Reference Guide
82 仮想ディスクのコピー機能の 使い方
ホストからターゲット仮想ディスク上のデータに書き込みしたい場合には、
set
virtualDiskCopy
コマンドを使用して、ターゲット仮想ディスクの読み取り専
用属性を無効にします。
スナップショット仮想ディスク
スナップショット仮想ディスクとは、ある時点の仮想ディスクのイメージのこと
です。通常、スナップショット仮想ディスクは、ソース仮想ディスクがオンラ
インでホストからアクセスできる状態のまま、バックアップアプリケーションな
どのアプリケーションがスナップショット仮想ディスクにアクセスし、データを
読み取れるように作成されます。
注意 : スナップショット仮想ディスクのソース仮想ディスクをターゲットとして使
用する場合、ソース仮想ディスクに関連付けられているすべてのスナップショット
仮想ディスクを無効にしておく必要があります。スナップショット仮想ディスクを
無効にすることにより、ソース仮想ディスクが変更された場合にスナップショット
データが変わるのを避けることができます。
スナップショット仮想ディスクを作成すると、自動的に、スナップショットリポ
ジトリ仮想ディスクが作成されます。スナップショットリポジトリ仮想ディスク
には、スナップショット仮想ディスクが作成されてから変更されたデータに関す
る情報が格納されます。スナップショットリポジトリ仮想ディスクは、仮想ディ
スクコピーのソース仮想ディスクにもターゲット仮想ディスクにもなれません。
ある時点のイメージが作成される基となる仮想ディスクはソース仮想ディスクと
呼ばれ、このソース仮想ディスクは、ストレージアレイ内の標準仮想ディスクで
ある必要があります。
スナップショット仮想ディスクを、仮想ディスクコピーのソース仮想ディスクと
して選択できます。スナップショット仮想ディスクを仮想ディスクコピーのソー
ス仮想ディスクとして使用すると、ストレージアレイの
I/O
に大きな影響なく
バックアップを行うことができます。ただし、いくらかの
I/O
処理リソースはコ
ピー操作用に使用されます。
スナップショット仮想ディスク機能と仮想ディスクのコピー機能を共に使用する
ことによって、同じストレージアレイ上にデータをバックアップしたり、スナップ
ショット仮想ディスク上のデータを元のソース仮想ディスクに復元したりできます。