Owners Manual
設定:プレミアム機能 — リモートレプリケーション 193
注意:
プライマリストレージアレイとセカンダリストレージアレイ間の再同期化が開
始された後で通信が切断されると、データ損失が生じる可能性があります。再同期化
が不完全になることでセカンダリストレージアレイが使用不可能になる場合があるほ
か、非同期化の中断によって両方のアレイのデータ整合性が損なわれることがありま
す。
仮想ディスクの自動再同期化
自動再同期化を選択すると、プライマリ仮想ディスクを所有する
RAID
コント
ローラモジュールは、通信の回復後ただちにリモートレプリケーションペアの
データの再同期化を自動的に開始します。
メモ:
自動再同期化を選択すると、進行中の再同期化が中断された場合にデータ損
失が生じる可能性があります。プライマリ仮想ディスクとリモート仮想ディスク間
の通信が回復した後は、別の再同期化が自動的に開始されるので、データ整合性が
損なわれるおそれがあります。
自動再同期化が設定されている場合は、セカンダリ仮想ディスクを書き込み一貫
性グループに追加できません。したがって、再同期化プロセス時には書き込み一
貫性は保持されません。グループ全体が
最適
ステータスになるまで、書き込み順
序には一貫性がありません。
仮想ディスクの手動再同期化
手動再同期化を選択した場合は、プライマリ仮想ディスクとリモート仮想ディス
ク間の通信が回復した後で、リモートレプリケーションのデータ転送を手動で再
同期化し、再開させる必要があります。次の理由から、手動再同期化がすべての
リモートレプリケーションに対する設定として推奨されます。
•
再同期化を開始するときを決定できるので、
I/O
パフォーマンスに対する影
響を管理しやすく、また軽減することが可能になります。
•
災害回復時には、手動再同期化を行うことで有効なデータを取得できる可能
性が高くなります。
•
セカンダリ仮想ディスクが書き込み一貫性グループにある場合に手動再同期
化を行うと、書き込み順序が保持されます。
プライマリ仮想ディスクとセカンダリ仮想ディスク間の役割の反転
仮想ディスク間の役割を反転させると、セカンダリ仮想ディスクがプライマリ仮
想ディスクの役割に昇格し、プライマリ仮想ディスクがセカンダリ仮想ディスク
の役割に降格します。リモート仮想ディスクレプリケーションのプライマリ仮想
ディスクに障害が発生した場合、プライマリ仮想ディスクとセカンダリ仮想ディ
スクの役割を反転させて、復元した仮想ディスクにデータを転送することができ
ます。
注意:
仮想ディスクコピーの実行中に、セカンダリ仮想ディスクとプライマリ仮想
ディスクの役割を反転させると、データアクセスが失われる可能性があります。役割
の反転は成功しても、仮想ディスクコピーは失敗し、再スタートできなくなります。