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FluidFS データプロテクション
本項には、FluidFS クラスタデータの保護に関する情報が記載されています。データ保護はあらゆるストレージインフラストラクチャにおいて重要で
あり、不可欠な役割を担います。この作業は、Dell Storage Manager Client を使用して実行されます。
アンチウイルスの管理
FluidFS クラスタのアンチウイルスサービスは、SMB 共有に保存されたファイルのリアルタイムアンチウイルススキャンを提供します。このアンチウイル
スサービスは、SMB 共有にのみ適用されます。NFS はサポートされません。スキャン操作は、アンチウイルスサーバーの可用性を前提として、クラ
イアントに対して透過的に行われます。
ファイルは、クライアントがファイルの読み取りまたは実行を試みるときにスキャンされます。
アンチウイルスサービスは、次の 2 つのコンポーネントで構成されています。
アンチウイルスサーバー - サポートされているサードパーティの ICAP 有効アンチウイルスアプリケーションを実行して、FluidFS クラスタにアンチウ
イルススキャンサービスを提供している、1 つ、または複数のネットワークアクセス可能コンピュータ。
スキャンから除外するファイル拡張子およびディレクトリ、アンチウイルススキャンのファイルサイズしきい値、およびファイルサイズしきい値よりも大
きいファイルを許可または拒否するかどうかを指定する、FluidFS クラスタのアンチウイルススキャンポリシー。
SMB 共有クライアントが FluidFS クラスタからのファイルを要求すると、クラスタはファイルをアンチウイルスサーバーに渡してスキャンし、次のいずれ
かの処置を取ります。
ファイルがウイルスに感染していなければ、FluidFS クラスタはクライアントのアクセスを許可します。FluidFS クラスタは、最後のチェック以降に修
正されていない限り、そのファイルを再びスキャンすることはありません。
ファイルが感染している場合は、FluidFS クラスタはクライアントのアクセスを拒否します。クライアントにはファイルが感染していることはわかりま
せん。したがって、次のように処理されます。
ファイルにアクセスしようとした場合にファイルが欠落していると、クライアントのコンピュータによっては、システム固有の file not
found
状態が返されます。
アクセス拒否は、ファイル権限の問題として解釈される可能性があります。
57. アンチウイルススキャン
感染していないファイルを回復したり、感染したファイルにアクセスして処理したりできるのは、ストレージ管理者のみです。感染したファイルにアクセ
スするには、アンチウイルスサービスが無効になっている別の SMB 共有を介して、SMB 共有に接続する必要があります。そうしないと、FluidFS
ラスタはファイルが感染していると認識し、アクセスを拒否します。また、NFS はアンチウイルスをサポートしていないので、NFS エクスポートを介して
ファイルにアクセスすることもできます。
FluidFS クラスタとアンチウイルスサーバー間のファイル転送は暗号化されないため、通信を保護または制限する必要があります。
FluidFS データプロテクション
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