Owners Manual
56 プランニング:MD3600f シリーズストレージアレイの用語および 概念
次の場合、仮想ディスクの所有権は優先コントローラからセカンダリコントロー
ラ(代替コントローラとも呼ばれます)に移行されます。
•
物理的に取り外された
•
ファームウェアをアップデート中
•
代替コントローラへのフェイルオーバーの原因となったイベントに関与
ディスクまたはホストサーバーのいずれかにアクセスするために優先
RAID
コン
トローラモジュールによって使用されるパスは、優先パスと呼ばれ、冗長パスは
代替パスと呼ばれます。障害によって優先パスにアクセスできなくなった場合、
ストレージアレイは自動的に代替パスを使用してデータにアクセスします。これ
が発生すると、エンクロージャステータス
LED
が橙色に点滅します。
仮想ディスク所有権
MDSM
は仮想ディスクを自動的に構築し、表示するために使用できます。
MDSM
は、ディスクグループにストライピングするため、最適設定を使用しま
す。仮想ディスクは、作成されると代替
RAID
コントローラモジュールに割り当
てられます。このデフォルトの割り当ては、
RAID
コントローラモジュールの作
業負荷バランシングのための簡単な手段です。
所有権は、実際の使用に基づいて後から変更することが可能です。仮想ディスク
の所有権を手動で調整しなかった場合、ひとつのコントローラが負荷のほとんど
を担い、別のコントローラがアイドル状態となる可能性があります。ディスクグ
ループ内の仮想ディスクの数を制限してください。ディスクグループに複数の仮
想ディスクがある場合は、次を考慮してください。
•
同じディスク グループ内における各仮想ディスクの他の仮想ディスクへの影
響。
•
各仮想ディスクの使用パターン。
•
仮想ディスクにより、使用量が高くなる時間帯が違う。
負荷バランシング
負荷バランスポリシーは、
I/O
処理にどのパスが使用されるかを決定します。負
荷バランスポリシーを設定するいくつかのオプションにより、混合したホストイ
ンタフェースが設定されている場合の
I/O
パフォーマンスを最適化することがで
きます。
次の負荷バランスポリシーのいずれか
1
つを選択して、
I/O
パフォーマンスを最
適化できます。