Owners Manual
210 設定:Linux の Device Mapper Multipath
制限事項および既知の問題
• no_path_retry
機能または
queue_if_no_path
機能が設定されている特
定のエラー状態では、アプリケーションがハングすることがあります。これ
らの状態を解決するには、影響を受ける各マルチパスデバイスで次のコマン
ドを入力する必要があります。
dmsetup message [device] 0 "fail_if_no_path"
[device]
はマルチパスデバイスの名前です(例として、
mpath2;
はパス
を指定するものではありません)
•
ボリュームがアンマウントされる前に
Device Mapper
デバイスが削除され
た場合、
I/O
がハングすることがあります。
• scsi_dh_rdac
モジュールが
initrd
に含まれていない場合、デバイスの検出
速度が遅くなり、
syslog
にバッファ
I/O
エラーメッセージが表示されるこ
とがあります。
• I/O
がアクティブな間にホストサーバーまたはストレージアレイを再起動す
ると、
I/O
がハングすることがあります。ホストサーバーまたはストレージ
アレイは、ストレージアレイに対するすべての
I/O
を停止してからシャット
ダウンまたは再起動する必要があります。
• MD3600i
シリーズアレイでは、障害の発生したパスが復旧した後で、フェイ
ルバックが自動的に行われないことがあります。これは、再スキャンを強制
実行しなければ、ドライバがデバイスを自動検出できないからです。
rescan_dm_devs
コマンドを実行して、ホストサーバーの再スキャンを強制
実行します。この操作により、障害の発生したパスでフェイルバックが可能
になります。
•
ホストシステムが大量の
I/O
を処理しているときは、フェイルバック速度が
遅くなることがあります。この問題は、ホストサーバーの
プロセッサ使用
率が非常に高い場合にも悪化します。
rescan_dm_devs
デルが提供するスクリプト。ホスト SCSI バスの再
スキャンを強制的に実行し、必要に応じてマルチパ
スデバイスを集合させます。次の場合に使用しま
す。
• LUN
が動的にホストにマップされる。
•
新しいターゲットがホストに追加される。
•
ストレージアレイのフェイルバックが必要であ
る。
表 14-1. Device Mapper コマンド (続き)
コマンド 説明