Dell PowerVault MD3260i Series Storage Arrays 導入ガイド
メモ、注意、警告 メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明してい ます。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2013 Dell Inc. 無断転載を禁じます。 本書に使用されている商標:Dell™、Dell のロゴ、Dell Boomi™、Dell Precision™、OptiPlex™、Latitude™、PowerEdge™、PowerVault™、 PowerConnect™、OpenManage™、EqualLogic™、Compellent™、KACE™、FlexAddress™、Force10™、Venue™ および Vostro™ は Dell Inc. の商標です。Intel®、Pentium®、Xeon®、Core® および Celeron® は米国およびその他の国における Intel Corporation の登録商 標です。AMD® は Advanced Micro Devices, Inc.
目次 1 はじめに......................................................................................................................................7 システム要件..........................................................................................................................................................7 管理ステーションの必要条件....................................................................................................................... 7 ストレージアレイについて..........................................................
WINS サーバーを使用する場合...................................................................................................................26 Linux ホストのセットアップ.............................................................................................................................. 26 DHCP の使用................................................................................................................................................... 26 静的 IP アドレスの使い方...........................................................
手順 8:(オプション)帯域内管理をセットアップする............................................................................ 42 8 付録 — インターネット記憶域ネームサービスの使用............................................ 45 9 付録 — 負荷バランシング.................................................................................................. 47 Windows 負荷バランスポリシー........................................................................................................................47 サブセット付きラウンドロビン..........................................................
はじめに 1 本ガイドには、Dell PowerVault MD3260i ストレージアレイ導入に際しての情報が記載されています。導入に際 して、以下の手順があります。 • ハードウェアの取り付け • Modular Disk Storage Manager (MD Storage Manager)のインストール • 初期システム設定 その他、システム要件、ストレージアレイの構成、ユーティリティに関する情報が記載されています。 メモ: 製品マニュアルの詳細については、support.jp.dell.
ストレージアレイに接続されている 1 台または複数のホストサーバーは、ストレージアレイ上のデータにア クセスできます。どのパスが 1 つだけ失われても(ホストサーバーポートの障害などにより)、ストレージ アレイに保存されているデータへのアクセスが全面的に失われることがないように、ホストとストレージア レイの間に複数の物理パスを確立することも可能です。 ストレージアレイは、次で実行されている MD Storage Manager で管理されます。 • • ホストサーバー — ホストサーバーシステムでは、MD Storage Manager とストレージアレイは SAS 接 続を経由して管理リクエストとイベント情報を通信します。 管理ステーション — 管理ステーションでは、MD Storage Manager はストレージアレイ管理ポートへの イーサネット接続、またはホストサーバーへのイーサネット接続を経由してストレージアレイと通信 します。イーサネット接続は SAS 接続を使って管理ステーションとストレージアレイの間で管理情 報をやりとりします。 MD Storage Manager を使用して、ストレージ
ハードウェアの取り付け 2 本ガイドを使用する前に、次の手順を確認するようにしてください。 • 『Getting Started Guide』(はじめに) — ストレージアレイに付属の 『Getting Started Guide』 (はじめ に)には、システムの初期セットアップを設定するための情報が記載されています。 • 『Dell PowerVault MD3260/3260i/3660i/3660f/3060e Storage Arrays Administrator's Guide』(Dell PowerVault MD3260/3260i/3660i/3660f/3060e ストレージアレイ管理者ガイド)— 管理者ガイドには、ストレージソリ ューションについて、設定を始める前に知っておくべき重要な概念が記載されています。 support.dell.
