Owners Manual
メモ: 両方の RAID コントローラモジュールが同時に故障すると、エンクロージャはどのエンクロージャコンポーネントに関し
ても、重大、または重大でないイベント警告のいずれも発行できなくなります。
重大でない状態
重大でない状態とは、即時的な故障の原因とはならないイベントまたはステータスですが、ストレージアレイの信頼性を継続する
ために修正する必要があります。重要でないイベントの例には、次が含まれます。
• 電源装置モジュールの 1 台が故障
• 冷却ファンモジュールの 1 台が故障
• 冗長設定内の RAID コントローラモジュールの 1 つが故障
• バッテリが故障、または取り外された
• 冗長仮想ディスク内の物理ディスクが故障
無効なストレージアレイ
RAID コントローラモジュールは、Dell 対応のストレージアレイでのみサポートされます。ストレージアレイへの取り付け後、コント
ローラは一連の検証チェックを実行します。コントローラモジュールがこれらの初期テストを完了し、コントローラが正常に起動さ
れている最中、アレイステータス LED は橙色に常時点灯します。RAID コントローラモジュールが Dell 非対応のストレージアレイを
検出した場合、コントローラは起動しません。無効なアレイがある場合でも、RAID コントローラモジュールはそれを警告するイベ
ントを生成しませんが、アレイステータス LED が橙色に点滅して、障害状態を示します。
ECC エラー
RAID コントローラのファームウェアは、RAID コントローラモジュールが冗長構成であるか否かを問わず、ECC エラーを検出し、単
一ビットの ECC エラーから回復することができます。冗長コントローラが装備されたストレージアレイは、ピアの RAID コントロー
ラモジュールが必要に応じて引き継ぐことができるので、複数ビットの ECC エラーからも回復できます。
RAID コントローラモジュールは、最大 10 個のシングルビットエラー、または最大 3 個のマルチビットエラーが発生するとフェイル
オーバーします。
PCI エラー
ストレージアレイのファームウェアが PCI エラーを検出して回復することができるのは、RAID コントローラモジュールが冗長設定
されている場合のみです。仮想ディスクがキャッシュミラーリングを使用している場合は、そのピア RAID コントローラモジュール
にフェイルオーバーし、それによってダーティーキャッシュのフラッシュが開始されます。
システムのトラブルシューティング 37