Reference Guide

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クラスタ SQL サーバーの管理
クラスタの計画されたフェールオーバーでは、DPM は保護を続行します。計画されていないフ
ェールオーバーについては、整合性チェックを必要とするアラートが発行されます。
共有されていないディスククラスタについては、計画フェールオーバーでも整合性チェックの
対象となる場合もあります。
クラスタ SQL サーバーに対してマスタデータベースのバックアップと復元を行うことはでき
ません。
本項の内容
SQL サーバーのクラスタメンバの変更
クラスタ SQL サーバーでのリソースグループの変更
SQL サーバーのクラスタメンバの変更
DPM によって保護されているサーバークラスタを変更した場合、DPM は次のアクションを起
こします。
新しいサーバーがクラスタに追加された場合、新しいクラスタノードに保護エージェント
をインストールするよう要求するアラートが発行されます。これを行わない場合、保護は
失敗します。
クラスタからサーバーが削除された場合、DPM は、ノードがクラスタから除外されたこと
を検出し、そのサーバーは、クラスタから離れて表示され、保護対象データを持たない状
態になります。
たとえば、Node1Node2Node3Node4 4 台のコンピュータで構成されるサーバークラ
スタがあるとします。コンピュータ Node4 を新しいコンピュータ Node5 に置き換える場合、
クラスタサービス用の管理コンソールを使用して、クラスタに Node5 を追加して、Node5 にフ
ェールオーバーされるリソースを構成します。
DPM は、Node5 に保護エージェントがインストールされるまで、サーバークラスタの保護が失
敗することを示すアラートを発行します。Node5 に保護エージェントをインストールします。
Node4 のリソースをクラスタ内の他のノードにフェールオーバーします。Node4 にリソースが
なくなったら、このノードをクラスタから削除します。DPM はそのフェールオーバーを検出
し、クラスタの保護を続行します。
Node4 はクラスタから除外されたことが検出されたことにより、スタンドアロンノードとして
表示されます。このノードがネットワーク上にもう存在しない場合には、DPM 管理コンソール
からこのサーバーのレコードを削除できます。