• 直接接続構成(イーサネットスイッチ不使用) • ネットワーク接続(SAN)構成(イーサネットスイッチ使用) 冗長および非冗長構成 非冗長構成は、単一のホストからストレージアレイまでのパスをのみを提供する構成です。この種類の構成 は、重要でないデータストレージにのみ推奨されます。障害が発生したか取り外されたケーブル、障害が発 生した HBA、または 障害が発生したか取り外された RAID コントローラモジュールによるパスの障害は、ホ ストが ストレージアレイのストレージにアクセスできなくなる原因になります。 冗長性は、個別のデータパスをホストとストレージアレイ間にインストールすることによって確立され、こ のとき各パスはストレージアレイに設置されている 2 台の RAID コントローラモジュールのうちいずれか 1 つに設定されます。両方の RAID コントローラモジュールがストレージアレイ内のすべてのディスクにアク セスできることから、冗長性により、パスに障害が発生した場合でも、ホストがデータにアクセスできない という事態を回避できます。 直接接続構成 ホストサーバーのイーサネットポートを、ストレー
図 1.
図 2.
図 3.
と呼ばれます。IP SAN を使用することによって、PowerVault MD3260i シリーズストレージアレイは、最大 64 個のホストを同時にサポートすることができます。この設定は、シングルパスのデータ設定をサポートしま す。 次の図は、ネットワークを通じて RAID コントローラモジュールに接続された(複数のセッションを使用)最 大で 64 台のスタンドアロンサーバーを示しています。ホストがネットワークへの 2 つめのイーサネット接 続を有することによって、各ホストへ 2 つの独立した物理パスがあることになり、1 つのパスに障害が発生し た場合でも、冗長性を確保することができます。 14
図 4.
PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャのケーブル接続 PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを追加することにより、PowerVault MD3260i シリーズストレージアレ イの容量を拡張することができます。物理ディスクのプールを、最大 2 つの拡張エンクロージャを使用する ことにより、最大で 120 台(プレミアム機能アクティベーションで有効にする場合は 180 台)の物理ディスク を使用するよう拡張することができます。 メモ: MD3060e 拡張エンクロージャのホットプラグは推奨されません。アレイエンクロージャの電源を 入れる前に、すべての MD3060e 拡張エンクロージャに電源を入れてください。PowerVault MD Series に 役立つビデオ、およびその他リソースについては、dell.
MD Storage Manager のインストール 3 Dell PowerVault MD シリーズのリソースメディアには、Linux および Microsoft Windows 両方のオペレーティン グシステムのソフトウェアとドライバが含まれています。 メディアのルートには、ソフトウェアへの変更、アップデート、修正、パッチおよびその他 Linux および Windows オペレーティングシステムに重要なデータに関する readme.txt ファイルが入っています。また、 readme.
モジュラーディスク設定ユーティリティ PowerVault MD 設定ユーティリティ(MDCU)では、管理と iSCSI ホストポートの設定、iSCSI モジュラーディ スクストレージアレイのセッション作成を一括して行うことができます。PowerVault MDCU を使用して、ス トレージアレイに接続されている各ホストサーバーで iSCSI を設定することをお勧めします。 グラフィカルインストール(推奨) MD Storage Manager で、ストレージアレイを設定、管理、監視します。MD Storage Manager をインストール するには、次の手順に従います。 1. PowerVault MD シリーズリソースメディアを挿入します。 オペレーティングシステムによって異なりますが、インストーラは自動的に起動することがあります。 インストーラが自動的に起動しない場合は、インストールメディアのルートディレクトリ(またはダウ ンロードしたインストーライメージ)に移動し、md_launcher.
11. 必要に応じて、ストレージアレイと同時に購入したプレミアム機能を有効にします。プレミアム機能を 購入した場合は、ストレージアレイに同梱されているアクティベーションカードを参照してください。 メモ: MD Storage Manager インストーラは、お使いのストレージアレイを動作させるために必要なド ライバ、ファームウェア、およびオペレーティングシステムのパッチ / ホットフィックスを自動的 にインストールします。これらのドライバおよびファームウェアは、dell.com/support からも入手可 能です。これに加えて、ユーザー特有のストレージアレイに必要な追加設定および / またはソフト ウェアについて、dell.
