 判断 • グローバルホットスペアの使用 • デルのシステム管理ツールのインストール 増設する記憶域の必要容量の見積り ストレージ容量は、保護する追加のデータソースのサイズと DPM サーバー上に保持する 復旧ポイントの数に基づいて見積ってください。詳細に
例:ストレージ容量の見積り この例では、Server Administrator は 2 台の追加サーバーを保護します。 • 1 台目のサーバーには、売上記録の SQL データベースが保存されています。 • 2 台目のサーバーでは、Exchange Server が実行されています。 これら 2 台のサーバーで使用されているストレージ容量の合計は 350 GB です。システム 管理者は、今後 4 年間にわたってストレージ容量が 10 パーセントずつ増え、最終的に約 500 GB のデータを保護する必要が生じることを想定する必要があります。 『System Center Data Protection Manager 2007 導入の計画』の「保護グループへのスペ ースの割り当て」には、保護グループの必要容量の割り当てに DPM が使用する方法が説 明されています。保護されるデータを 500 GB として計算すると、想定容量は次のとおり です。 初期(レプリカ)バックアップのストレージ容量 623 GB 復旧ポイント用のストレージ容量 376 GB 追加する DPM 容量の合計(想定) 1
RAID アダプタの考慮事項 PowerVault Data Protection Solution には、内蔵ディスクドライブを管理する Dell PERC シリーズの内蔵 RAID アダプタが使用されています。追加の内蔵ディスクドライブは、内 蔵コントローラによって管理されます。 一部の PowerVault Data Protection Solution では、PERC 6/E などの外付け RAID アダプ タをサポートしており、同アダプタは外付けエンクロージャ内のディスクの管理に使用で きます。 メモ:お使いのシステムでサポートされている RAID アダプタの詳細について は、Dell PowerVault Data Protection Solution の『サポートマトリクス』を参照し てください。 RAID アダプタは、多数の物理ディスクを組み合わせて 1 つの RAID ディスクグループに します。アダプタは次に、OS と DPM がデータの保存に使用する RAID グループから 1 つ または複数の仮想ディスクを作成します。DPM で使用をお勧めできるのは RAID 5 構成の み
メモ:同一のディスクグループに加えるディスクドライブは、すべて同じサイズに してください。サイズの異なるドライブを組み合わせて RAID 5 を構成すると、その ディスクグループ内の各ディスクで、最小のドライブのサイズが使用されます。そ の結果、容量の大きいドライブを使用するとディスク容量が無駄になります。 メモ:各 RAID ディスクグループに同じサイズのディスクを使用する必要はありま せん。たとえば、内蔵 RAID ディスクグループが 250 GB ドライブ 4 台で構成されて いる場合、500 GB ディスクドライブ 5 台で構成される外付け RAID グループを追加 することが可能です。 図 2-2 RAID グループ内の異なるディスク 無駄にな る容量 RAID グループ内 250 GB 250 GB 500 GB 500 GB ホットスペアの利点 1 台のディスクに障害が発生した場合の保護を強化するには、RAID 構成にグローバルホッ トスペアを追加します。ホットスペアとして割り当てられている物理ディスクは、エラー が検出された物理ディスクに自動的に置き換わります。ホットスペアを
