Users Guide
SAS 接続問題の修正
ドライブへの接続または通信で問題が生じた場合は、以下の手順を実行します。
1. テープ・ドライブに電源が供給されていることを確認します。
2. SAS ケーブルを交換し、変換コネクターがあればそれも交換して、失敗した操作を再試行します。
3. これらの処置によって問題が訂正されない場合は、Dell のカスタマー・サポートに連絡してください。
メディアに関連した問題の解決
メディアに関連した問題を解決するためのテープ・ドライブのファームウェアには、以下のものがあります。
l カートリッジとメディアの診断プログラム・テスト。問題があると思われるカートリッジとその磁気テープが使用可能なものかどうかを検証します。
l 統計分析および報告書作成システム (SARS)。メディアとハードウェアの間の障害の識別を支援します。障害の原因を判別するために、 SARS
は、カートリッジ・メモリー (CM) に保管されているカートリッジのパフォーマンス・ヒストリーと、不揮発性ランダム・アクセス・メモリー (NVRAM) 内の
ドライブの重要プロダクト・データ (VPD) エリアに保持されているドライブのパフォーマンス・ヒストリーを使用します。 SARS が検出した障害はすべ
て、システムの TapeAlert フラグとして通知されます (『TapeAlert フラグ』を参照)。
メディアに関連した問題を検出した場合は、以下の手順を実行してください。
1. 可能であれば、テープ・カートリッジを別のテープ・ドライブで実行します。他のテープ・ドライブでの操作が失敗して、 または が表示された場
合は、メディアを取り替えてください。操作が成功した場合は、カートリッジとメディアの診断プログラム・テストを実行してください (『診断または保守
機能の選択』の機能コード E を参照)。
2. カートリッジとメディアの診断プログラム・テストが失敗した場合は、メディアを取り替えます。テストが成功した場合は、テープ・ドライブをクリーニン
グして、テープ・ドライブの診断を実行してください (『テープ機構のクリーニング』セクション、および『診断または保守機能の選択』の機能コード 1
を参照してください)。
3. テープ・ドライブの診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。テープ・ドライブの診断が正常に実行された場合は、最
初のメディア・エラーが起こった操作を実行してください。
内蔵 SAS テープ・ドライブの取り外し
システムから内蔵 SAS テープ・ドライブを取り外すには、以下のステップを実行してください。
1. テープ・ドライブにテープ・カートリッジが入っていないことを確認します。
2. システムからドライブを構成解除します。 (手順については、ご使用のシステムの資料を参照してください。)
3. システムの電源をオフにします。電源ケーブルをシステムおよび電気コンセントから外します。
4. システムのカバーを取り外します。
5. テープ・ドライブから内蔵 SAS ケーブルを外します (『図 4. 内蔵 SAS テープ・ドライブの背面パネル』の番号 1 を参照)。
6. システムからテープ・ドライブを取り外し、テープ・ドライブの側面または底部から取り付けねじまたはレールを取り外します。
7. 再組み立てするには、このステップを逆に行ってください。
TapeAlert
TapeAlert は、テープ・ドライブに関してこれまでに起こった状態や問題について定義したテクノロジーと規格であり、米国規格協会 (ANSI) が特許権を
持っています。このテクノロジーを使用すると、システムは SCSI インターフェースを介してテープ・ドライブから TapeAlert フラグを読み取ることができま
す。システムは、ログ・センス・ページ 0x2E からフラグを読み取ります。
TapeAlert フラグ
テープ・ドライブの電源をクリーニングするか、または保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
エラーやメッセージは割り当てられていません。
SAS ドライブには適用されません。
SAS ドライブには適用されません。
非互換メディア。 テープ・ドライブは、サポートされないカートリッジがロードされたことを検出しました。ロードされたカートリッジの世代がテープ・
ドライブにサポートされているか確認してください。
ライト・プロテクト。ライト・プロテクト・カートリッジへの書き込み操作、または WORM カートリッジへの上書きが試みられました。このような操作は
許可されません。
暗号化エラー。暗号化操作を行う前に、ドライブが構成エラーまたはセットアップ・エラーを検出しました。
排出ボタンが押されたままになっています。ボタンを自由に押せることを検査します。
注意: カートリッジとメディアの診断プログラム・テストを実行すると、問題があると思われるテープのデータは上書きされます。テープに大切なデ
ータがある場合は、このテストを実行する前にデータをコピーしておいてください。