PowerVault MD ストレージマネージャのアップグレード 新しいバージョンの PowerVault MD Storage Manager へアップグレードするには、古いバージョンをアンイン ストールしてから、(「MD Storage Manager のアンインストール」 を参照)「MD Storage Manager のインスト ール」 の指示に従い新しいバージョンをインストールします。 20
インストール後のタスク 4 ストレージアレイを初めて使用する場合は、使用前に次に示す順序で一連の初期設定タスクを完了してくだ さい。以下のタスクは、MD Storage Manager を使用して実行します。 メモ: DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を使用しない場合は、管理ステーションを使用した初 期設定を、ストレージアレイと同じ物理サブネット上で行う必要があります。さらに、初期設定中にネ ットワークアダプタを最低 1 つストレージアレイのデフォルト管理ポート(192.168.128.101 または 192.168.128.
iSCSI 設定ワークシート IPv4 設定 — ワークシート および IPv6 設定 — ワークシート は、設定作業に役立ちます。ホストサーバーおよ びストレージアレイの IP アドレスを一箇所に記録しておくことにより、その後の設定をよく早く効率的に行 うことができます。 『 Guidelines For Configuring Your Network For iSCSI』(iSCSI 用ネットワーク設定のガイドライン)には、Windows および Linux 環境での一般的なネットワーク設定に関するガイドラインが記載されています。ワークシート に記入する前に、ガイドラインの内容を確認するようお勧めします。 ストレージアレイの iSCSI の設定 次の項では、ストレージアレイ上での iSCSI の設定が順番に説明されています。作業を始める前に、お使いの ホストサーバーまたはストレージアレイの環境では各手順をどこで行うかを理解することが重要です。 以下の表には、iSCSI 設定の具体的な各手順とそれをどこで行うのかが示されています。 表 1.
PowerVault MDCU の機能は次のとおりです。 • ストレージアレイの設定 • ホストの設定 ストレージアレイの設定 ホスト iSCSI イニシエータと iSCSI ベースのストレージアレイ間で通信するためには、IP アドレスや認証方法 などの情報を使用して設定を行う必要あります。iSCSI イニシエータは、設定済みのストレージアレイとの接 続を行うため、最初にストレージアレイを iSCSI イニシエータが使用できるよう設定する必要があります。 このユティリティでは、設定するストレージアレイの管理ポートへのネットワークアクセスが必要です。的 確に機能しているネットワークのインフラを確保してから、ストレージアレイの設定を行います。ストレー ジアレイの設定が既に完了している場合は、手順を省略して直接ホスト設定に進むことができます。 この設定手順は基本的に次の手順で行います。 1. 設定のための利用可能なストレージアレイを検出する。 2. 設定するストレージアレイを選択する。 3. ストレージアレイ名とパスワードを設定する。 4.
