Dell PowerVault MD3860i シリーズストレージ アレイ 導入ガイド
メモ、注意、警告 メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法 を説明しています。 警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 著作権 © 2016 Dell Inc. 無断転載を禁じます。この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産 法で保護されています。Dell™、およびデルのロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。 本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2016 - 02 Rev.
目次 1 はじめに...................................................................................................................6 システム要件..........................................................................................................................................6 管理ステーションの必要条件.......................................................................................................... 6 ストレージアレイについて..........................................................................................................
Microsoft Windows ホストのセットアップ........................................................................................29 DHCP サーバーの使い方............................................................................................................... 29 静的 IP アドレスの使い方..............................................................................................................29 DNS サーバーの使い方..................................................................................................................
Windows Server GUI を使用したホストサーバーからのターゲットストレージアレイへの 接続................................................................................................................................................ 43 Windows Server Core バージョンを使用したホストサーバーからのターゲットストレージ アレイへの接続..............................................................................................................................44 Linux Server の場合.............................................................................................................
1 はじめに 本ガイドには、Dell PowerVault MD3860i ストレージアレイの導入についての情報が記載されています。導 入手順には次が含まれます。 • ハードウェアの取り付け • Modular Disk Storage Manager (MD Storage Manager)のインストール • 初期システム設定 その他、システム要件、ストレージアレイの構成、ユーティリティに関する情報が記載されています。 メモ: 製品マニュアルの詳細については、「関連マニュアル」を参照してください。 MD Storage Manager を使用することにより、管理者は最適な可用性のためにストレージアレイを設定およ び監視することができます。PowerVault MD Series シリーズのリソースメディアに収録されている MD Storage Manager のバージョンは、PowerVault MD3860i Series およびその他 PowerVault MD Series ストレ ージアレイ両方の管理に使用することができます。MD Storage Manager は、Microsoft
レイに保存されているデータへのアクセスが全面的に失われることがないように、ホストとストレージアレ イの間に複数の物理パスを確立することも可能です。 ストレージアレイは、次で実行されている MD Storage Manager で管理されます。 • ホストサーバー — ホストサーバーシステムでは、MD Storage Manager とストレージアレイは帯域内接 続または帯域外接続を使用して管理リクエストとイベント情報を通信します。 • 管理ステーション — 管理ステーションでは、MD Storage Manager はストレージアレイ管理ポートへの イーサネット接続、またはホストサーバーへのイーサネット接続を経由してストレージアレイと通信しま す。イーサネット接続はアレイの接続を使って管理ステーションとストレージアレイ間で管理情報をや りとりします。 MD Storage Manager を使用することにより、ストレージアレイ内の物理ディスクをディスクグループおよ びダイナミックディスクプール(DDP)と呼ばれる論理コンポーネントに構成し、それらのディスクグルー プを仮想ディスクに分割することができま
• 『Dell PowerVault MD Series Storage Arrays Administrator's Guide』(Dell PowerVault MD Series ストレ ージアレイ管理者ガイド)— MDSM GUI を使用したシステムの設定および管理についての情報が記載さ れています。 • 『Dell PowerVault MD 34XX/38XX Series Storage Arrays CLI Guide』 (Dell PowerVault MD 34XX/38XX シ リーズストレージアレイ CLI ガイド)— MDSM CLI を使用したシステムの設定および管理についての情 報が記載されています。 • 『Dell PowerVault MD3860i Storage Arrays Deployment Guide』(Dell PowerVault MD3460 ストレージ アレイ導入ガイド)— SAN アーキテクチャでのストレージシステムの導入に関する情報が記載されてい ます。 • 『Dell PowerVault MD Series Support Matrix』 (Del
2 ハードウェアの取り付け 本ガイドを使用する前に、次の手順を確認するようにしてください。 • 『Dell PowerVault MD3460/MD3860i/MD3860f Storage Arrays Getting Started Guide』(Dell PowerVault MD3460/MD3860i/MD3860f ストレージアレイ - はじめに) — ストレージアレイに同梱の 『Getting Started Guide』 (はじめに)には、システムの初期セットアップの設定に関する情報が記載され ています。 • 『Dell PowerVault MD Series Storage Arrays Administrator's Guide』(Dell PowerVault MD シリーズスト レージアレイ管理者ガイド) — 管理者ガイドには、ストレージアレイを設定する前に理解する必要があ る重要な概念についての情報が記載されています。詳細については、dell.
