Administrator Guide
レプリケーションシナリオ 説明
リモートデータアクセス NAS ボリュームが昇格された、またはクローンされた場合、アプリケーションはミラーリ
ングしたデータに読み取り専用モードまたは読み書きモードでアクセスできます。
オンラインデータ移行 データ移行に関連するダウンタイムを最小化します。
災害復旧 災害時のフェールオーバーのためにデータをリモートの場所にミラーリングします。
レプリケーションの設定には、次の 3 つの手順を実行します。
• 2 つの FluidFS クラスタ間にレプリケーションパートナーシップを追加します。
• NAS ボリュームのレプリケーションを追加します。
• オンデマンドのレプリケーションを実行するか、レプリケーションをスケジュールします。
レプリケーションの動作原理
レプリケーションはスナップショットを活用します。初めて NAS ボリュームを複製するとき、FluidFS クラスタは NAS ボリューム
のコンテンツ全体をコピーします。後続のレプリケーション動作では、FluidFS クラスタは、前のレプリケーション動作の開始以降
に変更されたデータのみをコピーします。この設計により、レプリケーション速度の向上、システムリソースの効率的な使用、およ
びデータの一貫性を保ちながら記憶領域に保存することが可能になります。レプリケーションは非同期です。つまり、各ソース
NAS ボリュームには、ターゲット NAS ボリュームにデータを複製するための固有スケジュールを設定できます。
レプリケーションの所要時間は、NAS ボリューム上のデータ量と、前のレプリケーション動作以降に変更されたデータ量によって異
なります。
NAS ボリュームを別の FluidFS クラスタに複製する場合、他の FluidFS クラスタをレプリケーションパートナーとして設定する必要
があります。各 FluidFS クラスタは複数のレプリケーションパートナーを持つことができ、運用上の要件に応じて異なる NAS ボリ
ュームを別々のパートナーに複製することができます。ただし、個々の NAS ボリュームはそれぞれ 1 つのレプリケーションパート
ナー上の 1 つの NAS ボリュームのみをターゲットとして複製することができます。次の図は、サポート対象のレプリケーションシナ
リオの概要を示しています。
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