• • • • ホストに複数のネットワークインタフェースがある場合、各ネットワークインタフェースで個別のサ ブネットを使用することを推奨します。 デュアルコントローラ(二重)構成における冗長性の確保のため、各ホストネットワークインタフェ ースが両方のストレージアレイコントローラに接続されるように設定されていることを確認します。 最適な負荷バランシングを行うため、iSCSI トラフィックに使用される各ホストネットワークインタフ ェースが、各ストレージアレイコントローラに接続するよう設定されていることを確認します。 各ホストネットワークインタフェースが、ストレージアレイコントローラ ごとに iSCSI セッションを 1 つのみ確立することを推奨します。 メモ: ユーティリティは、利用可能なホストネットワークインタフェースおよびストレージアレイの iSCSI ホストポートとの接続に基づいて、可能な限りホスト接続のガイドラインに従おうとします。 PowerVault MDCU を使用したストレージアレイの設定 PowerVault MDCU を使用して iSCSI ベースのストレージアレイを設定するには、次の手順
5 iSCSI 用のネットワーク設定のガイドライン 本項には、ネットワーク環境の構築およびホストサーバーとストレージアレイの iSCSI ポートで使用する IP アドレスの設定に必要なガイドラインが記載されています。特定のネットワーク環境には、ここに示される 手順とは異なる手順や追加の手順が必要なことがあるため、システム管理者の指示を受けてからこのセット アップを実行してください。 Microsoft Windows ホストのセットアップ Windows ホストネットワークをセットアップするには、ストレージアレイに接続されている各 iSCSI ポートの IP アドレスおよびネットマスクを設定する必要があります。具体的な手順は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー、静的 IP アドレス方式、DNS(Domain Name System)サーバーまたは WINS (Windows Internet Name Service)サーバーのいずれを使用しているかにより異なります。 メモ: サーバーの IP アドレスは、ストレージアレイの管理ポート、および iS
DNS サーバーの使い方 静的 IP アドレス指定を使用する場合: 1. コントロールパネル で、ネットワーク接続またはネットワークと共有センター を選択して、ネットワー ク接続の管理 をクリックします。 2. 設定するネットワーク接続を右クリックし、次に プロパティ を選択します。 3. 一般 タブ(ローカルエリア接続の場合)または ネットワーク タブ(その他すべての接続の場合)で、 インターネットプロトコル(TCP/IP) を選択し、プロパティ をクリックします。 4. DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する を選択するか、または優先および代替 DNS サーバーの IP アドレスを入力し、OK をクリックします。 WINS サーバーを使用する場合 静的 IP アドレス指定を使用する場合 メモ: DHCP サーバーを使用して WINS サーバーの IP アドレスを割り当てる場合は、WINS サーバーのア ドレスをユーザーが追加する必要はありません。 1. コントロールパネル で ネットワーク接続 を選択します。 2.
NETWORKING=yes HOSTNAME=mymachine.mycompany.com 2. 設定ファイルを目的の接続に合わせて編集します(Red Hat Enterprise Linux の場合は /etc/sysconfig/ network-scripts/ifcfg-ethX、SUSE Enterprise Linux の場合は /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth-idXX:XX:XX:XX:XX)。 BOOTPROTO=dhcpm また、IP アドレスとネットマスクが定義されていないことを確認します。 3. 次のコマンドを使用してネットワークサービスを再起動します。 /etc/init.d/network restart 静的 IP アドレスの使い方 静的 IP アドレスを使用する場合(root ユーザーのみ): 1. /etc/sysconfig/network ファイルを次のように編集します。 NETWORKING=yes HOSTNAME=mymachine.mycompany.com GATEWAY=255.255.255.0 2.
MD Storage Manager のアンインストール 6 Windows からの MD Storage Manager のアンインストール Microsoft Windows Server 2008 を除く Microsoft Windows オペレーティングシステ ムからの MD Storage Manager のアンインストール プログラムの変更 / 削除 機能を使用して、Microsoft Windows Server 2008 を除く Microsoft Windows オペレーテ ィングシステムから Modular Disk Storage Manager をアンインストールします。Microsoft Windows Server 2008 から、Modular Disk Storage Manager をアンインストールするには、以下の手順に従います。 1. コントロールパネル から プログラムの追加または削除 をダブルクリックします。 2. プログラムの一覧から Dell MD3260i ストレージソフトウェアを選択します。 3.
Modular Disk Storage のアンインストール 3. アンインストール ウィンドウで 次へ をクリックし、画面の指示に従います。 4. はい を選択してシステムを再起動し、完了 をクリックします。 Linux からの MD Storage Manager のアンインストール デフォルトでは、PowerVault MD Storage Manager は、/opt/dell/mdstoragemanager ディレクトリにインストール されています。インストール中に別のディレクトリを使用した場合は、そのディレクトリに移動してからア ンインストールを開始します。 1. 2. インストールディレクトリから、Dell MD Storage ソフトウェアのアンインストール ディレクトリを開き ます。 Uninstall Dell MD Storage Software.exe ファイルを実行します。 3.