• SAS 拡張ポート(2)— ストレージ容量を追加するために、オプションの PowerVault MD3060e 拡張エ ンクロージャへのストレージアレイの接続を可能にします。1 度に使用できる SAS 出力拡張ポートは 1 個に限定されており、推奨される拡張ポートは、ポート 0 です。 各 PowerVault MD3860i Series ストレージアレイは、最大 2 台の PowerVault MD3060e Series 拡張エンク ロージャを使用することにより、最大 120 台(プレミアム機能のアクティブ化で有効にする場合は 180 台) の物理スロットに拡張できます。 ストレージアレイのケーブル接続 iSCSI インタフェースによって、異なるホストとコントローラ間の設定が可能になります。本章の図では、以 下のカテゴリによってグループ化されています。 • 直接接続構成(イーサネットスイッチ不使用) • ネットワーク接続(SAN)構成(イーサネットスイッチ使用) 整合性構成と非整合性構成 非整合性構成は、単一のホストからストレージアレイまでのパスをのみを提供する構成です。この種類の構
図 1.
図 2.
図 3.
バーを示しています。サーバーの NIC は、1 Gbps の NIC になっており、1 Gbps スイッチのアップリンクポ ートは、10 Gbps となっています。ホストがネットワークへの 2 つめのイーサネット接続を有することによ って、各ホストへ 2 つの独立した物理パスがあることになり、1 つのパスに障害が発生した場合でも、冗長 性を確保することができます。多くの冗長性を確保するため、2 つのスイッチの使用が推奨されていますが、 1 つのスイッチでの構成もサポートされています。 図 4. 2 つの RAID コントローラに接続された 64 台のサーバー リモートレプリケーション リモートレプリケーションとは、ストレージアレイ間のデータのリアルタイムレプリケーションをオンライ ンで提供するストレージアレイプレミアム機能です。次の図は、リモートレプリケーション環境のセットア ップ方法の一例を示しています。リモートレプリケーションの詳細については、dell.
powervaultmanuals で、 『Dell PowerVault MD シリーズ Administrators Guide』 (Dell PowerVault MD シリ ーズ管理者ガイド)を参照してください。 図 5. リモートレプリケーション環境 混合環境 次の図は、ひとつのホストへの SAS 経由の直接接続、直接接続 iSCSI または IP SAN 経由の別のホストへの 接続がある混在構成を示しています。 図 6.
PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャのケーブル接続 PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを追加することにより、PowerVault MD3860i シリーズのストレ ージアレイの容量を拡張することができます。物理ディスクドライブプールは、最大 2 台の拡張エンクロー ジャを使用することにより、最大で 120 台(プレミアム機能のアクティブ化で有効にする場合は 180 台)の 物理ディスクドライブに拡張することができます。 お使いの MD シリーズ高密度 RAID ストレージアレイに MD3060e 拡張エンクロージャを接続するには、次 の図を参照してください。 16
MD3060e 拡張のケーブル配線図 図 7.
図 8. デュアル拡張のケーブル配線図 新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャでの拡張 メモ: MD3060e 拡張エンクロージャのホットプラグは推奨されません。アレイエンクロージャの電源 を入れる前に、すべての MD3060e 拡張エンクロージャに電源を入れてください。PowerVault MD シ リーズに役立つビデオ、およびその他リソースについては、dell.com/PVresources を参照してくださ い。 新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを PowerVault MD3860i シリーズストレージアレイに接 続するには、次の手順を実行してください。 1.
詳細については、dell.com/powervaultmanuals の『Support Matrix』 (サポートマトリクス)を参照し てください。 2. PowerVault MD シリーズのリソースメディアにあるソフトウェアとドライバのパッケージをインスト ールします。 ソフトウェアのインストールに関する詳細は、「MD Storage Manager のインストール」 を参照してく ださい。 3. MD Storage Manager を使用して、RAID コントロールモジュールファームウェアおよび NVSRAM を dell.com/support で入手可能な最新バージョンにアップデートします。 4. アップデートするアレイエンクロージャを選択して、Enterprise Management Window(EMW)から ツール → RAID コントローラモジュールファームウェアのアップグレード の順にクリックします。 5. ストレージアレイに対するすべての I/O 処理を停止し、ストレージアレイに接続されている対象となる ホストシステムの電源を切ります。 6.
