Deployment Guide
48 付録
効率的なストレージ管理のためのベストプラク
ティス
SAN ストレージマネージャ
SAN
ストレージマネージャは
Microsoft Management Console
のスナップイ
ンです。システム管理者は、このスナップインを使用して、ファイバーチャネル
と
iSCSI
の両方の環境でストレージアレイ上のスペースの割り当てに使用する
LUN
を作成・管理できます。
SAN
ストレージマネージャはコンベンショナルな
スナップインを介して導入され、ハードウェア
VDS
(仮想ディスクサーバー)プ
ロバイダを使用して
VDS
をサポートする
SAN
ベースのストレージアレイ上で使
用できます。ハードウェア、プロトコル、トランスポート層、およびセキュリ
ティの違いのために、サポートされている
2
種類の環境(
iSCSI
とファイバー
チャネル)で、設定と
LUN
の管理が異なります。この機能は、
SAN
上のどの種
類のホストバスアダプタ(
HBA
)またはスイッチでも使用できます。ハードウェ
ア互換性テスト(
HCT
)に合格済みの
VDS
プロバイダのリストは、
Microsoft Storage
のウェブサイト
www.microsoft.com/storage
を参照
してください。
iSCSI サブシステム用の LUN 管理
iSCSI
では、
LUN
はターゲット(
1
つまたは複数の
LUN
を含む論理エンティ
ティ)に割り当てられます。サーバーは、自らの
iSCSI
イニシエータを使用して
ターゲットにログオンすることで、
LUN
にアクセスします。ターゲットにログオ
ンするために、イニシエータはターゲット上のポータルに接続します。サブシス
テムには
1
つまたは複数のポータルがあり、それがターゲットと関連付けられて
います。サーバーのイニシエータがターゲットにログオンしており、新しい
LUN
がターゲットに割り当てられている場合、サーバーはすぐに
LUN
にアクセスでき
ます。
iSCSI SAN
上のデータの保護
—
サーバーとサブシステムの間のデータ転送を保
護するには、イニシエータとターゲットの間にログインセッション用のセキュリ
ティを設定します。
SAN
のストレージマネージャを使用して、イニシエータと
ターゲットの間に一方向または相互のチャレンジハンドシェイク認証プロトコル
(
CHAP
)認証を設定することができ、また、インターネットプロトコルセキュリ
ティ(
IPsec
)のデータ暗号化を設定することも可能です。
メモ : iSCSI トラフィックがパブリックネットワークを使用する場合、CHAP を使
用することをお勧めします。