Reference Guide

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テープとライブラリの詳細の指定
テープによる保護を選択した場合はDPM が生成する各テープのコピー数と、バックアップテ
ープの構成オプションを指定する必要があります。次のオプションのいずれかを選択します。
データの圧縮
このオプションを選択すると、データがテープに書き込まれる際に DPM がデータを圧縮し
ます。そのため、テープのスペースが少なくて済み、同じテープに保存できるバックアップ
ジョブの数が増えます。圧縮によって、バックアップジョブの完了に必要な時間が大幅に延
びることはありません。圧縮率は、データの種類によって異なります。
データの暗号化
このオプションを選択すると、データがテープに書き込まれる際に DPM がデータを暗号化
します。そのため、アーカイブされたデータのセキュリティが強化されます。暗号化によっ
て、バックアップジョブの完了に必要な時間が大幅に延びることはありません。
メモ
暗号化を有効にするには、DPM サーバー上に有効な暗号化証明書が必要です。手順
については、DPM ヘルプの「保護グループ内のデータを暗号化する方法」を参照し
てください。
関連項目
保護構成の計画
レプリカの作成方法の選択
保護グループを作成する際には、グループに含まれるボリュームのレプリカを作成する方法を
択する必要があります。レプリカの作成には、保護の対象として選択したすべてのデータを
DPM サーバーにコピーし、各レプリカに対して整合性チェックと共に同期を実行するという手
順があります。
DPM はネットワークを介してレプリカを自動的に作成することができます。または、テープな
どのリムーバブルメディアからデータを復元して、レプリカを手動で作成することもできます
レプリカは自動作成の方が簡単ですが、保護されるデータのサイズとネットワークの速度によ
ては、手動で作成した方が早い場合もあります。
レプリカの作成方法の選択を助けるために、保護されるデータのサイズとネットワークの速度
違いに応じて、ネットワーク経由のレプリカの自動作成にかかる推定時間を下記の表に示しま
す。ここでは、ネットワークが最大速度で実行されていて、帯域幅を巡って競合するその他の
理がないことが前提とされています。時間の単位は時間(hours)です。