MD Storage Manager のインストール 3 Dell PowerVault MD シリーズのリソースメディアには、Linux および Microsoft Windows 両方のオペレーテ ィングシステムのソフトウェアとドライバが含まれています。 メディアのルートには、ソフトウェアへの変更、アップデート、修正、パッチ、および Linux と Windows オペレーティングシステムの両方に適用されるその他の重要なデータが説明されている readme.txt ファイ ルが含まれています。readme.
メモ: 1 アレイにつき 2 個の管理ポート(ポート 0)のみがサポートされます。各 RAID コントローラの 2 番目のポートは予約済みです。 PowerVault MD シリーズのリソースメディアでは、次のインストールオプションが提供されています。 • グラフィカルインストール(推奨) — 推奨インストール手順です。インストーラには、インストールす るコンポーネントのカスタム化を可能にするグラフィカルウィザード駆動のインタフェースが表示され ます。 • コンソールインストール— サポートされている Linux プラットフォームへの X-Window 環境のインスト ールを希望しない Linux ユーザーには、このオプションをお勧めします。 • サイレントインストール — スクリプトインストールの作成を希望するユーザーには、このオプションを お勧めします。 モジュラディスク設定ユーティリティ PowerVault MD Configuration Utility(MDCU)は、iSCSI モジュラーディスクストレージアレイの管理ポー トと iSCSI ホストポートの設定、およびセッション作成に対
メモ: このオプションは、Windows クライアントソフトウェアのインストールに限り適用可能で す。 6. インストール先を確認して、インストール をクリックします。 7. インストールの完了後、プロンプト表示に従ってホストサーバーを再起動します。 8. 再起動の完了時に MDCU が自動的に開始されない場合は、手動で開始します。 a. Windows ベースのオペレーティングシステムでは、スタート → Dell → Modular Disk Configuration Utility の順にクリックします。 b. Linux ベースのオペレーティングシステムでは、デスクトップの Modular Disk Configuration Utility アイコンをダブルクリックします。 9. iSCSI イニシエータを確立します。 10.
./mdss_install.bin –f /custom_silent.properties Linux でのサイレントインストール Linux システムでサイレントインストールを実行するには、次の手順に従います。 メモ: Red Hat Enterprise Linux 6 オペレーティングシステムで、次のスクリプトをルートディレクトリ から実行し、必須パッケージをインストールします。 # md_prereq_install.sh 1. インストールメディアまたはイメージの /linux ディレクトリにある custom_silent.properties ファイ ルを、ホストサーバー上の書き込み可能な場所にコピーします。 2. custom_silent.properties ファイルを修正し、使用する機能、モデル、およびインストールのオプショ ンを反映した後、ファイルを保存します。 3. custom_silent.properties ファイルを修正したら、次のコマンドを実行してインストールを開始します。 ./mdss_install.
4 インストール後のタスク ストレージアレイを初めて使用する場合は、使用前に次に示す順序で一連の初期設定タスクを完了してくだ さい。以下のタスクは、MD Storage Manager を使用して実行します。 メモ: DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を使用しない場合、ストレージアレイと同じ物 理サブネット上で管理ステーションを使用した初期設定を行う必要があります。さらに、初期設定中、 少なくとも 1 つのネットワークアダプタをストレージアレイのデフォルト管理ポート(RAID コントロ ーラ 0 MGMT(ポート 0):192.168.128.101、RAID コントローラ 1 MGMT(ポート 0): 192.168.128.