付録 — iSCSI の手動設定 7 次の項では、ストレージアレイ上での iSCSI の設定が順番に説明されています。作業を始める前に、お使いの ホストサーバーまたはストレージアレイの環境では各手順をどこで行うかを理解することが重要です。 以下の表には、iSCSI 設定の具体的な各手順とそれをどこで行うのかが示されています。 Microsoft または Linux の iSCSI イニシエータを使用し PowerVault MD Storage Manager を使用してストレー てホストサーバーで行う手順 ジアレイで行う手順 手順 1: ストレージアレイを検出する 手順 2: ストレージアレイの iSCSI ポートを設定する 手順 3: iSCSI イニシエータからターゲットの検出を 行う 手順 4: ホストアクセスを設定する 手順 5:(オプション)ストレージアレイの CHAP 認証 を設定する 手順 6:(オプション)ホストサーバーの CHAP 認証を 設定する 手順 7: ホストサーバーからストレージアレイに接続 する 手順 8: (オプション)帯域内管理をセットアップす る 手順 1: ストレ
ストレージアレイの自動検出 1. MD Storage Manager を起動します。 これがセットアップする最初のストレージアレイである場合は、新規ストレージアレイの追加 ウィンド ウが表示されます。 2. 自動 を選択し、OK をクリックします。 検出が完了したら、確認画面が表示されます。検出プロセスが完了するまで数分かかる場合があります。 検出プロセスが完了する前に、検出の状態ウィンドウをを閉じると、検出プロセスがキャンセルされま す。 3. 閉じる をクリックして、画面を閉じます。 ストレージアレイの手動検出 1. MD Storage Manager を起動します。 これが最初にセットアップするストレージアレイである場合は、新規ストレージアレイの追加 ウィンド ウが表示されます。 2. 手動 を選択し、OK をクリックします。 3. 帯域外管理 を選択し、iSCSI ストレージアレイコントローラのホストサーバー名または IP アドレスを入 力します。 4. 追加 をクリックします。 これで帯域外管理が正常に設定されました。 5.
タスク 目的 等のストレージのエンタープライズ管理コンソール に(E-メールで)通知する。 ストレージアレイの設定 仮想ディスクを作成し、これをホストにマッピング する。 手順 2: ストレージアレイの iSCSI ポートを設定する デフォルトでは、ストレージアレイの iSCSI ポートは次のように設定されています(IPv4 設定)。 コントローラ 0、ポート 0: IP: 192.168.130.101 サブネットマスク: 255.255.255.0 ポート: 3260 コントローラ 0、ポート 1: IP: 192.168.131.101 サブネットマスク: 255.255.255.0 ポー ト: 3260 コントローラ 0、ポート 2: IP: 192.168.132.101 サブネットマスク: 255.255.255.0 ポート: 3260 コントローラ 0、ポート 3: IP: 192.168.133.101 サブネットマスク: 255.255.255.0 ポート: 3260 コントローラ 1、ポート 0: IP: 192.168.130.102 サブネットマス ク: 255.255.
手順 3:iSCSI イニシエータからターゲットの検出を行う この手順では、ホストサーバーへのストレージアレイ上で、 iSCSI ポートを識別します。以下のセクション (Microsoft Windows または Linux)からお使いのオペレーティングシステムに合った手順を選択します。 Windows Server 2003 または Windows Server 2008 GUI バージョンの場合 1. スタート→ プログラム→ Microsoft iSCSI イニシエータ の順、または、スタート→ すべてのプログラム→ 管理ツール→ iSCSI イニシエータ の順にクリックします。 2. 検出 タブをクリックします。 3. ターゲットポータル で、追加 をクリックし、ストレージアレイの iSCSI ポートの IP アドレスまたは DNS 名を入力します。 4. iSCSI ストレージアレイがカスタム TCP ポートを使用している場合には、ポート 番号を変更します。 デフォルトは 3260 です。 5.
