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ボリューム、共有、クォータの 使用 91
使用状況の考慮事項
複数の
NAS
ボリュームを定義することを選択した場合、システム管理者は、
バックアップ、スナップショット、クォータ、およびセキュリティ形式といっ
た、異なる管理ポリシーをデータに適用できます。使用する割り当て方法に関わ
らず、ストレージは
1
つのストレージプールとして管理され、
NAS
ボリューム
に割り当てる容量を変更することで空き容量を簡単に移行することができます。
ストラテジーを選択する前に、次の要因を考慮してください。
•
一般的な要件
–
NAS
ボリュームは論理的であり、システム容量に応じて容易に作成、
削除、または増減による変更が可能です。
–
NAS
ボリューム名は英数半角文字で
230
文字以下である必要がありま
す。
NAS
ボリューム名に含めることができる文字は、アルファベット、
数字、アンダースコア(
_
)のみで、先頭の文字はアルファベットまた
はアンダースコアのいずれかである必要があります。
–
仮想ボリュームはいくつでも作成可能ですが、合計容量がストレージの
合計容量を超過することはできません。
–
ボリューム上で複数の共有を定義することにより、単一のボリュームに
さまざまなタイプのデータを持たせることができます。
–
仮想ボリュームは作成後にサイズを変更することができます。
–
NAS
ボリュームの最小サイズは
20 MB
です(ボリュームが既に使用さ
れている場合、最小サイズは保存データのサイズになります)。
–
NAS
ボリュームの最大サイズは、未割り当て容量の残存量となります。
•
ビジネス要件
—
分割、または単一のボリュームを使用することに関する、会
社またはアプリケーションの要件を考慮してください。
NAS
ボリュームは
オンデマンドで各部門にストレージを割り当てるために使用することがで
き、割り当てられた空き容量がゼロに近づいている部門には、しきい値メカ
ニズムを利用して通知を行います。
•
スナップショット
—
各
NAS
には、保存されているデータタイプの保護に最
も適した専用スナップショットスケジュールポリシーを使用することができ
ます。
•
セキュリテイ形式
—
複数プロトコル環境では、データを分割して
UNIX
ベースのクライアントには
UNIX
セキュリティ形式を、
Windows
ベース
のクライアントには
NTFS
を、それぞれ
NAS
ボリュームに定義するのこ
とが役立ちます。これによりシステム管理者は、ビジネス要件および各種
データアクセスパターンに合わせて、セキュリティ形式を選択することがで
きます。