用語 定義 iSNS(Microsoft Internet Storage Naming Service) 一部の iSCSI デバイスで使用される、検出、管理、設 定を自動化するストレージネームサービスツール。 管理ステーション ホストサーバー / ストレージアレイの構成を管理す るシステム。 ストレージアレイ ホストサーバーによってアクセスされるストレージ データが格納されているエンクロージャ。 ターゲット ホストサーバーにインストールされている iSCSI イ ニシエータからの要求を受け入れ、それに応答する ストレージアレイ上の iSCSI ポート。 フロー制御 データの転送を一時的に停止するメカニズム。 iSCSI 設定ワークシート IPv4 設定 — ワークシート および IPv6 設定 — ワークシート は、設定作業に役立ちます。ホストサーバーお よびストレージアレイの IP アドレスを一箇所に記録しておくことにより、その後の設定をよく早く効率的に 行うことができます。 「iSCSI 用ネットワーク設定のガイドライン」には、Windows および Linux 環境での一般的なネ
Microsoft または Linux の iSCSI イニシエータを使 用してホストサーバーで行う手順 PowerVault MD Storage Manager を使用してスト レージアレイで行う手順 手順 8: (オプション)帯域内管理をセットアップす る メモ: iSCSI の設定では、MDCU (PowerVault Modular Disk Configuration Utility)の使用が推奨され ています。PowerVault MDCU ウィザードが、上で説明された設定手順のガイドとなります。手動での 設定を行う場合は、「付録 — iSCSI の手動設定」を参照してください。 モジュラー型ディスク設定ユーティリティ(MDCU)を使用した自動設定 メモ: PowerVault MDCU がインストールされていない場合は、PowerVault MD シリーズのリソースメ ディアからインストールすることができます。 PowerVault MDCU は、ウィザード方式のインタフェースを使用して、ホストサーバーの iSCSI ネットワー クおよび iSCSI ベースのストレージアレイの設定に対す
のホストは、ストレージアレイを管理するのに使用するのと同じマシンであるか、全く別のネットワーク上 にあるマシンである場合があります。 ユーティリティを実行しているマシンに iSCSI イニシエータがない場合または必要なドライバコンポーネン トがインストールされていない場合、ホストを設定できるオプションは無効になっています。オプションが 無効になっていることを告げるメッセージもユーティリティで表示されます。iSCSI ベースのストレージア レイに接続されていないホストでユーティリティを実行している場合(またはアレイに接続したくない場合) は、メッセージを無視してください。 このタスクには次の手順が含まれます。 1. 接続のための利用可能なストレージアレイを検出する。 2. ストレージアレイを選択する。 3. CHAP シークレットを指定する。 4. ホストのイニシエータがログインに使用する iSCSI ポートを選択する。 5. 複数のアレイを接続するには、手順 2 からの手順を繰り返す。 6.
MDCU は、利用可能なすべてのストレージアレイを自動的に検出します。 2. MD アレイの検出 ウィンドウで、設定する iSCSI ストレージアレイを選択します。 3. 選択されたアレイ ウィンドウで、現在のポートおよびセッションの情報を確認します。 4. 設定ウィザード をクリックして、iSCSI 設定ウィザードを開始します。 5. 設定ウィザード の手順を実行して iSCSI ストレージアレイを設定します。 6. アレイ設定サマリ ウィンドウで、設定内容を確認し、適用します。 7. iSCSI セッションの確立 をクリックして、ホストとストレージアレイ間の通信を確立します。 8.
5 iSCSI 用のネットワーク設定のガイドライン 本項には、ネットワーク環境の構築およびホストサーバーとストレージアレイの iSCSI ポートで使用する IP アドレスの設定に必要なガイドラインが記載されています。特定のネットワーク環境には、ここに示される 手順とは異なる手順や追加の手順が必要なことがあるため、システム管理者の指示を受けてからこのセット アップを実行してください。 メモ: お使いのネットワークコンポーネントすべてでフロー制御が有効になっていることを確認してく ださい。 Microsoft Windows ホストのセットアップ Windows ホストネットワークをセットアップするには、ストレージアレイに接続されている各 iSCSI ポート の IP アドレスおよびネットマスクを設定する必要があります。具体的な手順は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー、静的 IP アドレス方式、DNS(Domain Name System)サーバーまたは WINS(Windows Internet Name Service)サーバーのいずれを使用して
DNS サーバーの使い方 静的 IP アドレス指定を使用する場合: 1. コントロールパネル で、ネットワーク接続またはネットワークと共有センター を選択して、ネットワー ク接続の管理 をクリックします。 2. 設定するネットワーク接続を右クリックし、次に プロパティ を選択します。 3. 一般 タブ(ローカルエリア接続の場合)または ネットワーク タブ(その他すべての接続の場合)で、 インターネットプロトコル(TCP/IP) を選択し、プロパティ をクリックします。 4. DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する を選択するか、または優先および代替 DNS サーバーの IP アドレスを入力し、OK をクリックします。 WINS サーバーを使用する場合 静的 IP アドレス指定を使用する場合: メモ: DHCP サーバーを使用して WINS サーバーの IP アドレスを割り当てる場合は、WINS サーバーの アドレスをユーザーが追加する必要はありません。 1. コントロールパネル で ネットワーク接続 を選択します。 2.