リソースメディアに収録されているサンプルファイルを使用する場合は、次の手順に従います。 1. デフォルトの /etc/iscsi/iscsid.conf ファイルに任意の別名を付けて保存します。 2. 適切なサンプルファイルをメディアの /linux/etc から /etc/iscsi/iscsid.conf にコピーします。 3. サンプルファイルの名前を iscsid.conf に変更します。 4. /etc/iscsi/iscsid.conf ファイルで以下のエントリを編集します。 a) node.startup = manual の行を変更するか、無効になっていることを確認します。 b) node.startup = automatic の行を変更するか、有効になっていることを確認します。 これで、起動時にサービスが自動的に開始します。 c) 次のコマンドを実行して、タイムアウト値が 30 に設定されているか確認します。 node.session.timeo.replacement_timeout = 30 d) /etc/iscsi/iscsid.
CHAP 認証についての理解 CHAP について チャレンジハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)は、ストレージアレイ(ターゲット)がホストサーバー の iSCSI イニシエータを認証するという、オプションの iSCSI 認証方法です。2 種類の CHAP がサポートされ ています。 • ターゲット CHAP • 相互 CHAP ターゲット CHAP ターゲット CHAP では、ストレージアレイは、CHAP シークレットを使用してホストサーバーの iSCSI イニシ エータからのすべてのアクセス要求を認証します。ターゲット CHAP 認証を設定するには、ストレージアレ イで CHAP シークレットを入力してから、ホストサーバーの各 iSCSI イニシエータが、ストレージへのアクセ スがある度に入力したシークレットを送信するよう設定します。 相互 CHAP ターゲット CHAP の設定に加えて、ストレージアレイと iSCSI イニシエータの両方が相互認証する相互 CHAP を設定することができます。相互 CHAP を設定するには、iSCSI イニシエータを、接続を確立するためにスト レージアレイがホ
手順 5: ストレージアレイの CHAP 認証を設定する(オプショ ン) いずれの CHAP も設定しない場合は、この手順は省略し、 「手順 7: ホストサーバーからターゲットストレージ アレイへの接続」 に進みます。 メモ: 相互 CHAP 認証を設定する場合は、最初にターゲット CHAP を設定する必要があります。 iSCSI 設定において、ターゲットという語は常にストレージアレイを指します。 ストレージアレイのターゲット CHAP 認証の設定 1.
す。CHAP シークレット をクリックして CHAP シークレットの入力 ウィンドウを表示します。このウ ィンドウを使用して、CHAP シークレットを定義します。 メモ: CHAP シークレットを削除するには、ホストイニシエータを削除し、追加しなおす必要がありま す。 手順 6:ホストサーバーの CHAP 認証を設定する(オプショ ン) 手順 5: 「ストレージアレイでの CHAP 認証の設定(オプション)」で、CHAP 認証を設定した場合は、次の手 順を行います。設定しなかった場合は、手順 7:「ホストサーバーからターゲットストレージアレイに接続」 に進みます。 お使いの OS(Windows または Linux)に対応する手順を以下から選んでください。 Windows Server 2008 GUI バージョンの場合 1. スタート → プログラム → Microsoft iSCSI イニシエータ の順または スタート→ すべてのプログラム→ 管理ツール → iSCSI イニシエータ の順にクリックします。 2. 相互 CHAP 認証を使用しない場合は、手順 4 に進みます。 3.
Windows Server 2008 Core バージョンの場合 1. iSCSI イニシエータサービスを自動開始するように設定します(まだ設定されていない場合)。 sc \\ config msiscsi start= auto 2. iSCSI サービスを開始します(必要に応じて)。 sc start msiscsi 3. 相互 CHAP 認証を使用しない場合は、手順 5 に進みます。 4. ストレージアレイ用に入力した相互 CHAP シークレットを入力します。 iscsicli CHAPSecret 5. ターゲットの検出中にストレージアレイに設定したターゲットポータルを削除します。 iscsicli RemoveTargetPortal 6.
