Reference Guide

71
データベースの回復モデルの変更
SQL Server データベースの回復モデルは、シンプル、フル、一括ログ記録の 3 つの回復モデ
ルのいずれかになります。既定では、新しいデータベースは、通常フル回復モデルで作成され
ます。次の表に、各モデルとログのバックアップとの関係を示します。
SQL Server データベースの回復モデル
回復モデル ログのバックアップの使用
シンプル ログのバックアップを使用しません
フル SQL Server は、データベースに対してトラン
ザクションログを保持し、ログのバックアッ
プを取ります。このログは、明示的に切り
捨てる必要があります。このことを行わな
いと、大きくなり続けます。
一括ログ記録 フル回復モデルとほぼ同じですが、一括ログ
記録では、特定の種類のトランザクションが
トランザシクョンログに記録されません。
保護グループにデータベースが追加されると、DPM は、そのデータベースの構成されている回
復モデルを検出します。シンプル回復モデルで構成されているデータベースに対しては、ログ
または差分バックアップは許可されません。ログのバックアップは、フルおよび一括ログ記録
の回復モデルに構成されたデータベースに対してのみ許可されます。
保護対象データベースの回復モデルがシンプルからフルまたは一括ログ記録に変更された場
合、DPM 保護は構成に沿って続行されます。保護対象データベースの回復モデルをフルまた
は一括ログ記録からシンプルに変更した場合、高速フルバックアップは、そのまま成功しま
すが、差分バックアップは失敗します。
保護対象データベースの回復モデルをシンプル回復モデルに変更するには
1. データベースの保護を停止します。このとき、レプリカを保持するオプションを選択
します。
2. SQL Server データベースの回復モデルを変更します。
3. データベースを保護グループに追加します。
データベースのログの配布を構成する前、またはデータベースを読み取り専用に変更する前
にも、データベースの保護を停止する必要があります。データベースを変更した後、データ
ベースの保護を再構成できます。