BOOTPROTO=dhcpm また、IP アドレスとネットマスクが定義されていないことを確認します。 3. 次のコマンドを使用してネットワークサービスを再起動します。 /etc/init.d/network restart 静的 IP アドレスの使い方 静的 IP アドレスを使用する場合(root ユーザーのみ): 1. /etc/sysconfig/network ファイルを次のように編集します。 NETWORKING=yes HOSTNAME=mymachine.mycompany.com GATEWAY=255.255.255.0 2. 設定ファイルを目的の接続に合わせて編集します(Red Hat Enterprise Linux の場合は /etc/sysconfig/ network-scripts/ifcfg-ethX、SUSE Enterprise Linux の場合は /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth-idXX:XX:XX:XX:XX)。 BOOTPROTO=static BROADCAST=192.168.1.255 IPADDR= 192.
6 MD Storage Manager のアンインストール Windows からの MD Storage Manager のアンインストール Microsoft Windows Server から Modular Disk Storage Manager をアンインストールするには、次の手順を 実行します。 1. コントロールパネル から プログラムの追加または削除 をダブルクリックします。 2. プログラムの一覧から Dell MD Storage ソフトウェア を選択します。 3. 変更と削除 をクリックします。 アンインストール完了 ウィンドウが表示されます。 4. 画面の指示に従います。 5. はい を選択してシステムを再起動し、完了 をクリックします。 Windows Server GUI バージョンからの MD Storage Manager のアンインストール Windows Server GUI バージョンから Modular Disk Storage Manager をアンインストールするには、次の手 順を実行します。 1.
3. アンインストール ウィンドウで 次へ をクリックし、画面の指示に従います。 4. はい を選択してシステムを再起動し、完了 をクリックします。 Linux からの MD Storage Manager のアンインストール デフォルトでは、PowerVault MD Storage Manager は、/opt/dell/mdstoragemanager ディレクトリにイン ストールされています。インストール中に別のディレクトリを使用した場合は、そのディレクトリに移動し てからアンインストールを開始します。 1. インストールディレクトリから、Dell MD Storage ソフトウェアのアンインストール ディレクトリを開 きます。 2. Uninstall Dell MD Storage Software.exe ファイルを実行します。 3.
7 付録 — iSCSI の手動設定 次の項では、ストレージアレイ上での iSCSI の設定が順番に説明されています。作業を始める前に、お使い のホストサーバーまたはストレージアレイの環境では各手順をどこで行うかを理解することが重要です。 以下の表には、iSCSI 設定の具体的な各手順とそれをどこで行うのかが示されています。 Microsoft または Linux の iSCSI イニシエータを使 用してホストサーバーで行う手順 PowerVault MD Storage Manager を使用してスト レージアレイで行う手順 手順 1: ストレージアレイを検出する 手順 2: ストレージアレイの iSCSI ポートを設定する 手順 3: iSCSI イニシエータからターゲットの検出を 行う 手順 4: ホストアクセスを設定する 手順 5: (オプション)ストレージアレイの CHAP 認 証を設定する 手順 6: (オプション)ホストサーバーの CHAP 認証 を設定する 手順 7: ホストサーバーからストレージアレイに接続 する 手順 8: (オプション)帯域内管理をセットアップす る 手順 1:
メモ: DHCP を使用しない場合、ストレージアレイと同じ物理サブネット上で管理ステーションを使用 した初期設定を行う必要があります。さらに、初期設定中、少なくとも 1 つのネットワークアダプタを ストレージアレイのデフォルト管理ポート(RAID コントローラ 0 MGMT(ポート 0) :192.168.128.101 または RAID コントローラ 1 MGMT(ポート 0) :192.168.128.102)と同じ IP サブネット上で設定する 必要があります。管理ステーションの IP アドレスは、初期設定後(管理ポートが PowerVault MD Storage Manager を使用して設定されます)以前の設定に戻すことができます。 メモ: この手順は、帯域外管理にのみ適用されます。帯域内管理の設定を選択する場合は、この手順を 完了してから「手順 8: 帯域内管理の設定(オプション)」の項を参照してください。 ストレージアレイの検出は自動でも手動でも可能です。 ストレージアレイの自動検出 1.
3. 初期セットアップタスク オプションをクリックして、残っているインストール後タスクへのリンクを表 示します。各タスクの詳細については、dell.
