Users Guide
11–QLogic チーム化サービス
要旨
130 BC0054508-04 J
ネットワークアドレス指定
チーム化の動作方法を理解するには、 イーサネ ッ ト ネッ トワークにおけるノード通信の
動作方法を理解する こ と が重要です。 本書では、 読者に
IP およびイーサネッ ト ネッ ト
ワー ク通信の基礎知識がある こ と を前提 と し ています。
以下では、 イーサネ ッ ト ネッ トワークで使用されるネッ トワーク ア ド レ ス指定の概念に
ついて、 高度な概要を説明し ます。 コ ンピュータ
システムのよ うなホス ト プラッ ト
フォームのイーサネット
ネッ トワーク インターフェイスは、 どれもグローバルに一意な
レイヤ
2 アドレスを 1 つ と 、 グローバルに一意な レ イヤ 3 アドレスを少なく とも 1 つ
必要と し ます。
OSI モデルで定義されているよ うに、 レイヤ 2 はデー タ リ ン ク レ イヤ
で、 レイヤ
3 はネッ トワークレイヤです。 レイヤ 2 アドレスはハードウェアに割り当て
られ、 多 く の場合
MAC ア ド レスまたは物理ア ド レ ス と呼ばれます。 このア ド レ スは工
場出荷時にあらかじめプ ログ ラムされ、 ネ ッ ト ワー ク
インターフェイス カードの
NVRAM
、または内蔵 LAN インターフェイス用のシステム マザーボードの NVRAM に
格納されます。 レ イヤ
3 アドレスはプロトコル ア ド レ スまたは論理ア ド レ ス と呼ばれ、
ソフトウェア
スタックに割り当てられます。 レイヤ 3 プ ロ ト コルの例と し ては、 IP や
IPX
が挙げられます。 また、 レ イヤ 4 ( トランスポート レイヤ) では Telnet や FTP な
どのネ ッ ト ワー ク上位プ ロ ト コルご と にポー ト 番号を使用し ます。 これらのポー ト 番号
は、 アプ リ ケーシ ョ ン全体の ト ラ フ ィ ッ ク
フ ローを識別するのに使用されます。 TCP
または UDP などのレイヤ 4 プ ロ ト コルは、 今日のネ ッ ト ワー ク で最も一般的に使用 さ
れています。
IP アドレスと TCP ポー ト 番号の組み合わせは、 ソ ケ ッ ト と呼ばれます。
イーサネッ ト
デバイスは、 IP アドレスではなく MAC アドレスを使用して他のイーサ
ネッ ト
デバイス と 通信 し ます。 ただ し 、 大部分のアプ リ ケーシ ョ ンは、 Windows イン
ターネッ トネームサービス (
WINS)や DNS などのネーミ ングサービスによって IP ア
ド レ スに変換 さ れる ホス ト 名で動作 し ます。 そのため、
IP アドレスに割り当てられてい
る
MAC ア ド レ スの識別方法が必要です。 IP ネッ トワークのアドレス解決プロトコルが
このメ カニズムを提供します。
IPX の場合、 MAC アドレスはネットワーク アドレスの
1
部なので ARP は不要です。 ARP は ARP 要求および ARP 応答フ レ ームを使用し て
実装されます。
ARP 要求は一般的にブ ロー ド キ ャ ス ト アドレスに送信され、 ARP 応答
は一般的にユニキ ャ ス ト
トラフィックとして送信されます。ユニキャスト アドレスは単
一の
MAC ア ド レ スまたは単一の IP アドレスに対応します。 ブロードキャスト アドレ
スは、 ネ ッ ト ワーク上のすべてのデバイスに送信されます。