Owners Manual
プランニング:MD3600f シリーズストレージアレイの用語および 概念 55
スナップショットとディスクコピーの併用
同じストレージアレイにデータをバックアップするため、またはスナップショッ
ト仮想ディスクのデータをもとのソース仮想ディスクに復元するため、
スナップ
ショット仮想ディスク
と
仮想ディスクコピー
プレミアム機能を同時に使用する
ことができます。
次の方法で仮想ディスクからデータをコピーできます。
•
データのポイントインタイムスナップショットを撮る(オンライン)
•
仮想ディスクコピーを使用してデータを別の仮想ディスクにコピー(オフラ
イン)
スナップショット仮想ディスクを、仮想ディスクコピーのソース仮想ディスクと
して選択できます。この設定は、ストレージアレイの
I/O
に全く影響することな
く完全なバックアップが可能になることから、スナップショット仮想ディスク機
能を利用するための最も良い方法のひとつです。
スナップショットリポジトリ仮想ディスクは、仮想ディスクコピーのソース仮想
ディスク、またはターゲット仮想ディスクとしては使用できません。ソース仮想
ディスクを仮想ディスクコピーのターゲット仮想ディスクとして選択した場合、
そのソース仮想ディスクに関連付けられているスナップショット仮想ディスクす
べてを無効化する必要があります。
マルチパスソフトウェア
マルチパスソフトウェア(フェイルオーバードライバとも呼ばれます)は、ホス
トサーバーとストレージアレイ間の冗長データパスの管理を提供するホストー
サーバ内のソフトウェアです。
マルチパスソフトウェアは、
1
つの仮想ディスクに対して複数のパスがあること
を認識し、そのディスクへの優先パスを確立します。優先パス内のコンポーネン
トのいずれかに障害が発生すると、ストレージアレイが中断されることなく動作
し続けるように、マルチパスソフトウェアは
I/O
要求の経路を自動的に代替パス
に変更します。
メモ:
マルチパスソフトウェアは MD3600f シリーズリソースメディアに収録され
ています。
優先および代替コントローラとパス
優先コントローラとは、仮想ディスクまたはディスクグループの所有者として指
定された
RAID
コントローラモジュールです。優先コントローラは、仮想ディス
クが作成される時に
MDSM
によって自動的に選択されます。仮想ディスクの優
先
RAID
コントローラモジュール所有者は、作成後に変更することができます。
ホストがひとつの
RAID
コントローラモジュールに接続されているだけの場合、
ホストがアクセスできる
RAID
コントローラモジュールに優先所有者を手動で割
り当てる必要があります。