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設定 25
仮想ディスクパラメータの理解
本項では、設定ウィザードの誘導設定モードまたは手動設定モードを使用した場
合に設定できる、仮想ディスクパラメータについて説明します。ストレージ設定
を行う時に、必ずしもこれらのパラメータを変更する必要はありません。デフォ
ルトの設定のままにしておくこともできます。
•
Stripe Size
(ストライプサイズ):
ストライプとは、複数の物理ディスクに分散するデータセグメント
です。
8
、
16
、
32
、
64
および
128 KB
のストライプサイズのデータセグメントがサ
ポートされています。
デフォルトは
64KB
です。詳細に関しては、用語集で
ストライピング
を参照してください。
•
Read Policy
(読み取りポリシー):
Always read ahead
(常時読み取り先行):読み取り先行機能により、コン
トローラは要求されたデータに先行してデータを連続的に読み取り、データ
がすぐに必要になることを予期して、追加データをキャッシュメモリに格納
することができます。これにより、連続データの読み取りは速くなります
が、
ランダムデータへのアクセスはほとんど改善されません。
No read ahead
(非読み取り先行):読み取り先行機能は無効です。
Adaptive read ahead
(適応読み取り先行):このパラメータを選択する
と、コントローラは、最近の
2
つのディスクアクセスが連続セクタで発生し
た場合に、読み取り先行の使用を開始します。読み取り要求がランダムにな
ると、コントローラは非読み取り先行
に戻ります。
•
Write Policy
(書き込みポリシー):
ライトバック:
このモードで、コントローラのキャッシュがトランザクショ
ンのデータをすべて受け取ると、コントローラがデータ転送完了信号をホス
トに送信します。標準モード時には、この設定をお勧めします。
ライトスルー
:
このモードで、ディスクサブシステムがトランザクションの
データをすべて受け取ると、コントローラがデータ転送完了信号をホストに
送信します。
メモ : ライトバックを選択する場合、[Use Write through for failed or
missing battery?
(バッテリーが故障あるいは見つからない場合はライトス
ルーを使用しますか
?)] のチェックボックスをオフにします。チェックマー
クがあると、バッテリーが存在しないのでライトスルーが使用されます。
警告 : ライトバックを使用すると、データがバッテリーにより機能する
キャッシュに保存されないため、
停電が発生した場合にデータを損失する可能性があります。
•
IO Policy
(
IO
ポリシー):
IO
ポリシーは特定の仮想ディスクの読み取り
に適用されます。このポリシーは読み取り先行キャッシュには影響を及ぼし
ません。
Cached IO
(キャッシュ
IO
):
このモードでは、すべての読み取りがキャッ
シュメモリにバッファされます。