Users Guide
Table Of Contents
- はじめにお読みください
- 目次
- 図
- 表
- 安全と環境に関する注意
- まえがき
- 製品説明
- ユーザー・インターフェース
- 設置計画
- 取り付けおよび構成
- ライブラリーの構成フォームの使用
- ライブラリーの取り付け
- ライブラリーの構成
- 構成方式を選択する
- 構成としての出荷時のデフォルト値の使用
- Web ユーザー・インターフェースを使用したライブラリーの構成
- ライブラリーへのリモート・アクセスの確立
- Web ユーザー・インターフェースへのログオン
- ファームウェアの検査/更新
- 一般ライブラリー設定の選択
- ライブラリーの論理ライブラリーの数を選択する
- パス・フェイルオーバー機能用アクティベーション・キーを入力する
- 暗号化のセットアップ
- ドライブ・インターフェース ID/設定値を選択する
- ライブラリー・ネットワーク設定の入力
- Web ユーザー・インターフェースを使用したユーザー・アクセス情報の入力
- Web ユーザー・インターフェースを使用した日付と時刻の入力
- Web ユーザー・インターフェースを使用したログおよびトレースの構成
- Web ユーザー・インターフェースを使用した E メール通知情報の入力
- Configuring SNMP settings (SNMP 設定の構成)
- ライブラリー管理の暗号化用の暗号化構成のテスト
- Web ユーザー・インターフェースを使用して出荷時のデフォルト値設定を復元する
- Web ユーザー・インターフェースからのログアウト
- オペレーター制御パネルを使用したライブラリーの構成
- ホストの準備
- 接続の確認
- カートリッジ・マガジン
- 操作
- オペレーター制御パネルのナビゲーション
- オペレーター制御パネルのメニュー・ツリー
- 「Monitor (モニター)」メニュー
- 「Control (制御)」メニュー
- 「Configure (構成)」メニュー
- 「Service (サービス)」メニュー
- Web ユーザー・インターフェースのメニュー
- 「Monitor Library (ライブラリーのモニター)」メニュー
- 「Manage Library (ライブラリーの管理)」メニュー
- 「Configure Library (ライブラリーの構成)」メニュー
- Configure Library: General (ライブラリーの構成: 一般)
- Configure Library: Logical Libraries (ライブラリーの構成: 論理ライブラリー)
- Configure Library: Path Failover (ライブラリーの構成: パス・フェイルオーバー)
- Configure Library: Encryption (ライブラリーの構成: 暗号化)
- Configure Library: Drives (ライブラリーの構成: ドライブ)
- Configure Library: Network (ライブラリーの構成: ネットワーク)
- Configure Library: User Access (ライブラリーの構成: ユーザー・アクセス)
- Configure Library: Date & Time (ライブラリーの構成: 日付と時刻)
- Configure Library: Logs & Traces (ライブラリーの構成: ログおよびトレース)
- Configure Library: Event Notification (ライブラリーの構成: イベント通知)
- Configure Library: SNMP (ライブラリーの構成: SNMP)
- Configure Library: Save/Restore Configuration (ライブラリーの構成: 構成の保存/復元)
- 「Service Library (ライブラリーのサービス)」メニュー
- Service Library: Clean Drive (ライブラリーのサービス: ドライブのクリーニング)
- Service Library: Advanced Diagnostics (for Service Personnel Only) (ライブラリーのサービス:拡張診断 (サービス技術員専用))
- Service Library: View Logs (ライブラリーのサービス: ログの表示)
- Service Library: View Drive Logs (ライブラリーのサービス:ドライブ・ログの表示)
- Service Library: Save Drive Dump (ライブラリーのサービス:ドライブ・ダンプの保存)
- Service Library: Perform Diagnostics (ライブラリーのサービス: 診断の実行)
- Service Library: Key Path Diagnostics (ライブラリーのサービス: キー・パス診断)
- Service Library: Upgrade Firmware (ライブラリーのサービス: ファームウェアのアップグレード)
- Service Library: Reboot (ライブラリーのサービス: リブート)
- ライブラリーの通常動作時におけるメディアのインポートおよびエクスポート
- I/O ステーションの構成およびスロットの予約
- Ultrium メディアの使用
- トラブルシューティング
- エラー・コード
- サービス手順
- 検査、調整、取り外し、および取り替え
- 付録 A. SCSI エレメント・タイプ、SCSI アドレスおよび物理構成
- 付録 B. TapeAlert フラグ
- 付録 C. センス・データ
- 付録 D. Linux 上で LUN サポートを有効にする
- 付録 E. IPv6 の Windows 2003/XP および 2008/Vista との互換性に関する注意
- 付録 F. SNMP 状況 MIB 変数およびトラップ
- 付録 G. ライブラリーの構成フォーム
- 付録 H. アクセシビリティー
- 用語集
- 索引

WORM (Write Once, Read Many) カートリッジ
ある種のレコード保存およびデータ・セキュリティー・アプリケーションでは、データをテープに保管する
場合に、Write Once, Read Many (WORM) 方式が必要となります。 LTO Ultrium 4 以上のドライブ
は、WORM テープ・カートリッジがドライブにロードされると WORM サポートを有効にします。
WORM メディア
標準の読み取り/書き込みメディアでは WORM 機能に対応していないため、特別にフォーマットされた
WORM テープ・カートリッジ (図 125 を参照) が必要です。 WORM カートリッジにはそれぞれ固有
の、ワールドワイド・カートリッジ識別子 (WWCID) が付いています。この識別子は、固有の CM チッ
プ・シリアル番号および固有の磁気テープ・メディア・シリアル番号で構成されています。 Ultrium
WORM カートリッジは 2 色のものです。上半分はデータ・カートリッジの色で、下半分はシルバー・グ
レーです。
WORM メディアのデータ・セキュリティー
標準装備されたある種のセキュリティー対策によって、WORM カートリッジに書き込まれたデータは漏え
いされないようになっています。
v WORM テープ・カートリッジの形式は、標準の読み取り/書き込みメディアのそれとは異なっていま
す。この独自の形式により、WORM 対応ファームウェアがインストールされていないドライブでの
WORM テープ・カートリッジへの書き込みが防止されます。 LTO 8 の場合、ネイティブ・データ容
量は 12000 GB で、圧縮データ容量は 30000 GB です。
v ドライブが WORM カートリッジであることを検知すると、テープに書き込み済みのユーザー・データ
の変更を、ファームウェアが禁止します。ファームウェアはテープの最後の追加可能ポイントを把握し
ています。
WORM メディア・エラー
WORM メディア・エラーは以下の条件で発生します。
v テープのサーボ製造元ワード (SMW) の情報が、カートリッジ内のカートリッジ・メモリー (CM) モジ
ュールの情報と一致していること。 一致しない場合、メディア・エラー・コード 7 がドライブの 1 文
字ディスプレイ (SCD) に表示されます。
v WORM 非互換のドライブに WORM テープ・カートリッジを挿入すると、カートリッジはサポートさ
れないメディアとして処理されます。ドライブは、メディア・エラー・コード 7 を報告します。ドライ
ブ・ファームウェアを正しいコード・レベルにアップグレードすると、問題は解決します。
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図 125. Ultrium データおよび WORM テープ・カートリッジ
172 Dell PowerVault TL2000 テープ・ライブラリーおよび TL4000 テープ・ライブラリー: ユーザーズ・ガイド