Dell OpenManageTM Server Administrator のインストール 次のメリットを得るには、DPM サーバーに Dell OpenManageTM Server Administrator (OMSA)をインストールする必要があります。 • システムとストレージサブシステムの状態を監視する • 障害の発生したコンポーネントについて警告を発して、計画外のダウンタイムを回 避する • RAID 5 の仮想ディスクを作成し、管理する メモ:OMSA は、お使いのシステムに付属の『Dell Systems Console and Agent CD』 か ら イ ン ス ト ー ル し て く だ さ い。イ ン ス ト ー ル 手 順 の 詳 細 に つ い て は、Dell OpenManageTM Server Administrator の『ユーザーズガイド』の「Server Administrator のインストール」を参照してください。 メモ:OMSA のインストール中に選択を求められたら、Storage Management (記憶域管理)オプションを選択します。こ
ディスクストレージの 増設
物理ディスクの追加 本項では、PowerVault Data Protection Solution に物理的な記憶領域を追加する際に必要 な手順を説明します。内蔵ドライブおよび、PowerVault MD1000 などの外付けのストレー ジエンクロージャの両方の取り付け手順が説明されています。 メモ:システムのハードウェアを変更する場合は必ず、事前に OS ドライブのバッ クアップを取ってください。 PowerVault Data Protection Solution でサポートされているドライバと外付けストレー ジエンクロージャについては、Dell PowerVault Data Protection Solution の『サポート マトリクス』を参照してください。 内蔵ドライブの取り付け ディスクの追加については、Dell PowerVault システムの『ハードウェアオーナーズマニュ アル』の「ハードドライブ」を参照してください。 外付けストレージ用の RAID アダプタの 取り付け システムに外付けストレージエンクロージャを取り付けるには、外部ポート付きの RAID アダプタが必要です。お
外付けストレージエンクロージャの取 り付け ストレージエンクロージャをパッケージから取り出してセットアップする手順について は、該当する外付けストレージエンクロージャの『はじめに』を参照してください。 ストレージエンクロージャの取り付けを完了するには、お使いのストレージエンクロー ジャの『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 ストレージエンクロージャへのドライブの取り付け 既存のストレージエンクロージャにドライブを追加する必要がある場合は、ストレージエ ンクロージャの『ハードウェアオーナーズマニュアル』の「ドライブの取り外しと取り付 け」を参照してください。 例:ストレージエンクロージャの取り付け システム管理者は、250 GB ドライブ 5 台と PERC 6/E アダプタ 1 台が取り付けられている PowerVault MD1000 ストレージエンクロージャを、以下の手順で DP500 に追加します。 1 まだ取り付けられていない場合は、OMSA をシステムに取り付けます。 2 OS の完全バックアップを行います。 3 システムをシャットダウンし、システムから電源を外します。 4
仮想ディスクを DPM 用に設定する方法 DPM で追加のハードディスクを使用するには、ディスクドライブを 1 つまたは複数の RAID 5 仮 想 デ ィ ス ク に 設 定 す る 必 要 が あ り ま す。RAID 仮 想 デ ィ ス ク の 作 成 は、 OpenManageTM Server Administrator(OMSA)を使用して行います。 仮想ディスクの設定は、次のガイドラインに従って行ってください。 • すべての DPM 仮想ディスクを RAID レベル 5 として設定します。 • RAID 5 仮想ディスクには、少なくとも 3 台の物理ディスクが必要です。 • RAID 5 仮想ディスクに使用できるディスクは 8 台までです(オプションのグローバ ルホットスペアを除く)。 • オプションのグローバルホットスペアディスクを設定します。 • 各仮想ディスクのサイズが 1.
