Owners Manual
114 設定:ディスクグループおよび 仮想ディスク
ホットスペアドライブ保護
ホットスペア物理ディスクは、
RAID
レベル
1
、または
RAID
レベル
5
ディスク
グループで発生した物理ディスク障害に対する追加のデータ保護のために使用す
ることができます。物理ディスクに障害が発生した時にホットスペア物理ディス
クが利用可能であると、
RAID
コントローラモジュールが冗長データを使用して
障害の発生した物理ディスクからホットスペア物理ディスクへデータを再構築し
ます。障害が発生した物理ディスクを物理的に交換したら、ホットスペアから交
換された物理ディスクへのコピーバック操作が行われます。
ストレージアレイ内にセキュアなディスクグループとセキュリティ対応のディスク
グループがある場合、ホットスペア物理ディスクは、ディスクグループのセキュリ
ティ機能に一致する必要があります。例えば、セキュリティ非対応物理ディスク
は、セキュアなディスクグループのホットスペアとしては使用できません。
メモ:
セキュリティ対応ディスクグループには、セキュリティ対応ホットスペア物理
ディスクが推奨されます。セキュリティ対応物理ディスクがない場合、セキュリティ
非対応の物理ディスクをホットスペア物理ディスクとして使用できます。ディスクグ
ループをセキュリティ対応グループとしておくためには、セキュリティ非対応ホット
スペア物理ディスクをセキュリティ対応物理ディスクと交換する必要があります。
非セキュアディスクグループのホットスペアとしてセキュリティ対応物理ディス
クを選択した場合、非セキュアディスクグループのホットスペアとしてセキュリ
ティ対応物理ディスクが使用されていることを示すダイアログボックスが表示さ
れます。
ディスクグループ用のエンクロージャロスプロテクションは利用可否は、ディス
クグループを構成する物理ディスクの位置によって異なります。障害の発生した
物理ディスクと、ホットスペア物理ディスクの位置が原因でエンクロージャロス
プロテクションが損失される場合があります。エンクロージャロスプロテクショ
ンに影響が出ないことを確実にするため、コピーバック処理を開始するには障害
が発生したディスクを交換する必要があります。
ホットスペア物理ディスクが障害の発生した物理ディスクを自動的に引き継いだ
ため、障害の発生した物理ディスクの交換中も仮想ディスクは引き続きオンライ
ンで、アクセス可能です。
エンクロージャロスプロテクション
エンクロージャロスプロテクションはディスクグループの属性です。エンクロー
ジャロスプロテクションは、ひとつの拡張エンクロージャで通信がすべて損失さ
れた場合に、ディスクグループの仮想ディスク上データへのアクセス性を保証し
ます。通信の損失例としては、拡張エンクロージャへの電源損失や
RAID
コント
ローラモジュール両方に障害が発生した、などがあります。
注意:
エンクロージャロスプロテクションは、ディスクグループ内で物理ディスクが
すでに故障している場合は保証されません。この場合、拡張エンクロージャへのアク
セス損失、およびそのために発生するディスクグループ内の別の物理ディスクへのア
クセス損失は、二重の物理ディスク障害およびデータ損失を引き起こします。