Deployment Guide
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負荷分散
負荷分散ポリシー
マルチパスドライバは、特定の RAID コントローラモジュール経由の仮想ディスクへの I/O パスを選択しま
す。処理する新たな I/O をマルチパスドライバが受信すると、ドライバは、仮想ディスクを所有する現在の
RAID コントローラモジュールへのパスを見つけようとします。仮想ディスクを所有する現在の RAID コン
トローラモジュールへのパスを見つけられない場合、マルチパスドライバは、仮想ディスクの所有権を 2 番
目の RAID コントローラモジュールへ移行させます。仮想ディクスを所有する RAID コントローラモジュー
ルへのパスが複数ある場合は、負荷分散ポリシーを選択して、どのパスが
I/O をプロセスするかを決定する
ことができます。複数の負荷分散ポリシー設定用オプションにより、混在ホストインタフェースの設定時に
おける I/O パフォーマンスの最適化が可能になります。
メモ: 負荷分散ポリシーについての詳細は、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルとアップ
デートを参照してください。
次の負荷分散ポリシーのいずれか 1 つを選択して、I/O パフォーマンスを最適化します。
• ラウンドロビン
• 最小キュー深度
• 最小パス荷重(Microsoft Windows オペレーティングシステムのみ)
サブセット付きラウンドロビン
サブセット付きラウンドロビンの I/O 負荷分散ポリシーは、仮想ディスクを所有する RAID コントローラモ
ジュールへの各使用可能な各データパスに、I/O 要求を順番にルーティングします。このポリシーは、I/O ア
クティビティにおいて、仮想ディスクを所有する
RAID コントローラモジュールへのすべてのパスを同等に
扱います。セカンダリ RAID コントローラモジューへのパスは所有権が変更されるまで無視されます。ラウ
ンドロビンポリシーの基本的な前提は、データパスが同等であることです。混在ホストがサポートされるこ
とから、データパスの帯域幅またはデータ転送速度が異なる場合があります。
最小キュー深度
最小キュー深度ポリシーは、最小 I/O、または最小要求ポリシーとも呼ばれています。このポリシーは、次
の I/O 要求をキューに入っている未処理の I/O 要求が最も少ないデータパスにルーティングします。このポ
リシーでは、I/O 要求は単にキュー内のコマンドとなります。コマンドの種類、またはそのコマンドに関連
付けられているブロックの数は考慮されません。
最小キュー深度ポリシーでは、大型のブロック要求と小型のブロック要求が同等に扱われます。選択される
データパスは、仮想ディスクを所有する RAID コントローラモジュールのパスグループに含まれるパスの 1
つです。
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