Owners Manual
プランニング:MD3600f シリーズストレージアレイの用語および 概念 43
RAID
レベルはそれぞれ異なるパフォーマンスと保護を提供します。アプリケー
ションのタイプ、アクセス、フォールトトレランス、および保存するデータに基
づいて
RAID
レベルを選択する必要があります。
ストレージアレイは
RAID
レベル
0
、
1
、
5
、
6
、および
10
をサポートします。
ディスクグループで使用できる物理ディスクの最大数は
RAID
レベルによって異
なります。
•RAID
レべル
0
、
1
、および
10
で
192
台
•RAID
レベル
5
および
6
で
30
台
RAID レべルの使い方
最良のパフォーマンスを確実にするため、システムの物理ディスク作成時には最
適な
RAID
レベルを選択する必要があります。お使いのディスクアレイにおける
最適な
RAID
レベルは次の事柄に依存します。
•
ディスクアレイ内の物理ディスクの数
•
ディスクアレイ内の物理ディスクの容量
•
データへの冗長アクセスの必要性(フォールトトレランス)
•
ディスクパフォーマンスの要件
RAID 0
RAID 0
では特に、データの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを扱う
際に、ディスクストライピングを使用して高いデータスループットが実現します。
RAID 0
は、データをセグメントに分割し、各セグメントを別々の物理ディスク
に書き込みます。
I/O
負荷を多くの物理ディスク間に分散することにより、パ
フォーマンスが大幅に向上されます。どの
RAID
レベルよりも優れたパフォーマ
ンスを提供しますが、
RAID 0
にはデータの冗長性がありません。ひとつの物理
ディスクに障害が発生するとすべてのデータが失われることから、このオプショ
ンは、重要ではないデータ用にのみ選択します。
RAID 0
の適用例には、ビデオ
編集、画像編集、印刷前アプリケーション、または広い帯域幅を必要とするアプ
リケーションのすべてが含まれます。
RAID 1
RAID 1
ではディスクミラーリングを使用し、
1
台の物理ディスクに書き込まれる
データが同時に別の物理ディスクにも書き込まれます。この
RAID
レベルは、素
早いパフォーマンス、最大のデータ可用性を提供し、最大のディスクオーバー
ヘッドがあります。
RAID 1
は、小規模データベースや、その他大容量を必要と
しないアプリケーションに推奨されます。
RAID 1
は、完全なデータ冗長性を提
供します。例えば、会計、給与計算、財務アプリケーションなどです。