Dell EMC PowerVault MD3400 および MD3420 シ リーズストレージアレイ 導入ガイド
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2012 - 2018 すべての著作権は Dell Inc. またはその子会社にあります。Dell、EMC、およびその他の商標は Dell Inc.またはその子会社の商標です。その他の商標 は、それぞれの所有者の商標である可能性があります。 2018 - 01 Rev.
目次 1 はじめに...........................................................................................................................................................5 システム要件........................................................................................................................................................................ 5 管理ステーションの要件.................................................................................................................................................
お使いのシステムのサービスタグの位置..............................................................................................................................
1 はじめに 本ガイドには、Dell PowerVault MD3400 および Dell PowerVault MD3420 ストレージアレイの導入についての情報が記載されています。導入手順に は次が含まれます。 • ハードウェアの取り付け • Modular Disk Storage Manager(MDSM)ソフトウェアのインストール • 初期システム設定 その他、システム要件、ストレージアレイの構成、ユーティリティに関する情報が記載されています。 メモ: 製品マニュアルの詳細については、「関連マニュアル」の項を参照してください。 MDSM を使用することにより、管理者は最適な可用性のためにストレージアレイを設定および監視することができます。PowerVault MD シリーズのリソ ースメディアに収録されている MDSM のバージョンは、Dell PowerVault MD3400 および Dell PowerVault MD3420 の両システム、およびそれ以前の PowerVault MD シリーズストレージアレイの管理に使用することができます。MDSM には、Microsoft Wi
ストレージアレイに接続されている 1 台または複数のホストサーバーが、ストレージアレイ上のデータにアクセスできます。ホストサーバーポートの障害などに よるひとつのパスの損失がストレージアレイ上のデータへのアクセス損失につながらないように、ホストとストレージアレイの間に複数の物理パスを確立する ことも可能です。 ストレージアレイは、次で実行されている MDSM によって管理されます。 • ホストサーバー — ホストサーバーシステムでは、MDSM とストレージアレイは、帯域内または帯域外の接続を使用して、管理要求とイベント情報の 通信を行います。 • 管理ステーション — 管理ステーションでは、MDSM はストレージアレイ管理ポートへのイーサネット接続、またはホストサーバーへのイーサネット接続 を経由してストレージアレイと通信します。イーサネット接続は、管理ステーションとストレージアレイ接続間で管理情報をやりとりします。 MDSM を使用することにより、ストレージアレイ内の物理ディスクをディスクグループ、またはダイナミックディスクグループと呼ばれる論理コンポーネントに構 成し、それらのディスクグループを仮
2 ハードウェアの取り付け 本ガイドを使用する前に、マニュアルに記載されている手順を確認するようにしてください。 • 『Getting Started Guide』(はじめに) — お使いのストレージアレイに付属の 『Getting Started Guide』(はじめに)には、システムの初期セットア ップを設定するための情報が記載されています。 • 『Owner's Manual』(オーナーズマニュアル)— 『Owner's Manual』 (オーナーズマニュアル)には、お使いのストレージソリューションをセットアップす るために重要な概念が記載されています。Dell.
ストレージアレイの接続 図 1. RAID コントローラモジュールポート 表 1.
冗長および非冗長構成 非冗長構成では、ホストからストレージアレイへのデータパスが 1 つしか提供されません。このタイプの構成は、重要ではないデータストレージにのみ推奨 されます。ケーブルや RAID コントローラモジュールの故障または取り外しによるパスの障害は、ストレージアレイ上のストレージに対するホストのアクセスが 失われる結果となります。 冗長性は、ホストとストレージアレイ間に複数の個別のデータパスを取り付けることによって確立され、このとき各パスはストレージアレイに取り付けられた 2 台の RAID コントローラモジュールのうち 1 台に接続されます。冗長構成では両方の RAID コントローラモジュールがストレージアレイ内のすべてのディス クにアクセスできることから、パスの障害時におけるデータへのアクセス喪失からホストを保護します。 シングル RAID コントローラ構成 次の図は、それぞれが 1 台の RAID コントローラモジュールにしか接続されていない 2 台および 4 台のホストを示しています。ホストはストレージ容量を共 有できますが、冗長パスがないため、1 つのパスに障害が発生すると、そのパス上
図 3.
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図 6.
図 7.
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図 10.
図 11.
図 12. シングル拡張のケーブル配線図 図 13.
MD1200 シリーズ拡張エンクロージャをお使いの MD3400 シリーズアレイに接続するには、次の手順を実行します。 1 サポートされている SAS ケーブル(MiniSAS HD 側)を MD3400 シリーズストレージアレイの SAS 出力ポート 0 に接続します。 2 SAS ケーブルのもう一方の端を 、MD1200 シリーズのエンクロージャ管理モジュール (EMM)のうち 1 台の入力ポートに接続します。 3 MD 1200 拡張エンクロージャをさらに追加するには、追加の拡張エンクロージャを 1 台目の拡張エンクロージャにデイジーチェーン接続します。 以前に構成された PowerVault MD1200 シリーズ拡張エンクロージ ャでの拡張 注意: 以前 PERC H800 アダプタに接続されていた PowerVault MD1200 シリーズ拡張エンクロージャが PowerVault MD シリーズストレー ジアレイの拡張エンクロージャとして使用される場合、拡張エンクロージャの物理ディスクが再初期化され、データが失われます。拡張を行う前 に、拡張エンクロージャ上の全データをバックアップ
新しい PowerVault MD1200 シリーズ拡張エンクロージャでの拡張 次の手順を実行して、PowerVault MD3400 または PowerVault MD3420 シリーズストレージアレイに新しい PowerVault MD1200 シリーズ拡張エン クロージャを接続します。 1 拡張エンクロージャを追加する前に、ストレージアレイソフトウェアがインストールされており、最新状態であることを確認します。詳細については、 Dell.
