Owners Manual
プランニング:MD3600f シリーズストレージアレイの用語および 概念 47
ディスクグループ操作
RAID レベルの移行
要件に応じて、ひとつの
RAID
レベルから別のレベルへ移行することができます。
例えば、
RAID 5
セットに変換することによって、ストライプセット(
RAID 0
)
にフォールトトレランス特性を追加することができます。
MDSM
は、適切な
RAID
レベルの選択に役立つ、
RAID
属性に関する情報を提供します。
RAID
レベ
ルのマイグレーションはシステムの稼動中でも再起動することなく行えるので、
データの可用性を維持できます。
セグメントサイズのマイグレーション
セグメントサイズとは、ストレージアレイが、仮想ディスク内の次の物理ディスク
にデータを書き込む前に、単一の物理ディスク上に書き込むデータの量(
KB
単位)
を指します。セグメントサイズに有効な値は、
8 KB
、
16 KB
、
32 KB
、
64 KB
、
128 KB
、
256 KB
、および
512 KB
です。
セグメントサイズの動的マイグレーションは、任意の仮想ディスクのセグメントサ
イズの変更を可能にします。デフォルトのセグメントサイズは、仮想ディスクが作
成される時に
RAID
レベルや予期される使用量といった要因に基づいて設定されま
す。セグメントサイズの使用量が要件に合わない場合は、デフォルト値(
128 KB
)
を変更することができます。
セグメントサイズの変更を考慮する際、制限に対する異なるアプローチが
2
つの
シナリオで説明されます。
• I/O
アクティビティがセグメントサイズを超える場合、セグメントサイズを
増加させて、ひとつの
I/O
に必要なディスクの数を減らすことができます。
データベースやストレージ環境に複数のユーザーがアクセスしている時は特
に、ひとつの要求に対してひとつの物理ディスクを使用することによって、
他の要求に対処するためのディスクを解放することになります。
•
単一ユーザーが大型
I/O
環境(マルチメディアアプリケーションのストレー
ジなど)で仮想ディスクを使用する場合、ひとつの
I/O
要求を単一のデータ
ストライプ(セグメントサイズをデータストレージに使用されるディスクグ
ループ内の物理ディスクの数で掛けたもの)で対処することでパフォーマン
スを最適化できます。この場合、ひとつの要求に対して複数の物理ディスク
が使用されますが、各物理ディスクに対するアクセス回数は
1
回です。
仮想ディスク容量の拡張
仮想ディスクを設定する時、保存されるデータの量に基づいて容量を選択します
が、
空き容量をディスクグループに追加することによって、標準仮想ディスクの
容量を増やす必要がある場合があります。これにより、新しい仮想ディスク用に、
または既存の仮想ディスクの拡張用により多くの未使用領域を作成できます。