Reference Guide
63
ストレージグループ SG1 が DPM によって保護されています。管理者が必要なメールを取得で
きるように、メールボックス John を管理者のメールボックスに回復することにしました。管理
者のメールボックスの識別子は次のとおりです。
• Exchange サーバー:exchangeserver1
• ストレージグループ:SG2
• データベース:DB21
• メールボックス:Simon
メールボックス John をメールボックス Simon に回復するには、次の手順に従います。
1. 次の Exchange 管理シェルの cmdlet を実行して、回復用ストレージグループ(RSG)を作
成します。
new-storagegroup -Server exchangeserver1 -LogFolderPath C:\RSG\ -Name RSG -
SystemFolderPath C:\RSG\ -Recovery
これにより、exchangeserver1 上に RSG という名前のストレージグループが作成され
ます。
2. 次の Exchange 管理シェル cmdlet を実行して、回復用データベースを RSG に追加します。
new-mailboxdatabase -mailboxdatabasetorecover exchangeserver1\SG1\DB11 -
storagegroup exchangeserver1\RSG -edbfilepath C:\RSG\DB11.edb
これにより、exchangeserver1\RSG\DB11 上にメールボックスが作成されます。.edb ファ
イルの名前は、回復するメールボックスの .edb ファイル名と同じである必要があります。
3. 次の Exchange 管理シェル cmdlet を実行して、上書きを許可するように回復用データベー
スを設定します。
set-mailboxdatabase -identity exchangeserver1\RSG\DB11 -AllowFileRestore 1
4. DPM 管理者コンソールで、ナビゲーションバーの 回復 をクリックします。
5. ツリーを展開し、SG1 を選択します。
6. データベース DB11 をダブルクリックします。
7.
John を選択し、回復 をクリックします。
8. 回復ウィザードの 回復選択のレビュー ページで、次へ をクリックします。
9. 回復の種類の選択 ページで、メールボックスを Exchange サーバーデータベースに回復す
る を選択します。
10. 回復先の指定 ページに、次の情報を入力します。
• Exchange サーバー:exchangeserver1
• ストレージグループ:RSG
• データベース:DB11
11. 回復オプションを指定したら、回復 をクリックします。