メモ: iSNS サーバーの TCP リスニングポートは、ストレージアレイコントローラが iSNS サー バーに接続するのに使用するポート番号です。これにより iSNS サーバーが iSCSI ターゲット およびストレージアレイのポータルを登録し、ホストサーバーのイニシエータが認識できるよ うになります。 • 3. ジャンボフレーム — 最大送信単位(MTU)が 1 フレームにつき 1500 バイトを超えると、ジャンボ イーサーネットフレームが作成されます。この設定はポートごとに調整できます。 すべてのポートについて ICMP PING 応答を有効にするには、ICMP PING 応答を有効にします を選択し ます。 4. すべての iSCSI ストレージアレイポートの設定が完了したら、OK をクリックします。 5.
3. iscsicli QAddTargetPortal を使用して、ターゲットポー タルを追加します。 Red Hat Enterprise Linux 6 および SUSE Linux Enterprise Server 11 の場合 Red Hat Enterprise Linux 6 および SUSE Linux Enterprise Server 11 ディストリビューション向けの iSCSI イ ニシエータの設定は、 MD Storage Manager のインストール時にデフォルトでインストールされる /etc/ iscsi/iscsid.conf file を変更することによって行います。ファイルディレクトリの編集、またはデフォルトフ ァイルの PowerVault MD Series リソースメディアに含まれているサンプルファイルへの置き換えを行うこ とができます。 リソースメディアに収録されているサンプルファイルを使用する場合は、次の手順に従います。 1.
4. ホストポート識別子を追加する方法を選択します。 5. ホストのタイプを選択します。 6. ホストサーバーを他のホストサーバーと同じ仮想ディスクへのアクセスを共有するホストサーバーグル ープの一部とするかを選択します。ホストが Microsoft クラスターの一部である場合のみ、はい を選択 します。 7. 次へ をクリックします。 8. このホストをホストグループの一部とするかどうかを指定します。 9.
CHAP の種類 説明 ターゲット CHAP iSCSI イニシエータがターゲットストレージアレイ に接続する際に使用するアカウントを設定します。 その後、ターゲットストレージアレイは、iSCSI イニ シエータを認証します。 相互 CHAP 相互 CHAP は、ターゲット CHAP に追加して適用さ れ、ターゲットストレージアレイが iSCSI イニシエー タに接続する際に使用するアカウントを設定しま す。その後、iSCSI イニシエータは、ターゲットを認 証します。 手順 5: ストレージアレイの CHAP 認証を設定する(オプショ ン) いずれの CHAP も設定しない場合は、この手順は省略し、「手順 7: ホストサーバーからターゲットストレー ジアレイへの接続」 に進みます。 メモ: 相互 CHAP 認証を設定する場合は、最初にターゲット CHAP を設定する必要があります。 iSCSI 設定において、ターゲットという語は常にストレージアレイを指します。 ストレージアレイのターゲット CHAP 認証の設定 1.
’ストレージアレイの相互 CHAP 認証の設定 イニシエータのシークレットは、ストレージアレイに接続するホストサーバーごとに一意である必要があり ます。また、ターゲット CHAP シークレットと同一のシークレットは使用できません。 ターゲット認証の変更 で、イニシエータの認証設定を変更します。以下のオプションを使用して設定を変更 します。 • なし — イニシエータ認証をしない場合は、なし を選択します。なし を選択した場合は、どのイニシエー タからもこのターゲットにアクセスできます。セキュアなデータが必要でない場合のみ、このオプション を使用します。ただし、なし および CHAP を同時に選択することもできます。 • CHAP — ターゲットへのアクセスを試みるイニシエータに CHAP を使用して認証させるようにする場合 は、CHAP を選択します。CHAP シークレットは、相互 CHAP 認証を使用する場合にのみ定義します。 CHAP が選択されていても CHAP ターゲットシークレットは定義されていないという場合は、エラーメ ッセージが表示されます。CHAP シークレット をクリックして CHAP
• 相互認証の実行 — 相互 CHAP 認証が設定されている場合、このオプションを選択します。 メモ: IPSec はサポートされていません。 検出セッションフェイルオーバーが必要な場合は、ストレージアレイ上のすべての iSCSI ポートでこの 手順順序の手順 5~6 を繰り返します。必要ない場合は、シングルホストポートの設定で十分です。 メモ: 接続に失敗する場合は、すべての IP アドレスが正しく入力されているかを確認します。IP ア ドレスの入力を間違えると、接続失敗の原因となります。 8. OK をクリックします。 Windows Server Core バージョンを使用したホストサーバーでの CHAP 認証の 設定 1. iSCSI イニシエータサービスが自動的に開始されるように設定する(未設定の場合):sc \ \ config msiscsi start=auto 2. iSCSI サービスを開始する(必要に応じて):sc start msiscsi 3. 相互 CHAP 認証を使用しない場合は、手順 5 に進みます。 4.
