Reference Guide

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変更の追跡
レプリカを作成したら、コンピュータ上の DPM 保護エージェントが、そのコンピュータ上の
保護データに対する変更を追跡し始めます。ファイルへの変更は、ボリュームに書き込まれる
前に、フィルタを経由します。このプロセスは、ウイルス対策ソフトウェアのフィルタ処理に
似ていますが、DPM の変更追跡によるパフォーマンス負荷はウイルス対策ソフトウェアのパフ
ォーマンス負荷より小さくなります
関連項目
DPM 操作によるパフォーマンスへの影響
パフォーマンスの管理
同期化
同期化は、データの変更を保護対象コンピュータから DPM サーバーに DPM が転送し、その変
更を保護データのレプリカに適用するプロセスです。
ファイルボリュームまたは共有に対して、保護対象コンピュータ上の保護エージェントは、ブ
ロックの変更を追跡します。このとき、ボリュームフィルタや、オペレーティングシステムに
含まれる変更ジャーナルを使用して、保護ファイルの変更を検知します。また、DPM は、ボリ
ュームフィルタや変更ジャーナルを使用して、新しいファイルの作成や保護ファイルの削除ま
たは名前変更も追跡します。
アプリケーションデータについては、レプリカの作成後、アプリケーションファイルに属すボ
リュームブロックへの変更がボリュームフィルタによって追跡されます。
変更が DPM サーバーに転送される方法は、アプリケーションと同期化の種類によって異なり
ます。保護された Microsoft Exchange データに対しては、同期化はボリュームシャドウ コピー
サービス(VSS)スナップショットを転送します。保護され Microsoft SQL Server データに
対しては、同期化は、トランザクションログのバックアップを転送します。
DPM は、保護データでのレプリカの更新を同期化に依存します。同期化ジョブは、毎回ネット
ワークリソースを消費するので、ネットワークのパフォーマンスに影響します。
同期化によるネットワークパフォーマンスへの影響は、ネットワーク使用帯域幅の調整を使
用すると軽減できます。詳細については、「
ネットワーク使用帯域幅の調整の使」および
送信中の圧縮の使用」を参照してください。
関連項目
DPM 操作によるパフォーマンスへの影響
パフォーマンスの管理