3 PowerVault MD ストレージソフトウェアのインストール Dell EMC PowerVault MD シリーズのリソースメディアには、Linux および Microsoft Windows 両方のオペレーティングシステムのソフトウェアとドライバが 含まれています。 メディアのルートには、ソフトウェアへの変更、アップデート、修正、パッチおよびその他 Linux および Windows オペレーティングシステムに重要なデータに 関する readme.txt ファイルが入っています。また、readme.txt ファイルには、文書アクセスへの要件、メディアのソフトウェアバージョンに関する情報、およ びソフトウェアを実行するためのシステム要件が記載されています。 Dell EMC PowerVault システムでサポートされているハードウェアとソフトウェアの詳細については、Dell.
グラフィカルインストール(推奨) MD Storage Manager ソフトウェアは、ストレージアレイを設定、管理、監視します。MD ストレージソフトウェア をインストールするには、次の手順を実 行します。 1 PowerVault MD シリーズリソースメディアを挿入します。 オペレーティングシステムによって異なりますが、インストーラは自動的に起動することがあります。インストーラが自動的に起動しない場合は、インス トールメディアのルートディレクトリ(またはダウンロードしたインストーライメージ)に移動し、md_launcher.
サイレントインストール Windows システムでのサイレントインストール Windows システムでサイレントインストールを実行するには、次の手順に従います。 1 インストールメディアまたはイメージの windows フォルダにある custom_silent.properties ファイルを、ホストサーバー上の書き込み可能な場所に コピーします。 2 custom_silent.properties ファイルを修正して、使用する機能、モデル、およびインストールのオプションを反映した後、ファイルを保存します。 3 custom_silent.properties ファイルが希望する特定のインストールを反映するよう修正されたら、コマンド mdss_install.exe –f \ custom_silent.
4 MD Storage ソフトウェアのアンインストール Windows からの MD Storage ソフトウェアのアンインストー ル 1 コントロールパネル から、プログラムの追加と削除 をダブルクリックします。 2 プログラムの一覧から MD Storage ソフトウェア を選択します。 3 変更と削除 をクリックします。 アンインストール完了 ウィンドウが表示されます。 4 画面の指示に従います。 5 はい を選択してシステムを再起動し、完了 をクリックします。 Windows Server GUI バージョンからの MD ストレージソフトウェア のアンインストール 1 コントロールパネル から、プログラムと機能 をダブルクリックします。 2 プログラムの一覧から MD Storage ソフトウェア を選択します。 3 アンインストールと変更 をクリックします。 アンインストール完了 ウィンドウが表示されます。 4 画面の指示に従います。 5 はい を選択してシステムを再起動し、完了 をクリックします。 Windows Server Core バージョンからの
インストール時に別のディレクトリを使用した場合は、アンインストールの手順を開始する前にそのディレクトリに移動してください。 2 インストールディレクトリから、Uninstall Dell MD Storage Software ディレクトリを開き、Uninstall Dell MD Storage Software.
5 Load balancing(負荷バランシング) 負荷分散ポリシー マルチパスドライバは、特定の RAID コントローラモジュール経由の仮想ディスクへの I/O パスを選択します。処理する新たな I/O をマルチパスドライバが 受信すると、ドライバは、仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけようとします。仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけられない場合、マルチパスドライバは、仮想ディスクの所有権を 2 番目の RAID コントローラモジュールへ移 行させます。仮想ディクスを所有する RAID コントローラモジュールへのパスが複数ある場合は、負荷分散ポリシーを選択して、どのパスが I/O をプロセス するかを決定することができます。複数の負荷分散ポリシー設定用オプションにより、混在ホストインタフェースの設定時における I/O パフォーマンスの最 適化が可能になります。 メモ: 負荷バランスポリシーの詳細については、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルとアップデートを参照してください。 次の負荷分散ポリシーのいずれか 1
Windows Server オペレーティングシステムでの負荷バランスポリシー の変更 PowerVault MD シリーズストレージアレイとの負荷バランスは、次のいずれかを使用することによって、サブセット付きラウンドロビン(デフォルト)で実現で きます。 • デバイスマネージャ • ディスク管理 Windows Server デバイスマネージャを使用した負荷バランスポリシーの変更 Windows Server のデバイスマネージャを使用して負荷バランスポリシーを変更するには、次の手順を実行します。 1 マイコンピュータ を右クリックし、 管理 を選択して コンピュータの管理 ダイアログボックスを開きます。 2 デバイスマネージャ をクリックして、ホストに接続されているデバイスの一覧を表示します。 3 負荷バランスポリシーを設定するマルチパスディスクデバイスを右クリックして、プロパティ を選択します。 4 MPIO タブで、このディスクデバイスに設定する負荷バランスポリシーを選択します。 Windows Server ディスク管理を使用した負荷バランスポリシーの変更 ディスク管理を使用
6 困ったときは トピック: • デルへのお問い合わせ • お使いのシステムのサービスタグの位置 デルへのお問い合わせ デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複数提供しています。アクティブなインターネット接続がない場合は、ご購入時の納 品書、梱包内容明細書、請求書、またはデル製品カタログで連絡先をご確認いただけます。これらのサービスは国および製品によって異なり、お住まい の地域では一部のサービスがご利用いただけない場合があります。デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問 い合わせいただけます。 1 Dell.