Administrator Guide
回避策
1. FluidFS クラスタが復元中の場合、現在のステータスをクライアントに伝え、復元プロセスが完了す
るまで待機するようにクライアントに指示をします。
2. 別のクライアントがディレクトリを削除または変更している場合は、次の 3 つのオプションがあり
ます。
• 問題のあるパスをバックアップから復元します。
• 欠落しているディレクトリを手動で作成し、マウントができるようにします。削除されたパスに
ある既存データにアクセスしようとすると、クライアントにエラーが返されます。
• NFS エクスポートを削除し、これをクライアントに通知します。
3. FluidFS クラスタで使用可能なすべての NFS エクスポートをリストし、問題のある NFS エクスポート
を特定します。問題のあるエクスポートには、そのエクスポートへのアクセスができないことが示さ
れています。
NFS 所有者の操作の制限
説明 NFS クライアントに、要求されたアクションを特定のファイルに対して実行する許可が与えられていま
せん。
原因 NFS クライアントが、所有していないファイルに対して chmod または chgrp 操作を試みました。
回避策 これは重要性の低い、ユーザーレベルの問題です。このタイプのイベントが頻繁に発生する場合は、制限
されているデータへの悪意あるアクセスを示している場合があります。
NFS による読み取り専用エクスポートへの書き込み
説明 NFS クライアントが、読み取り専用 NFS エクスポート上で変更の実行を試みています。
原因 NFS エクスポートが読み取り専用 NFS エクスポートとして定義されている可能性があります。読み取
り専用 NFS エクスポートにアクセスしているクライアントは、含まれているファイルに対する書き込み
操作や変更を実行できません。
回避策 このイベント自体では、システム管理者による作業は必要としません。
NFS による読み取り専用 NAS ボリュームへの書き込み
説明 クライアントが読み取り専用 NAS ボリュームでファイルの変更を試みています。
原因 NAS ボリュームが、レプリケーションのターゲットであるのにもかかわらず読み取り専用に設定されて
います。
このイベントの最もよくある原因は次のいずれかです。
• クライアントは読み取り目的でターゲットシステムにアクセスしたつもりだが、誤ってファイルの変
更も試みた。
• 名前 /IP アドレスが似ていたため、クライアントが誤ったシステムにアクセスした。
• クライアントが、知らないうちにレプリケーションターゲットにされていた NAS ボリュームにアクセ
スしようとしている。
回避策
• ユーザーに正しい NAS ボリュームを知らせます。
• NAS ボリュームに書き込むためには、まず、レプリケーションを終了させて、NAS ボリュームをスタ
ンドアロンにする必要があります。
NFS によるスナップショットへの書き込み
説
明
NFS クライアントがスナップショットにあるファイルを変更しようとしています。
原因 NAS ボリュームのスナップショットは、設計上変更することができません。
回避策 クライアントにスナップショットデータを変更できないことを通知します。スナップショットは、作成
時の NAS ボリュームデータを正確に表したものです。
FluidFS 管理 473