6. 相互 CHAP の場合に、イニシエータによるターゲットの検出セッションの CHAP 認証に使用するユーザ ー名とパスワードを設定するには、次の行を編集します。 discovery.sendtargets.auth.username = discovery.sendtargets.auth.password_in = 7. /etc/iscsi/iscsid.conf ファイル内の最終的な構成内容は、次のように表示されます。 node.session.auth.authmethod = CHAP node.session.auth.username = iqn.200503.com.redhat01.78b1b8cad821 node.session.auth.password = password_1 node.session.auth.username_in= iqn.1984- 05.com.dell:powervault.123456 node.session.auth.
6. 詳細 をクリックし、全般 タブで次の設定を行います。 • ローカルアダプタ — Microsoft iSCSI イニシエータ に設定する必要があります。 • ソース IP — 接続元となるホストサーバーのソース IP アドレスです。 • ターゲットポータル — 接続先となるストレージアレイコントローラの iSCSI ポートを選択します。 • データダイジェストとヘッダダイジェスト — オプションとして、トラブルシューティングに役立て るため、転送中にデータまたはヘッダ情報のダイジェストがコンパイルされるように指定できます。 • CHAP ログオン情報 — CHAP 認証が必要な場合は、このオプションを選択してターゲットのシーク レットを入力します。 • 相互認証の実行 — 相互 CHAP 認証が設定されている場合、このオプションを選択します。 メモ: IPSec はサポートされていません。 7.
メモ: 、、および はオプションのパラメータです。 CHAP が使用されていない場合は、アスタリスク(*)に置き換えることができます。 • Mapping_Count は 0 にします。これは、マッピングが指定されておらず、これ以上のパラメータの 指定は必要ないことを示します。 *** アスタリスク(*)は、パラメータのデフォルト値を示します。たとえば、コマンドのログが次のよ うになる場合があります。iscsicli PersistentLoginTarget iqn.198405.com.dell:powervault.6001372000ffe3332xx0000046 72edf2 3260 T 192.168.130.
1. PowerVault MD3860i RAID ストレージアレイに対する iSCSI セッションを確立します。 2. SMagent サービスを再起動します。 3. MD Storage Manager を起動します。 これが管理用にセットアップする最初のストレージアレイである場合は、新規ストレージアレイの追加 ウィンドウが表示されます。そうでない場合は、新規 をクリックします。 4. 手動 を選択し、OK をクリックします。 5. 帯域内管理を選択し、PowerVault MD Storage Manager が実行されているホストサーバーのホストサー バー名または IP アドレスを入力します。 6.
8 付録 — インターネット記憶域ネームサービ スの使用 Microsoft Windows iSCSI 環境でのみサポートされているインターネット記憶域ネームサービス(iSNS)サ ーバーによって、各個別のストレージアレイを手動で特定のイニシエータおよびターゲット IP アドレスで設 定する必要性がなくなります。その代わりに、 iSNS が自動的に環境内にあるすべての iSCSI デバイスを検 出、管理、設定します。 インストールと設定を含む iSNS の詳細については、microsoft.
