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92 ボリューム、共有、クォータの 使用
•
クォータ
—
クォータも
NAS
ボリュームごとに定義されます。
NAS
ボリュー
ムそれぞれに異なるクォータポリシーを適用することが可能で、システム管
理者は適切な時にクォータの管理を集中して行うことができます。
使用方法の例としては、コピー、リスト、および移動の各動作があります。
表 6-2 では、さまざまな部署を持つ組織の一例、および NAS ボリュームの作
成方法について説明しています。NAS ボリュームは柔軟性が高く、ユーザーの
要望に応じた拡張や縮小が可能なため、適切なソリューションはユーザーの要
件によって異なります。
ソリューション 1
部署に基づいて 5 つの NAS ボリュームを作成します。システム管理者は、ス
トレージおよび管理を機能グループに論理的に分割します。このシナリオでは、
部署の要件はそれぞれ非常に異なっているため、部署の方向性に沿った
NSA
ボリュームを論理的に作成するための設計をサポートします。
このソリューションには、次の利点があります。
•
論理的に
NAS
ボリュームを管理することが容易である。
•
部署ごとの要求にぴったりとマッチした
NAS
ボリュームを作成できる。
このオプションの欠点は、企業内の部署数が増えると NAS ボリュームの管理
が難しくなる点です。
表 6-2. NAS ボリュームの例
部署 優先アクセ
ス管理コン
トロール
スナップ
ショット
レプリケー
ション
バック
アップ
CIFS または NFS
クライアントお
よび
読み込み /
書き込み混合
(一般的に
80/20)
既存データの毎時
変化率(
1% 以上
は高)
ポストプロダク
ション
NFS
毎時 なし 毎週
20 – 20/80 1%
総務部および経
理部
CIFS
なし なし 毎週
10 – 50/50
なし
ブロードキャスト 混合 なし なし 毎週
10 – 90/10
なし
報道
CIFS
毎日 なし なし
5 – 10/90
およそ 5%
マーケティング
CIFS
毎日 あり なし
5 – 50/50
なし