Owners Manual
システムについて 19
ライトバックキャッシュ
ライトバックキャッシュは、キャッシュが書き込みデータを受信すると直ちに、書き込み操作で完
了信号がホストの
OS
に送信されるという結果になるキャッシュ方法です。ターゲット物理ディス
クは、コントローラのパフォーマンスを高めるために、適切なタイミングでデータを受信します。
ライトバックキャッシュが有効になっているデュアルアクティブコントローラ構成では、完了ス
テータスがホストイニシエータに発行される前に、書き込みデータは常にセカンドコントローラの
キャッシュにコピーされます。ライトバックはデフォルトで有効です。
ライトスルーキャッシュ
ライトスルーキャッシュは、完了ステータスがホストの
OS
に返される前にデータが物理ディスク
に書き込まれるというキャッシュ方法です。電源障害によるデータ損失の可能性が低くなるため、
ライトスルーキャッシュはライトバックキャッシュよりも安全だと考えられています。キャッシュ
ミラーリングが無効に設定されたり、バッテリーがなかったり、またはバッテリーに障害が発生す
ると、
RAID
コントローラは自動的にライトスルーに切り替わります。ライトスルーキャッシュを
使用すると、パフォーマンスが低下します。
メモ:キャッシュミラーリングとライトキャッシュは、ユーザーによる設定の変更ができません。
電源ユニットと冷却ファンの機能
お使いの
RAID
エンクロージャは、
2
台の内蔵、ホットプラグ対応電源ユニット
/
冷却ファンモ
ジュールをサポートします。温度の上昇を確実に防ぐには、両方のモジュールを取り付ける必要が
あります。各モジュールには、
2
台の別々の冷却ファンが搭載されています。エンクロージャの過
熱を防ぐには、冷却ファンの少なくとも
3
台が動作している必要があります。
警告:電源ユニット / 冷却ファンモジュールは、電源が入っているエンクロージャから 5 分間以内な
ら取り外すことができます。5 分を超えると、エンクロージャは本体やコンポーネントの損傷を防ぐ
ために自動的にシャットダウンする場合があります。
電源ユニット
/
冷却ファンモジュールは、エンクロージャの電源を切らずに交換できます。
モジュールの取り外しと取り付けの詳細については、
69
ページの「電源ユニット
/
冷却ファンモ
ジュールの取り外しと取り付け」を参照してください。
電源ユニット
/
冷却ファンモジュールの機能と
LED
インジケータを
図
1-7
に示します。
表
1-5
には、
LED
インジケータの説明の一覧を示します。