9 負荷分散 負荷分散ポリシー マルチパスドライバは、特定の RAID コントローラモジュール経由の仮想ディスクへの I/O パスを選択しま す。処理する新たな I/O をマルチパスドライバが受信すると、ドライバは、仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけようとします。仮想ディスクを所有する現在の RAID コン トローラモジュールへのパスを見つけられない場合、マルチパスドライバは、仮想ディスクの所有権を 2 番 目の RAID コントローラモジュールへ移行させます。仮想ディクスを所有する RAID コントローラモジュー ルへのパスが複数ある場合は、負荷分散ポリシーを選択して、どのパスが I/O をプロセスするかを決定する ことができます。複数の負荷分散ポリシー設定用オプションにより、混在ホストインタフェースの設定時に おける I/O パフォーマンスの最適化が可能になります。 メモ: 負荷分散ポリシーについての詳細は、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルとアップ デートを参照してください。 次の負荷分散ポリシーのいずれか 1 つを選択して、I/O パフォーマンスを
最小パス荷重 最小パス荷重ポリシーは、仮想ディスクへのデータパスそれぞれに荷重係数を割り当てます。I/O 要求は、 仮想ディスクを所有する RAID コントローラモジュールへの荷重値が最も低いパスにルーティングされま す。同じ荷重値を持つ仮想ディスクへのデータパスが複数ある場合、サブセット付きラウンドロビンのパス 選択ポリシーが同じ荷重値を持つパス間での I/O 要求のルーティングに使用されます。最小パス荷重負荷分 散ポリシーは、Linux オペレーティングシステムではサポートされていません。 複数の iSCSI セッションによる帯域幅の拡大 デュプレックス構成の PowerVault MD3860i シリーズストレージアレイは、2 台のアクティブ / アクティブ 非対称冗長 RAID コントローラをサポートします。各 RAID コントローラには、iSCSI をサポートする 4 つの 1 Gbps イーサネットポートがあります。同じ RAID コントローラ上の 4 個のポートの帯域幅は、最適なパフ ォーマンスを実現するために集約させることができます。ホストは、RAID コントローラの両ポートの帯域幅 を同時
10 付録 — Linux での iSCSI サービスの停止と 開始 Linux 環境で、iSCSI サービスを手動で停止するには、ストレージアレイとホストサーバーの間の並行処理を 維持するために特定の手順を実行する必要があります。 1. すべての I/O 処理を停止します。 2. 関連付けられたすべてのファイルシステムをマウント解除します。 3. 次のコマンドを実行して、iSCSI サービスを停止します。 /etc/init.
IPv4 の設定 — ワークシート 11 メモ: 複数のホストサーバーを使用するためにスペースが足りない場合は、複数のシートを使用してく ださい。 静的 IP アドレス(ホストサ サブネット デフォルトゲートウェイ (NIC ごとに異なっている必 ーバー) 要があります) iSCSI ポート 1 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 2 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ .
静的 IP アドレス(ホストサ サブネット ーバー) デフォルトゲートウェイ iSCSI ポート 0、 ___ . ___ . ___ . ___ 入力 0 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 0、 ___ . ___ . ___ . ___ 入力 1 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート cntrl ___ . ___ . ___ . ___ 0 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 1、 入力 0 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ iSCSI ポート 1、 入力 1 ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ ___ . ___ . ___ . ___ 管理ポート cntrl ___ . ___ . ___ .
IPv6 の設定 — ワークシート 12 メモ: 複数のホストサーバーを使用するためにスペースが足りない場合は、複数のシートを使用してく ださい。 ホスト iSCSI ポート 1 リンクローカル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ ルータブル IP ア ___ . ___ . ___ . ___ ドレス ホスト iSCSI ポート 2 リンクローカル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ ルータブル IP アドレス ___ . ___ . ___ . ___ サブネットプレ フィックス ___ . ___ . ___ . ___ サブネットプレフィックス ___ . ___ . ___ . ___ ゲートウェイ ___ . ___ . ___ . ___ ゲートウェイ ___ . ___ . ___ .
iSCSI RAID コントローラ 0、入力 0 IP アドレス FE80: 0000: 0000 : 0000: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 1 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 2 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルーター IP アドレス ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ iSCSI RAID コントローラ 0、入力 1 IP アドレス FE80: 0000: 0000 : 0000: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 1 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルータブル IP アドレス 2 ____: ____: ____: ____: ____ : ____ : ____ : ____ ルータ
13 困ったときは デルへのお問い合わせ デルでは、オンラインおよび電話によるサポートとサービスオプションをいくつかご用意しています。アク ティブなインターネット接続がない場合は、 ご購入時の納品書、出荷伝票、請求書、またはデル製品カタロ グで連絡先をご確認いただけます。これらのサービスは国および製品によって異なり、お住まいの地域では 一部のサービスがご利用いただけない場合があります。販売、テクニカルサポート、またはカスタマーサー ビスの問題に関するデルへのお問い合わせは、 1. Dell.com/support にアクセスしてください。 2. お住まいの国を、ページ右下隅のドロップダウンメニューから選択します。 3. カスタマイズされたサポートを利用するには、次の手順に従います。 a. Enter your Service Tag(サービスタグの入力)フィールドに、お使いのシステムのサービスタグを 入力します。 b. Submit(送信)をクリックします。 さまざまなサポートのカテゴリのリストが掲載されているサポートページが表示されます。 4.