図 4-1 OMSA 仮想ディスクウィザード 1 1 16 記憶域の管理 2 2 仮想ディスクの作成ウィザード 1 OMSA 仮想ディスクウィザードの記憶域の管理セクションに移動します。 2 Go to Create Virtual Disk Wizard(仮想ディスクの作成ウィザードへ移動)をクリッ クします。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法
図 4-2 仮想ディスクの属性 1 2 3 1 RAID の種類 3 仮想ディスクのサイズ 2 仮想ディスクの名前 3 RAID-5 オプションを選択します。 4 仮想ディスクの名前を入力します。 5 仮想ディスクのサイズ(1000 = 1 TB)を入力します。 6 Continue(続行)をクリックします。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法 17
図 4-3 7 18 仮想ディスクの概要 概要ページが表示されたら、Finish(完了)をクリックします。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法
図 4-4 には、追加した新しい仮想ディスク(仮想ディスク 2)とそのステータス (準備完了)が示されています。 図 4-4 作成された仮想ディスク 使用可能 / 空きディスクを DPM 記憶域 プールに追加する方法 前述の手順で作成した追加の仮想ディスクを使用するには、DPM の記憶域プールに追加す る必要があります。仮想ディスクは、DPM 管理者コンソールを使用して DPM の記憶域 プールに追加します。DPM 管理者コンソール内のヘルプ、または『System Center Data Protection Manager 2007 の導入』の「記憶域プールへのディスクの追加」を参照してく ださい。 メモ:DPM 管理者コンソールは直接ディスクと仮想ディスクを単に「ディスク」と して表記します。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法 19
例:仮想ディスクを DPM の記憶域プールに追加する方法 仮想ディスクを DPM の記憶域プールに追加する方法を 図 4-5 ~ 図 4-8 に示します。 図 4-5 DPM のディスクの管理画面 1 2 1 Management(管理)オプショ ン 3 仮想ディスクのオプション 20 2 3 Disks(ディスク)タブ 1 Management(管理)オプションを選択します。 2 Disks(ディスク)タブを選択します。 3 Selected item(選択した項目)の下で、Add(追加)をクリックします。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法
図 4-6 DPM 記憶域プールのディスクの選択 4 Add Disks to Storage Pool(記憶域プールへのディスクの追加)ウィンドウで、追加 するディスクを選択します。 5 Add(追加)をクリックします。 図 4-7 6 DPM 記憶域プールのディスクの選択の完了 OK をクリックします。 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法 21
図 4-8 DPM 記憶域プール内の新しいディスク 新しいディスクが記憶域プールの一部として表示されています。 22 仮想ディスクを DPM 用に設定する方法
DPM でテープドライブ とライブラリを使用する 方法 PowerVault Data Protection Solution は、保護されるシステムの D2T(Disk-to-Tape)バッ クアップ、および長期保護用の D2D2T(Disk-to-Disk-to-Tape)アーカイブをサポートし ています。『System Center Data Protection Manager 2007 導入の計画』の「ディスクと テープを組み合わせたバックアップソリューション」を参照してください。これらの機能 を使用するには、ソリューションにテープドライブまたはテープライブラリを接続する必 要があります。 サポートされているテープドライブと ライブラリ サポートされているテープドライブ、自動ローダー、およびライブラリのリストは、 PowerVault Data Protection Solution の『サポートマトリクス』を参照してください。 テープドライブとテープライブラリの 取り付け システムにテープドライブ / テープを取り付けるには、テープドライブまたはテープライ ブラリのマニュアルを参照してください
DPM でテープドライブとライブラリを 使用する方法 DPM にテープドライブとライブラリを加えるには、『System Center Data Protection Manager 2007 の導入』の「テープライブラリの構成」を参照してください。 定期メンテナンスを含め、Microsoft System Center Data Protection Manager(DPM) 2007 サーバーに接続されているテープライブラリとスタンドアロンのテープドライブを 管理する方法の詳細については、 『DPM 2007 Operations Guide』 (DPM 2007 の操作ガイ ド)の「テープライブラリの管理」を参照してください。 24 DPM でテープドライブ とライブラリを使用する方法
その他のマニュアルとリ ソース support.dell.
Dell ソフトウェア関係の情報 • Dell PowerVault Data Protection Solution の『サポートマトリクス』 • Dell OpenManageTM Server Administrator の『ユーザーズガイド』 • 『Dell Systems Console and Agent CD』 • 『Dell Systems Documentation CD』 26 その他のマニュアルとリソース
索引 D DPM, 15 O OMSA, 15 OpenManage Server Administrator, 11 R RAID アダプタ , 9 RAID アダプタ、外付けスト レージ用の取り付け , 13 Z テープドライブ とライブラリ , 23 ディスクストレージ , 7 ホットスペア , 10 外付けストレージエン クロージャ、取り付け , 14 使用可能な / 空きデ ィスクの追加 , 19 物理ディスク , 13 索引 27
索引