Deployment Guide
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付録
—
負荷バランス
サブセット付き最小のキューの深さ
サブセット付き最小のキューの深さポリシーは、最小
I/O
または最小要求ポリ
シーとも呼ばれています。このポリシーは、キューに入っている未処理の
I/O
要
求が最も少ないデータパスへ、次の
I/O
要求を送信します。このポリシーでは、
I/O
要求は単にキュー内のコマンドとなります。コマンドの種類またはコマンド
に関連するブロックの数は考慮されません。
サブセット付き最小のキューの深さポリシーでは、大きいブロック要求と小さ
いブロック要求が同等に扱われます。選択されるデータパスは、仮想ディスク
を所有する
RAID
コントローラモジュールのパスグループに含まれるパスの
1
つです。
サブセット付き最小パス加重
サブセット付き最小パス加重ポリシーでは、仮想ディスクへの各データパスに加
重ファクターを割り当てます。
I/O
要求は、加重値が最も低いパスを経由して、
仮想ディスクを所有する
RAID
コントローラモジュールへ送信されます。仮想
ディスクへの複数のデータパスの加重値が同じ場合は、加重値が同じパスの間で
サブセット付きラウンドロビンのパス選択ポリシーを使用して、
I/O
要求が送信さ
れます。サブセット付き最小パス加重の負荷バランスポリシーは、
Linux
オペ
レーティングシステムではサポートされません。
Windows Server 2008 オペレーティングシステムでの負荷バランスポリ
シーの変更
MD3000i
シリーズストレージアレイでの負荷バランスは、
Windows Server
2008
およびそれ以降のオペレーティングシステムのバージョンでのみ使用でき
ます。次のいずれかを使用して、デフォルトのサブセット付きラウンドロビンか
ら負荷バランスポリシーを変更できます。
•
デバイスマネージャ
•
ディスクの管理
Windows Server 2008
デバイスマネージャを使って負荷バランスポリシーを変
更するには、次の手順を実行します。
1
ホストのデスクトップで
マイコンピュータ
を右クリックして、
管理
を選択
し、
コンピュータの管理
ダイアログを開きます。
2
デバイスマネージャ
をクリックして、ホストに接続されているデバイスの
一覧を表示します。
3
負荷バランスポリシーを設定するマルチパスディスクデバイスを右クリック
して、
プロパティ
を選択します。
4
MPIO
(マルチパス
I/O
)タブで、このディスクデバイスに設定する負荷バ
ランスポリシーを選択します。