05.com.dell:powervault.123456discovery.sendtargets.auth.password_in = test1234567890 GUI を使用する SUSE Linux Enterprise Server SP3 の場合 1. デスクトップ→ YaST→ iSCSI イニシエータ の順にクリックします。 2. サービスの開始 をクリックし、次に 起動時 を選択します。 3. 検出されたターゲット を選択し、検出 を選択します。 4. ポートの IP アドレスを入力します。 5. 次へ をクリックします。 6. ログインされていない任意のターゲットを選択し、ログイン をクリックします。 7. 次のいずれか 1 つを選択します。 – CHAP 認証を使用しない場合は、認証なし を選択して、手順 8 に進みます。 または – CHAP 認証を使用する場合は、CHAP ユーザー名およびパスワードを入力します。相互 CHAP を有 効にするには、 相互 CHAP を選択して、ユーザー名およびパスワードを入力します。 8.
7. OK をクリックします。 ストレージアレイコントローラのフェイルオーバーをサポートするには、ホストサーバーは、各コント ローラの iSCSI ポートに最低 1 つ接続している必要があります。フェイルオーバーターゲットとして確 立するストレージアレイの各 iSCSI ポートで、手順 3 から手順 8 を繰り返します。ターゲットポータルア ドレスは、接続した各ポートで異なります。 メモ: さらに多くのマルチパス I/O スループットを有効にするには、ホストサーバーを、各コントロ ーラの iSCSI ポートの両方に接続する必要があります(可能な場合は、別のホスト側 NIC から)。 各コントローラの各 iSCSI ポートで、手順 3 から手順 7 を繰り返します。デュプレックス PowerVault MD3260i 設定を使用している場合は、コントローラ間で、LUN を分散させる必要があります。 ターゲット タブの ステータス フィールドには、接続中 で表示されます。 8.
ターゲットに対するアクティブなセッションを表示するには、次のコマンドを使用します。 iscsicli SessionList ストレージアレイコントローラのフェイルオーバーをサポートするには、ホストサーバーは、各コント ローラの iSCSI ポートに最低 1 つ接続している必要があります。 フェイルオーバーターゲットとして確 立するストレージアレイの各 iSCSI ポートで手順 3 を繰り返します。Target_ Portal_Address は、 接続した各ポートで異なります。 PersistentLoginTarget は、システムが再起動するまで、ターゲットへのログインを開始しませ ん。ターゲットへのログインを即実行するには、PersistentLoginTarget を LoginTarget と入れ 替えます。 メモ: 前の手順で使用されるコマンドの詳細については、『Microsoft iSCSI Software Initiator 2.x User’s Guide』(Microsoft iSCSI ソフトウェアイニシエータ 2.
6.
8 付録 — インターネット記憶域ネームサービ スの使用 Microsoft Windows iSCSI 環境でのみサポートされているインターネット記憶域ネームサービス(iSNS)サーバ ーによって、各個別のストレージアレイを手動で特定のイニシエータおよびターゲット IP アドレスで設定す る必要性がなくなります。その代わりに、 iSNS が自動的に環境内にあるすべての iSCSI デバイスを検出、管 理、設定します。 インストールと設定を含む iSNS の詳細については、microsoft.
