Owners Manual
Table Of Contents
- はじめに
- 計画:ストレージアレイについて
- 計画: RAID コントローラモ ジュール
- プランニング:MD3200 シリーズス トレージアレイの用語および概念
- 設定:概要
- 設定: ストレージアレイについて
- 設定:イベントモニタ
- 設定:ホストについて
- 設定:ディスクグループおよび仮 想ディスク
- 設定:プレミアム機能 - スナッ プショット仮想ディスク
- 設定:プレミアム機能 - 仮想 ディスクコピー
- 設定:プレミアム機能 - 高性能 層へのアップグレード
- 設定:Linux の Device Mapper Multipath
- 管理:ファームウェアのダウン ロード
- 管理:アレイコンポーネントの取 り付け
- 管理:ファームウェアインベン トリ
- 管理:システムインタフェース
- トラブルシューティング: スト レージアレイソフトウェア
- トラブルシューティング:お使い のアレイ
- 作業にあたっての注意
- ストレージアレイ 起動エラーのトラブルシュー ティング
- 通信喪失のトラブルシューティング
- 外部接続のトラブルシューティング
- 電源装置 / 冷却ファンモジュールのトラブル シューティング
- アレイ冷却問題のトラブルシューティング
- 拡張エンクロージャ管理モジュールのトラブル シューティング
- RAID コントローラモジュールのトラブル シューティング
- ハードディスクドライブのトラブルシュー ティング
- アレイおよび拡張エンクロージャ 接続のトラブ ルシューティング
- 濡れたストレージアレイのトラブルシューティ ング
- 損傷したアレイのトラブルシューティング
- RAID コントローラモジュールのトラブル シューティング
- 困ったときは
- 索引

プランニング:MD3200 シリーズストレージアレイの用語および概念 39
RAID レべルの使用
最良のパフォーマンスを確実にするため、システムの物理ディスク作成時には
最適な
RAID
レベルを選択する必要があります。お使いのディスクアレイにお
ける最適な
RAID
レベルは次の事柄に依存します。
•
ディスクアレイ内の物理ディスクの数
•
ディスクアレイ内の物理ディスクの容量
•
データへの冗長アクセスの必要性(フォールトトレランス)
•
ディスクパフォーマンスの要件
RAID 0
RAID 0
では特に、データの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを扱
う際に、ディスクストライピングを使用して高いデータスループットが実現し
ます。
RAID 0
は、データをセグメントに分割し、各セグメントを別々の物理
ディスクに書き込みます。
I/O
負荷を多くの物理ディスク間に分散することに
より、パフォーマンスが大幅に向上されます。どの
RAID
レベルよりも優れた
パフォーマンスを提供しますが、
RAID 0
にはデータの冗長性がありません。
ひとつの物理ディスクに障害が発生するとすべてのデータが失われることから、
このオプションは、重要ではないデータ用にのみ選択します。
RAID 0
の適用
例には、ビデオ編集、画像編集、印刷前アプリケーション、または広い帯域幅
を必要とするアプリケーションのすべてが含まれます。
RAID 1
RAID 1
ではディスクミラーリングを使用し、
1
台の物理ディスクに書き込まれ
るデータが同時に別の物理ディスクにも書き込まれます。この
RAID
レベルは、
素早いパフォーマンス、最大のデータ可用性を提供し、最大のディスクオーバー
ヘッドがあります。
RAID 1
は、小規模データベースや、その他大容量を必要と
しないアプリケーションに推奨されます。
RAID 1
は、完全なデータ冗長性を提
供します。例えば、会計、給与計算、財務アプリケーションなどです。
RAID 5
RAID 5
では、すべての物理ディスクにまたがるパリティおよびストライピン
グデータ(分散パリティ)が使用され、特に小さなランダムアクセスを対象に
高いデータスループットとデータの冗長性が実現します。これは用途の広い
RAID
レベルで、通常の
I/O
サイズが小さく、ファイル、アプリケーション、
データベース、ウェブ、
E-
メール、ニュース、およびインターネットサーバー
など、読み取りアクティビティが多いマルチユーザー環境に適しています。