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78 仮想ディスクコピー
仮想ディスクのコピーを使用する理由には、次のようなものがあります。
•
アクセス改善のためにデータをコピーする
—
仮想ディスクに対するスト
レージ要求が変わることにより、同じストレージアレイ内の、容量が大きい
ドライブを使用しているディスクグループの仮想ディスクにデータをコピー
することが必要になる場合があります。アクセス領域を大きくするために
データをコピーする場合には、容量が大きい物理ディスクにデータを移動し
ます(たとえば
61 GB
から
146 GB
へ)。
•
スナップショット仮想ディスクをソース仮想ディスクに復元する
—
仮想
ディスクのコピー機能を使用して、まずスナップショット仮想ディスクから
データを復元し、それから、そのデータを元のソース仮想ディスクにコピー
することができます。
•
バックアップコピーを作成する
—
仮想ディスクのコピー機能により、同一
ストレージアレイ内の
1
つの仮想ディスク(ソース仮想ディスク)から別の
仮想ディスク(ターゲット仮想ディスク)にデータをコピーすることで、仮
想ディスクのバックアップを作成できます。これにより、ホストの書き込み
動作に対してソース仮想ディスクが利用できない時間が最小限に抑えられま
す。その後、ターゲット仮想ディスクを、ソース仮想ディスクのバックアッ
プとして使用したり、システムテスト用のリソースとして使用したり、テー
プドライブなど別のメディアへのデータのコピー用に使用することができ
ます。
メモ : バックアップコピーからデータを回復する — ホスト対仮想ディスクのマッ
ピングの編集機能を使用して、上記で説明したバックアップ仮想ディスクからデー
タを回復することができます。マッピングオプションにより、元のソース仮想ディ
スクをそのホストからアンマップし、同じホストにバックアップ仮想ディスクを
マップできます。
MSCS
共有ディスク用仮想ディスクコピーの作成
Microsoft Cluster Server
(
MSCS
)共有ディスク用に仮想ディスクコピーを
作成するには、まず、仮想ディスクのスナップショットを作成し、次に、スナッ
プショット仮想ディスクを仮想ディスクコピーのソースとして使用します。
メモ : スナップショット仮想ディスクを使用せずに、MSCS 共有ディスク用に仮想
ディスクコピーを直接作成しようとすると、
The operation cannot
complete because the selected virtual disk is not
a source virtual disk candidate
(選択された仮想ディスクは
ソース仮想ディスク候補ではないため、操作を完了できません)というエラー
メッセージが表示されます。
メモ : スナップショット仮想ディスクを作成する際、スナップショット仮想
ディス
クはクラスタ内の
1
つのノードにのみマップしてください。スナップショット
仮想
ディスクをホストグループまたはクラスタ内の両方のノードにマップした場合、
両方
のノードがデータに同時にアクセスすることにより、データが破損する可能性があ
ります。