Administrator Guide
Live Volume の役割の自動スワップ
セカンダリボリュームがプライマリボリュームよりも多くの IO を受信する状況を回避するため、Live Volume を設定して、特定の条
件を満たしたときに、自動的にプライマリボリュームとセカンダリボリュームを切り替えることができます。
役割のスワップ動作を制御する属性
役割の自動スワップが有効になっている場合、次の制限によって、役割をスワップするタイミングが決定されます。
役割スワップの制限 説明
スワップ前の最小量 セカンダリ Storage Center の Live Volume に書き込まれると役割が切
り替わる最小ストレージ容量を指定します。
スワップ前のプライマリとしての最短時間(分) 役割の切り替えが可能になるために、経過する必要のある分数を指定し
ます。
スワップ前の最小セカンダリ率(%) 役割の切り替えが可能になるために、セカンダリボリュームで実行する
必要のある IO の最小パーセンテージを指定します。
役割の自動スワップのトリガ
役割の自動スワップが実行されるには、次のイベントが発生する必要があります。
手順
1. Live Volume に対して 役割の自動スワップ 機能を有効にする必要があります。
2. スワップ前のプライマリとしての最短時間(分) フィールドで指定したタイムアウトの期限が切れている必要があります。
3. 5 分の間に実施されたサンプルの少なくとも 70% について、次のいずれかの制限を超えている必要があります。
• スワップ前の最小量
• スワップ前の最小セカンダリ率(%)
Live Volume の自動フェイルオーバー
自動フェイルオーバーを適用すると、障害が発生した場合にセカンダリ Live Volume が自動的にプライマリに昇格します。プライマ
リ Live Volume がオンラインに戻った後、自動復元により、オプションとして Live Volume 関係が復元されます。
Live Volume の自動フェールオーバー要件
Live Volume で自動フェイルオーバーを有効にするには、次の要件を満たしている必要があります。
コンポーネント 要件
Live Volume 属性
• 同期
• 高可用性
• 保護
サーバホストオペレーティングシステム
• 次のいずれかのオペレーティングシステム:
• VMware ESX 5.5
• VMware ESX 6.0
• VMware ESX 6.5
• Microsoft Hyper-V を搭載した Windows Server 2012
• Microsoft Hyper-V を搭載した Windows Server 2012 R2
Data Collector ポート ポート 3033 の受信トラフィックを有効化
タイブレーカー
タイブレーカーとは、プライマリとセカンダリの Live Volume が両方同時にアクティブにならないように Data Collector 上で実行さ
れているサービスです。セカンダリ Storage Center がプライマリ Storage Center と通信できない場合、プライマリ Storage Center
がダウンしているかどうかをタイブレーカーが調査して判断します。プライマリ Storage Center がダウンしている場合、セカンダ
リ Live Volume がアクティブになります。
504 Storage Center レプリケーションと Live Volume