Owners Manual
182 設定:プレミアム機能 — リモートレプリケーション
セカンダリ仮想ディスクの選択
注意:
レプリケートされた仮想ディスクのペアを作成すると、プライマリ仮想ディス
クとセカンダリ仮想ディスクの間で、セカンダリ仮想ディスク上のすべての既存デー
タを上書きし、ディスクに読み取り専用アクセスを設定するプロセスが開始されま
す。セカンダリ仮想ディスクに既存のデータが存在する場合は、ディスクへのすべて
の
I/O
を停止し、データをバックアップして、セカンダリ仮想ディスクにマウントさ
れたファイルシステムをすべてアンマウントしてから、レプリケートされた仮想ディ
スクのペアを作成してください。
1
リモートストレージアレイとプライマリ仮想ディスクを選択します。
2
セカンダリ仮想ディスクの選択
(リモートレプリケーションの作成)
ウィ
ザードで、セカンダリ仮想ディスクを選択します。
メモ:
セカンダリ仮想ディスクの容量は、プライマリ仮想ディスクの容量以
上であることが必要です。
3
次へ
をクリックします。
書き込みモードの設定
(リモートレプリケーションの作成)
ウィザードが表
示されます。
182
ページの「書き込みモードの設定」
に進みます。
書き込みモードの設定
ストレージアレイのセカンダリホストポートは、レプリケートされた仮想ディス
クペアのプライマリ仮想ディスクとセカンダリ仮想ディスク間でのデータの同期
化用に予約されています。リモートレプリケーションには、同期的または非同期
的な書き込みを設定できます。
•
同期モードでは、データがセカンダリストレージアレイに正常にコピーされ
た後、プライマリ仮想ディスクの
RAID
コントローラモジュールからホスト
ストレージアレイに
I/O
完了メッセージが送信されます。同期モードは、災
害時にセカンダリストレージアレイからデータを完全にリカバリできる可能
性が高くなるので、優先的な動作モードとなります。ただし、同期レプリ
ケーションモードでは、長距離のデータ送信が行われる場合にホストの
I/O
パフォーマンスが低下することがあります。
•
非同期モードでは、データがセカンダリストレージアレイに正常にコピーさ
れる前に、プライマリストレージアレイの
RAID
コントローラモジュールか
らホストストレージアレイに
I/O
完了メッセージが送信されます。非同期
モードでは、ホストの
I/O
パフォーマンスは向上しますが、データがセカン
ダリ仮想ディスクに正常に書き込まれる保証はなく、また、書き込み要求が
開始された順序どおりに、セカンダリ仮想ディスクに対する書き込み要求が
実行される保証もありません。非同期モードでは、書き込み一貫性グループ
オプションを使用するかどうかも指定できます。書き込み一貫性グループを
使用すると、セカンダリ仮想ディスクは、プライマリ仮想ディスクの
RAID
コントローラが開始した順序で書き込み要求を受信します。セカンダリ仮想
ディスクを書き込み一貫性グループに追加することもできます。