Administrator Guide
クライアントユーザーは、さまざまなネットワークトポロジを使用してシステムにアクセスします。ネット
ワークインフラストラクチャの物理的機能に応じて、NAS cluster(NAS クラスタ)ソリューションを次のよ
うに構成します。
• すべての LAN またはクライアントサブネットに属する。パフォーマンスの面ではこれが最適な構成
です。このようなネットワーク構成では、各サブネットに対してクライアントアクセス用の VIP を 1
つ定義するだけで十分です。
• いずれの LAN またはクライアントサブネットにも属さず、すべてのクライアントはルーティングされ
ていると見なされる。この場合、クライアントはルーターまたはレイヤ 3 スイッチを経由してデータ
にアクセスします。このようなネットワーク構成では、単一のサブネット内でクライアントアクセス
用の VIP を複数定義し、クライアントがそのリストから IP アドレスを選択できるようにしておくこと
が推奨されます。
• いずれかの LAN またはクライアントサブネットに属し、フラットなクライアントとルーティングされ
たクライアントがある。このようなネットワーク構成では、上記に示した両方の方法を使用し、クラ
イアントがフラットかルーティングされているかに応じて、使用する必要がある VIP をユーザーに通
知することが推奨されます。
システムが属する各サブネットに対し、DNS でエントリを定義しておくことをお勧めします。これにより、
クライアントは VIP を記憶していなくてもデータにアクセスすることができます。サブネット内に複数の
VIP がある場合は、DNS サーバーで単一の名前を定義して、そのリストからラウンドロビン方式で IP アドレ
スが発行され、すべてのクライアントがシステムにアクセスできるようにします。
メモ: 異なるサブネットにある VIP を 1 つの DNS 名に混在させないでください。
パフォーマンスおよび静的ルート
ルーティングされたネットワークでは、静的ルートと呼ばれる機能を通じてパフォーマンスを向上させる機
会が提供されます。この機能によって、ルーティングされたネットワーク上で、システムがさまざまなクラ
イアントと通信する正確なパスを設定できるようになります。
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