Users Guide
86 用語集
再設定率
再設定動作が実行されるレートで、ユーザーが定義できます。
初期化
仮想ディスクのデータフィールドにゼロを書き込む処理で、フォールトトレラン
トの
RAID
レベルでは、対応したパリティを生成して仮想ディスクを
Ready
(実
行可能)状態にします。初期化により、物理ディスクの既存のデータはすべて消
去されます。ディスクグループは初期化を行わなくても機能しますが、パリティ
フィールドが生成されていないため、整合性チェックは失敗することがあります。
巡回読み取り
ドライブの故障やデータの損失につながる可能性がある物理ディスクのエラーに
関して、ストレージ設定内の物理ディスクをチェックする処理です。巡回読み取
り動作により、ホストがアクセスする前に物理ディスクで起こり得る問題を検出
でき、さらに問題を修正できる場合もあります。
これにより、通常の
I/O
動作時のエラーリカバリが不要になり、システムパ
フォーマンス全体が向上します。
巡回読み取り率
コンピュータシステムで巡回読み取り動作が実行されるレートで、ユーザーが定
義できます。
冗長設定
故障物理ディスクの再構築に使用可能な、ディスクグループ内の物理ディスクに
冗長データをもつ仮想ディスクです。冗長データは、ディスクグループ内の複数
の物理ディスクにストライピングされたパリティデータ、または第
2
の物理ディ
スクに保存されたデータの完全なミラーコピーであることがあります。冗長設定
により、設定内で物理ディスクが故障した場合でもデータが保護されます。
ストライピング
仮想ディスク内のすべての物理ディスクにデータを書き込むために使用される手
法です。各ストライプは、仮想ディスク内の各物理ディスクに固定サイズ単位で
順次マッピングされる、連続した仮想ディスクデータアドレスから設定されます。
例えば、仮想ディスク内に
5
つの物理ディスクがある場合、ストライプにより
1
番目から
5
番目までの物理ディスクに重複なくデータが書き込まれます。ストラ
イプに使用される容量は、各物理ディスクとも同じです。ストライピング自体は
データ冗長性を提供しません。パリティと組み合わされた場合に、データ冗長性
を提供します。