付録 — 負荷バランシング 9 Windows 負荷バランスポリシー マルチパスドライバは、仮想ディスクへの I/O パスを特定の RAID コントローラモジュールを通じて選択しま す。マルチパスドライバが新たな I/O を受けると、ドライバは、仮想ディスクを有する現在の RAID コントロ ーラモジュールへのパスを見つけようとします。パスが見つからない場合、マルチパスドライバは、仮想デ ィスクの所有権を 2 番目の RAID コントローラモジュールへ移行させます。仮想ディクスを有する RAID コン トローラモジュールへのパスが複数ある場合は、負荷バランスポリシーを選択して、どのパスが I/O をプロセ スするかを決定できます。負荷バランスポリシー設定の際に複数のオプションを持つことによって、複数の ホストインタフェースが同時設定される際に、I/O パフォーマンスを最適化することができます。 次の負荷バランスポリシーのいずれか 1 つを選択して、I/O パフォーマンスを最適化できます。 • サブセット付きラウンドロビン • サブセット付き最小のキューの深さ サブセット付きラウンドロビン サブセッ
Windows Server 2008 のデバイスマネージャオプションを使用した負荷バランスポ リシーの変更 1. ホストのデスクトップの マイコンピュータ を右クリックし 管理 を選択します。 コンピュータの管理 ウィンドウが表示されます。 2. デバイスマネージャ をクリックして、ホストに接続されているデバイスの一覧を表示します。 3. 負荷バランスポリシーを設定するマルチパスディスクデバイスを右クリックして、プロパティ を選択し ます。 MPIO タブから、このディスクデバイスに設定する負荷バランスポリシーを選択します。 4. Windows Server 2008 ディスクの管理オプションを使用した負荷バランスポリシー の変更 1. ホストのデスクトップの マイコンピュータ を右クリックし 管理 を選択します。 コンピュータの管理 ウィンドウが表示されます。 2. ディスクの管理 をクリックして、ホストに接続されている仮想ディスクの一覧を表示します。 3. 負荷バランスポリシーを設定する仮想ディスクを右クリックして、プロパティ をクリックします。 4.
図 5.
10 付録 — Linux での iSCSI サービスの停止と開 始 Linux 環境で、iSCSI サービスを手動で停止するには、ストレージアレイとホストサーバーの間の並行処理を 維持するために特定の手順を実行する必要があります。 1. すべての I/O 処理を停止します。 2. 関連付けられたすべてのファイルシステムをマウント解除します。 3. 次のコマンドを実行して、iSCSI サービスを停止します。 /etc/init.
11 IPv4 の設定 — ワークシート メモ: 複数のホストサーバーを使用するためにスペースが足りない場合は、複数のシートを使用してくだ さい。 静的 IP アドレス(ホストサ サブネット A ーバー) (NIC ごとに異なっている 必要があります) デフォルトゲートウェイ iSCSI ポート 1 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 2 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 3 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 4 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ .
静的 IP アドレス(ホストサ サブネット A ーバー) (NIC ごとに異なっている 必要があります) デフォルトゲートウェイ iSCSI ポート 0、入 ___ . ___ . ___ . ___ 力0 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 0、入 ___ . ___ . ___ . ___ 力1 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 0、入 ___ . ___ . ___ . ___ 力2 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 0、入 ___ . ___ . ___ . ___ 力3 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート cntrl 0 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ .
12 IPv6 の設定 — ワークシート メモ: 複数のホストサーバーを使用するためにスペースが足りない場合は、複数のシートを使用してくだ さい。 ホスト iSCSI ポート 1 ホスト iSCSI ポート 2 リンクローカル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ リンクローカル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ ルータブル IP ア ドレス ___ . ___ . ___ . ___ ルータブル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ サブネットプレ フィックス ___ . ___ . ___ . ___ サブネットプレフィックス ___ . ___ . ___ . ___ ゲートウェイ ___ . ___ . ___ . ___ ゲートウェイ ___ . ___ . ___ .
ルータブル IP アドレス 2 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルーター IP アドレス ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ iSCSI コントローラ 0、入力 1 IP アドレス FE80: 0000: 0000 : 0000: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 1 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 2 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルーター IP アドレス ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ iSCSI コントローラ 0、入力 2 IP アドレス FE80: 0000: 0000 : 0000: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 1
iSCSI コントローラ 1、入力 3 IP アドレス FE80: 0000: 0000 : 0000: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 1 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 2 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルーター IP アドレス ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ 57